ソリューション&コンサルティングの日本ユニシス

2009年11月9日

日本ユニシス・エクセリューションズ
CADmeister®/CAM強化版の販売開始

〜 グラフィックプロダクツと協業し、GPソルバー版を追加 〜


本文

  日本ユニシス・エクセリューションズ株式会社(本社:東京都新宿区、社長:石原 邦夫、以下UEL)は、株式会社グラフィックプロダクツ(本社:東京都渋谷区、社長:西野 直之氏、以下GP)からCAMソルバー(注1)の提供を受け、3次元統合CAD/CAMシステム「CADmeister」(キャドマイスター)のCAMラインアップ強化を図ります。

  UELとGPは、2001年に国産CAD/CAMメーカー5社と相互間連携するために「C-MEISTERアライアンス」を結成しました。その活動の成果物の一環としてTOOLSダイレクトインタフェース(注2)を提供しています。2009年11月、UELとGPの両社は、GP社製CAMソルバーをCADmeisterに搭載することに合意し、CADmeister/CAMラインアップを強化します。本提携により、日本のものづくりの生産性向上に寄与できるものと考えています。

  UELは、金型業界を中心に「CADmeister」を自社開発提供しています。CADmeisterはCAD/CAM一体型システムで、金型業界ではハイエンドCAD/CAMと位置づけられ、特にプレス金型・樹脂金型のCADシステムおよびプレス金型のCAMシステムとして高い評価を受けています。GPの高品質CAMシステム「CAM-TOOL®」は、主に樹脂金型のCAM(特に微細加工)において高い評価を受けています。
  今回の提携ではCAM-TOOL用に開発されたCAMソルバーを内部に組み込み、CAD/CAM一体システムとして使えるようCADmeister/CAMの商品ラインアップを強化、追加提供していきます。なお、従来から提供しているCADmeister/CAMも開発継続を行い、顧客は(1)UELソルバー版 (2)GPソルバーアドオン版の2種類から商品選択ができるようになります。

  日本は世界金型市場の40%の生産高と言われていますが、ものづくりのグローバル化の波の中、海外金型メーカーとの競合にさらされています。国内金型メーカーの特徴である短納期・高品質をさらに追及するために、日本のものづくりのノウハウを組み込みことが可能な国産CAD/CAMメーカーの技術提携が望まれていました。本提携によりUELとGPが相互に長年培ったノウハウを融合し、CAD/CAMシステムのさらなる高度化、商品提供範囲拡大、高付加価値サービス提供を実現していきます。

  UELは中小物樹脂金型に対するCAM機能強化により、大物プレス金型から中小物樹脂金型まですべての金型分野の製品群をラインアップ可能となりました。

  具体的な特徴は、以下のとおりです。

1.高硬度材の高速加工の実現
大量データとなる高速加工用データが高速工具パス演算により短時間で作成可能になります。
2.加工面品質の向上
微細加工から大物加工まで細かなパラメタ設定により高品質な加工面を実現します。
3. 磨きレスの実現
起伏が多い複雑な製品形状でもオフセット処理により面粗さを均一に仕上げることが可能です。
4.工具負荷の一定
加工中に工具負荷が増加する箇所にはあらかじめ負荷を軽減するパスを自動で追加します。
5.滑らかなパスの作成
加工機の減速を最小限に抑えるため、凹コーナー部処理や接続移動処理により、折れのない滑らかなパスを作成します。

  CADmeister/ CAM強化版の販売価格は、357万円(税込)からです。(商品は、2010年3月から<CADmeister Ver5.1>として提供します。)

  今後3年間でメーカーの工機部門や金型専業メーカーなどを中心に累計300本、10億円の売上げを目指します。

以上



注1:CAMソルバー
CAMシステムでNCデータ作成時に内部で稼働する計算エンジン。CAMシステムの中核にあたる。
注2:ダイレクトインタフェース
IGES、STEPなどの中間フォーマットを介することなく他CAD同士で直接データ交換を行うインタフェース。変換率が高い。


注釈/リンク

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