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事例紹介

人手不足が深刻化しつつあるマンション管理業界。大和ライフネクスト様はIoT技術を用いた設備点検サービス「まるっと点検」を活用し、点検作業の省力化・高品質化することでその課題解決に臨む

大和ライフネクスト株式会社 様

2021年01月21日

鈴木 理文氏

大和ライフネクスト株式会社
執行役員
マンション事業本部担当
デジタルアセットマネジメント推進室 室長
一級建築士
1級建築・管工事施工管理技士

鈴木 理文氏

杉山 学氏

大和ライフネクスト株式会社
デジタルアセットマネジメント
推進室 課長
管理業務主任者・マンション管理士

杉山 学氏

BIPROGY 大和ライフネクスト様 まるっと点検®導入事例インタビュー (2022年) 5分44秒

「まるっと点検 モニター」による遠隔からの設備の常時監視により、点検作業の効率化を実現

人手不足が深刻化しつつあるマンション管理業界。
大和ライフネクスト様はIoT技術を用いた設備点検サービス「まるっと点検」を活用し、点検作業の省力化・高品質化することでその課題解決に臨む。

SUMMARY

  • IoT技術を活用し、設備点検業務の省人化・省力化を実現
    IoT対応センサーを給水ポンプなどのマンション設備に設置し現地点検の手間を大幅に削減
  • 遠隔監視により設備トラブルの早期発見が可能に
    遠隔からの常時モニタリングによって設備トラブルや異常を早期に発見。速やかな初動対応が可能
  • 既存設備にも容易に取り付け可能
    既設の給水ポンプや排水ポンプ、電灯盤に簡単にセンサーの取り付けが可能。新旧問わずさま
    ざまな建物に対応

USER PROFILE

大和ライフネクスト株式会社 社屋

設立:昭和58年(1983年)3月8日
資本金:1億3,010万円
本社所在地:東京都港区赤坂5-1-33
社員数:8,322名(2020年3月31日現在)
事業内容 1:マンション管理事業 2:ビル・商業施設等管理事業 3:建設業 4:警備事業 5:貨物利用運送事業 6:コールセンター事業 7:損害保険、生命保険代理店事業 8:ケアサービス事業 9:天然水宅配事業

本事例に掲載された情報は、取材時点のものであり、変更されている可能性があります。なお、事例の掲載内容はお客さまにご了解いただいておりますが、システムの機密事項に言及するような内容については、当社では、ご質問をお受けできませんのでご了解ください。

設備点検サービス「まるっと点検」

従来、作業員の経験や知見に頼っていた設備点検業務を、IoTやAI、スマートグラスを活用することで効率化し、作業品質を向上させることができるのが設備点検サービス「まるっと点検」だ。
設備に設置したセンサーからデータを取得。設備状態を常時監視して不具合やトラブルを早期発見できる「まるっと点検 モニター」、スマートグラスやタブレットを用いてハンズフリーでの点検作業や報告書作成ができる「まるっと点検 リポーター」、スマートグラスを使って遠隔からの現場作業員支援や状況の共有ができる「まるっと点検 コミュニケーター」の3つのサービスから構成されている。
ニーズに応じて必要なサービスを組み合わせて活用できる。

より豊かな「人・街・暮らし」を支援するための総合建物管理サービスを提供

マンション管理、ビル管理の大和ライフネクスト株式会社様(以下、大和ライフネクスト様)は、1983年の設立以来、一貫して私たちの暮らしに必要な住まいや財産を大切に見守ってきた。同社が人生100年時代と言われるこの時代に掲げた経営ビジョンが「LEAD NEXTYLE あしたのあたり前を、あなたに。」 そこには「まだ世の中にない、新しいスタイルを生み出していきたい」という思いが込められている。

「当社は創業以来、分譲や賃貸マンション、ビル、商業施設、ホテルなどの建物管理サービス、オフィス移転サポートやコールセンター業務などの法人向けサービス、そして高齢者のケア事業などより豊かな『人・街・暮らし』を支援するための総合建物管理サービスを提供しています。マンション管理業界では管理員の高齢化と採用難による人手不足が今後さらに大きな課題となると見られています。しかし『人手不足=コスト増・品質低下』ではなく、新しいマンション管理の形として従来の人手による業務に代わる遠隔管理サービス仕様の研究を進めています。現在、さまざまな建物管理業務の省人化・省力化に取り組み、IT化・機械化する業務と人がやるべき業務を融合させることでお客さまの利便性向上と効率化の両立を目指し事業に取り組んでいます」と、執行役員 マンション事業本部担当 デジタルアセットマネジメント推進室 室長 鈴木理文氏は同社を取り巻く状況と事業の方向性を説明する。

導入の背景と狙い IoT/AI活用による省人化・省力化で人手不足解消を目指す

同社は、自社が管理するマンション100棟を対象に、設備遠隔監視サービス「まるっと点検 モニター」のトライアル導入を開始した。同サービスはIoT技術を活用し、マンションやビルの既存の給水ポンプや排水ポンプ、電灯盤にIoT対応センサーを取り付けることで、設備の状態を遠隔から常時監視できるようにするサービスだ。どのような理由から同社はこのサービスを採択、導入したのだろうか。

「マンション管理業界における管理員の高齢化、採用難による人手不足は当社が点検業務を委託している設備点検会社も同様の課題を抱えており、設備点検業務の効率化と現場作業員の働き方改革が急務になっています。このため当社では、設備点検における『省人化・省力化』を進めるべく、さまざまなIoTデバイスやAI技術を用いた新しい設備点検の構築を目指しています。

そこで設備点検プラットフォームの構築を進める日本ユニシスの「まるっと点検 モニター」の導入が、設備点検業務の新しい形を構築するために有益と判断。
今回のトライアル導入の採用に至りました」とデジタルアセットマネジメント推進室 課長 杉山学氏はその採択理由を述べた。

コストと品質のバランスも大きな選択理由だ。低コストの同様の仕組みは他にも存在するかもしれない。しかし設備点検業務は依然人間の感覚や判断に頼らざるを得ないところがある。そのような人が持つ感覚などに劣らない仕組み、むしろそれを超える品質の設備点検を目指すとなれば、それほど選択肢は広くない。コスト面と設備点検の品質面。その両面から検討した結果、おのずとまるっと点検が採用されることになった。

まるっと点検のサービス構成

まるっと点検はモニター、リポーター、コミュニケーターの3つのサービスで構成されます。
3つのサービスを通してデジタル化を推進し、各種データの収集により点検業務の効率化・省力化を実現します。

まるっと点検のサービス構成

まるっと点検導入で期待される効果や現地導入のポイント、設備点検現場の働き方改革もご紹介しています。

*記載の会社名および商品名は、各社の商標または登録商標です。