日本ユニシス株式会社(本社:東京都江東区、社長:黒川 茂、以下 日本ユニシス)は、MCP(注1)環境で稼働するエンタープライズサーバー小型機「CS460Lシリーズ」を本日から販売開始します。
「CS460Lシリーズ」は、「CS450Lシリーズ」の後継機に位置付けられるシリーズです。前機種と同様、ユーザアクセスライセンス数でモデルを選択できるCAL(注2)モデルと、処理性能からモデルを選択できるパフォーマンスモデルの2形態を提供します。
また、ClearPathサーバーのシステム開発を容易にするソフトウェアとして、Web連携ソリューション「ClearPath Portal(クリアパスポータル)」と統合開発・実行環境「ABSuite®(エービースイート)」をオプションで提供します。ClearPath Portalは、従来の専用端末からしかアクセスできなかった既存システムをノンプログラミングでWeb連携させることができます。「ABSuite」は、お客さまの業務システムを簡易な表現で構築できる統合開発ツールで、アプリケーションとデータベースを自動生成します。
「CS460Lシリーズ」と「ClearPath Portal」、「ABSuite」の主な特徴は、以下のとおりです。
- 高性能インテル®クアッドコア・プロセッサー(注3)を2個搭載し、セキュリティ機能を強化
「CS460Lシリーズ」は、インテル クアッドコア・プロセッサーを2個標準搭載しています。これまでの1プロセッサー搭載の機種では、暗号化ソフトウェアやテープバックアップ時のデータ暗号化処理を使用する際にプロセッサーの追加が必要でしたが、CS460Lシリーズでは標準でクアッドコア・プロセッサーが2個搭載されていますので、これらの暗号化処理を容易に利用でき、セキュリティ機能を強化できます。また、お客さまの設置環境に合わせてタワー型とラックマウント型を用意しています。タワー型は100V電源供給方式を採用しています。
- 必要に応じて、処理性能の動的な再配置が可能
本シリーズは、必要なときに必要な性能が得られるキャパシティオンデマンド機能(注4)を提供します。業務ピーク時、あるいは別システムの障害バックアップ用として動的に処理性能を増強することができます。
- 既存システムのモダナイゼーションを支援、Web連携ソリューション「ClearPath Portal」提供
COBOL言語で作成された既存システムを、付属の開発ツールを用いてノンプログラミングでWebブラウザー、モバイル端末、スマートフォン、Webサービスと連携させることができる「ClearPath Portal」をオプションで提供します。「ClearPath Portal」の開発ツールで作成したWebアプリケーションは、Web連携用にセキュリティを強化した「ClearPath Portal」専用サーバーで実行されます。
- 業務システムを統合開発する「ABSuite」提供
「ABSuite」は、アプリケーションプログラムに必要な基本機能をフレームワークとして提供し、アプリケーションとデータベース定義を自動生成する統合開発ツールです。開発環境は、Microsoft®社のVisual Studio® 2008で動作しますので、メインフレーム固有の開発手法を習得する必要はありません。さまざまな環境に対応した実行時クライアントや、データベース管理、トランザクション管理を行う実行環境も提供します。また、従来のLINC®2000(注5)と互換性がありますので、LINC2000システムを利用のお客さまは、そのまま「ABSuite」に移行することが可能です。
「CS460Lシリーズ」の価格は、以下のとおりです。
最小構成価格47.4万円/月額(ハードウェア、ソフトウェア、保守サービスの合計、税別)から。
以上