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2012年11月20日
ユニアデックス(本社:東京都江東区、社長:入部 泰、以下 ユニアデックス)は、仮想デスクトップ環境においてサーバーの内蔵ストレージ性能を10倍以上に高め、かつ高価なSAN(Storage Area Network)ストレージを利用せず大幅なコスト削減を実現する、仮想デスクトップ環境向けストレージソリューション「VDI ストレージ・ブースター」を、本日から提供開始します。
「VDI ストレージ・ブースター」は、仮想デスクトップ環境(VDI)(注1)におけるストレージ性能のボトルネックの課題を解決するためのソリューションです。本ソリューションは、仮想化ハイパーバイザー(注2)上で動作する仮想アプライアンス製品(注3)にユニアデックス独自のサービス(設計、導入、保守)をセットにして提供します。
仮想デスクトップ環境とは、仮想化技術を用いることで、複数利用者のクライアントPCのデスクトップ環境(基本ソフトやアプリケーションソフトなど)をデータセンターのサーバー上で実行し、端末側はサーバーから受信した画面の表示と、キーボード入力などの操作情報をサーバーへ送信する役割を担う仕組みです。すべてのプログラムやデータはサーバー上で実行、保管されるため、TCO削減、運用管理負荷の低減、情報漏洩対策、時間や場所を問わないワークスタイルなどの観点から、近年多くの企業で導入が進んでいます。
従来仮想デスクトップ環境では、サーバー上で動作する大量の仮想デスクトップが始業時の起動、アプリケーションの起動、パッチ適用、アンチウイルスソフトのアップデートやスキャンなどを同時に行うことが多いため、共有ストレージへのI/O(入出力)が急上昇する場合があります。そのため、こうした使用ピークに対応できるよう、一般的には高性能なSANストレージを複数のサーバーで共有する「共有ストレージ型」を採用します。しかし、仮想デスクトップ環境のコスト全体に占めるストレージコストの比率が高い上に、快適なパフォーマンスを提供するためのストレージ強化コストが増大していくといった課題があります。(注4)
これに対し、「VDI ストレージ・ブースター」は、サーバー側の内蔵ストレージを仮想化し高性能化することでストレージに対するI/Oが、「共有ストレージ型」に対し10倍以上に高速化されます。これにより、仮想デスクトップ利用者は、ストレスを感じることなく仮想デスクトップシステムを利用することができます。(注5)
「VDI ストレージ・ブースター」では、仮想デスクトップのストレージに生成される無駄な同一データを排除する、重複排除機能も備えているため、データ容量についても平均75%削減することができます。このため、高価なSANストレージとそれを接続するためのネットワーク機器が不要となり、初期コストを大幅に削減できます。
またシステムを拡張する際には仮想デスクトップ用のサーバーを増設するだけで性能向上を図ることができるため、ネットワークやストレージに関する専門スキルも不要となり、運用管理面においても大幅なコスト削減を実現します。こうした初期構築時と運用時の両面の効率化の結果、ユニアデックスの試算(定価ベース)では、500クライアント時で約900万円、2,000クライアント時で約1億円、5,000クライアント時に約2億3,000万円のコスト削減が可能になります。
ユニアデックスは、「VDI ストレージ・ブースター」をシンクライアント市場とデスクトップサービス市場において、導入/保守サービスを含め、今後3年間で15億円の売上を目指します。
以上
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■ コスト比較(税別)
規模 | 従来モデル | VDI ストレージ・ブースター モデル |
差額 |
---|---|---|---|
500クライアント | \75,000,000 | \66,000,000 | \9,000,000 |
1,000クライアント | \360,000,000 | \260,000,000 | \100,000,000 |
5,000クライアント | \910,000,000 | \680,000,000 | \230,000,000 |
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