ソリューション&コンサルティングの日本ユニシス

2010年6月17日

日本ユニシス・エクセリューションズ
業界初 住宅CADをクラウドで提供開始

〜 インターネット配信によるSaaS型3次元CADにより、
中小工務店や設計事務所など住宅業の業務効率アップを最小限のコストで実現 〜


本文

   日本ユニシス・エクセリューションズ株式会社(本社:東京都新宿区、社長:石原邦夫、以下 UEL)は、クラウド(SaaS(注1))型の住宅設計3次元CADシステム「Net-DigiD™(ネット-デジド)」を、日本ユニシス株式会社(本社:東京都江東区、社長:籾井勝人、以下 日本ユニシス)が保有するICTサービス基盤上で8月1日から提供開始します。

   UELは30年間にわたって大手住宅メーカーを中心に住宅設計3次元CADシステム「DigiD®(デジド)」を開発、販売し、折衝段階のビジュアルなプレゼンテーションから生産準備まで住宅業務全体をカバーする一貫したシステムを提供してきました。

   住宅設計3次元CADシステムはこれまでデータ量などの関係からインターネットによる配信は難しいとされていましたが、今回ハードウェアリソースを簡単に増減できる日本ユニシスのICTホスティングサービスや、セキュアなインターネット接続を可能とするSaaSプラットフォーム・サービスを活用することにより、「DigiD」のSaaS化を実現しました。

   「Net-DigiD」は、従来主に2次元CADを利用してきた中小工務店や設計事務所に対して、3次元CADとして図書の整合性や必要な数量情報を提供します。2次元CADユーザーは建築確認申請(注2)に必要な図書を単位図ごとに作成していたため、各図書の整合性をとることはもちろん作図作業に長時間を要していました。これに対し「Net-DigiD」では、内部的に3次元の家モデル(注3)を持つという考え方に基づきすべての出力図書の整合性を保つとともに、関連する情報や図書を一元管理するため、整合性のとれた各種申請図書を短時間で作成することが可能です。
   またSaaS型としてサービス提供することで、ユーザーはダウンロードやバージョンアップなどシステムの導入・運用作業から解放され、常に最新の機能をすぐに利用できます。従来のパッケージ購入型と異なり、1棟ごとの料金体系(従量制課金)で提供するため、最小限のコストで全体業務の効率アップを図ることができます。

   「Net-DigiD」の利用料金は1棟あたり8,000円(税別)からです。今後はさらに性能表示や住環境シミュレーション、積算など住宅業のユーザーニーズに合ったサービスの提供を推進し、3年間で5,000ユーザーへのサービス提供を目指します。

   なお日本ユニシスは、2008年10月にiDC(Internet Data Center)(注4)を開設し、ICTホスティングサービス(IaaS)、SaaSプラットフォーム・サービス(PaaS)や各種ソリューションを順次SaaS化して提供しており、ユーザーの要望に合わせてリソースや機能を柔軟に組み合わせた環境をスピーディーに提供するほか、運用サービスやサポートサービスを充実させることによって24時間365日にわたる高品質なサービスを提供しています。

以上

注1:SaaS(Software as a Service)
必要な機能を、必要な時にインターネットを介して利用できるソフトウェアのこと。ユーザーは、ソフトウェアの導入に伴う費用や負荷を軽減できるだけでなく、必要な機能、必要な期間の利用分のみ課金されます。

注2:建築確認申請
建物を建築する場合に、その計画が建築基準法等に適合するものかどうか、都道府県または市区町村の建築主事や指定確認検査機関の確認を受けるための申請をすることをいいます。申請には建築確認申請書、建築計画概要書のほか、配置図、平面図、立面図、断面図など多数の図書が必要です。

注3:家モデル
家をコンピュータ上に再現する3次元リレーショナルデータベースです。家の床、壁、天井や住宅設備、備品などの3次元形状および属性、仕上下地材情報など、関係をもって構築することができます。

注4:iDC(Internet Data Center)
サーバーをユーザーに貸し出すホスティングサービスや、ASP・SaaS事業を行うための施設、設備のことです。


注釈/リンク

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