ソリューション&コンサルティングの日本ユニシス

2009年12月10日

日本ユニシス
インテル®プロセッサーを採用した
エンタープライズサーバー中小型機の機能強化モデルを販売開始

〜 「Unisys ClearPath® Server CS4080Dシリーズ」を機能強化 〜


本文

  日本ユニシス株式会社(本社:東京都江東区、社長:籾井 勝人、以下 日本ユニシス)は、2009年2月に発表したエンタープライズサーバー中小型機の「CS4080Dシリーズ」の機能強化モデルの販売を、本日から開始します。

  「CS4080Dシリーズ」は、OS2200シリーズとしては初めてインテル プロセッサーを採用し、同時に新アーキテクチャー(注1)により再コンパイルなしに既存OS2200アプリケーションの稼働を実現しています。
  本シリーズは、小型機CS320Dシリーズ、中型機CS340Dシリーズの後継機種となります。

  「CS4080Dシリーズ」機能強化モデルの主な特徴は、以下のとおりです。

  1. マルチ・パーティション(注2)対応

    最大2パーティションまでの同時並行稼働に対応します。単一パーティション当たりの性能は現行モデルの性能と同等で、ハードウェア増設なしにCMOS(注3)機と完全互換のOS2200 IP(Instruction Processor = プロセッサー)を最大6 個まで拡張(構成)可能であり、最小30 IPC(注4)から最大600 IPCまで20倍の拡張性を持ちます。

  2. XTPA対応(注5)

    ノンストップ・システムを実現するアーキテクチャXTPA(eXtended Transaction Processing Architecture)に対応し、拡張データ処理装置XPA-II(eXtended Processing Accelerator II)を接続することができます。
    これにより2200パーティションを並列接続し、全てのパーティションを本番系として稼働させながら相互にバックアップ、ロードバランシング、オートリカバリ機能を実現します。

  3. キャパシティオンデマンド機能(注6)の提供

    2パーティション構成時には、CMOS機最上位モデルで提供されている、パーティション間で動的に性能を移動させる(Performance Redistribution)機能を標準機能として利用できます。本機能は該当する複数パーティション間で動的に性能を移動させる機能です。これにより繁忙期などの期間限定的な処理量増加に対して、追加の性能契約することなく他のパーティションのIP性能を一時的に利用することができます。

  4. OS2200JavaとJava高速化機構の提供

    堅固なセキュリティ、トランザクション処理能力、高信頼性、優れた統合リカバリ機能の下で、OS2200 環境下で稼働するJava(JVM)機能(OS2200 Java)、オープン・ソースの代表的なJ2EEアプリケーション・サーバーであるJBoss Application ServerがOS2200Java環境専用のハードウェア高速化機構とともに提供されます。 また、JavaアプリケーションはRA(Resource Adaptor)を利用することで2200上のデータベース管理システムであるUDS RDMS1100とUDS DMS1100のデータにアクセスすることができるので、CS4080D上で稼働する安全、かつ安定したJava/JBoss環境経由で既存2200資産を外部システムと連携させることができます。

  「CS4080Dシリーズ」の最小構成価格(ハードウェア、ソフトウェア、保守料金の合計金額、税別)は、月額415万円からです。

以上



注1:米国ユニシスの次世代サーバー・アーキテクチャー
米国ユニシスのメインフレーム環境であるOS2200環境とMCP環境に加えて、Windows環境、およびLinux環境をひとつの仮想環境上に統合し、効率的な資源管理と最適化を目指すアーキテクチャーです。

注2:パーティション(partition)
コンピュータシステムの中で、論理コンピュータとして構成されている部分をさします。一般に各パーティションは、パーティションごとのOS(オペレーティングシステム)を実行し、プロセッサー、メモリー、入出力装置などパーティションごとのハードウェア資源によってサポートされます。

注3:CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)
米国ユニシス固有OS専用のプロセッサーです。

注4:IPC(Instruction Processing Capacity)
IP性能を表わす日本ユニシスの独自性能単位です。

注5:XTPA(eXtended Transaction Processing Architecture:拡張トランザクション処理アーキテクチャー)
最大8台の独立したホスト・システムを、データベースをレコード・レベルで共有させることにより結合し、全てのホストを本番系として稼働させながら相互にバックアップすることができる無停止・大規模トランザクション処理システムです。

注6:キャパシティオンデマンド機能
「OS2200」のIP性能を、業務ピークやシステム障害対応として、必要に応じシステムを停止せずに一時的に増強する機能です。

注釈/リンク

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