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バーチャルテープライブラリ装置

JPP6600型バーチャルテープ・ライブラリ

JPP6600モデル300S5/700S5

バーチャルテープとは

バーチャルテープは、テープ運用をディスク上で仮想的に行う装置です。 従来のテープ装置と同様に使用しながら、実際はディスク上で処理を行うため、テープ処理の効率化が可能となります。
JPP6600型バーチャルテープ・ライブラリ装置は制御機構とテープライブラリから構成され、 ホストインタフェースとしてFCをサポートします。
また、制御機構からバックエンドのカートリッジテープへテープボリュームをまとめ書きする処理やカートリッジテープから制御機構に書き戻す処理を自動的に行うことにより、カートリッジテープの物理容量を最大限に活用でき、 従来のテープライブラリに比べテープ本数の大幅な削減が図れます。
JPP6600型バーチャルテープ・ライブラリ装置は従来のテープライブラリの運用に大きな変更を与えることなく導入が可能です。
(制御機構とテープライブラリはモデル300S5は1筐体に収納され,モデル700S5では別筐体となります。)

重要コンポーネントの二重化による無停止運用

テープボリュームキャッシュはRAID構成をとっており、また、主要コンポーネントは冗長化構成となっているため、万一の障害においても業務を停止させることはありません。

設置スペースとコストの削減

最大1,500GB*、または2,500GB*のデータを格納できるカートリッジテープに複数の36トラックテープボリュームをまとめてデータ保存/管理することにより大容量テープを効率的に利用可能となります。
また、バーチャルテープではバックエンドのテープドライブの性能を最大限に利用でき、テープドライブ台数を少なくすることが可能となります。
これによりテープ本数の削減によるテープ保管スペースの縮小、ライブラリ装置の小型化による設置スペースの縮小と消費電力の削減によりコストの削減が図れます。
*:テープ1巻当り(データ非圧縮時)

テープ運用の省力化と信頼性の向上

バーチャルテープ・ライブラリ導入でテープ運用を自動化することにより、テープ保管や運用管理に係わるTCO削減が図れます。カートリッジ運用管理ソフトウェア(IOF/CTL)によって、仮想テープの割り当て、テープの回収・格納が自動化され、安全で確実なオペレーションを実現し、ライブラリの運用性が大幅に向上します。
また、JPP6600型バーチャルテープ・ライブラリ装置内のテープボリュームをライブラリの二つの異なる 大容量カートリッジテープに自動作成する機能を使用することにより万一のメディアエラーにおいても他方のカートリッジテープからの読み取りが自動的に実行され、業務の継続が可能となります。

テープ運用の高速化

ホストからのデープ処理は実際のカートリッジテープに直接読み書きする代わりにディスク上で処理を行います。これによりテープマウント、ロード/アンロードといった機械的な動作が発生せず、I/O処理をディスクアクセスのスピードで行えます。また、実際のテープドライブ台数よりも多くのテープドライブを仮想的に定義可能なため、ジョブの多重度を向上できます。このことにより、テープ処理巻数の多いバッチ処理において大幅な処理時間の短縮が可能となります。

*SANARENAは、BIPROGY株式会社の登録商標です。
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