ソリューション&コンサルティングの日本ユニシス

2009年10月7日

日本ユニシスグループ
最新技術によるクラウド型iDC基盤強化と新サービス発表

〜 クラウド型iDCでは日本初、「ストレージクラウド™」「Inter iDC」の最先端技術 〜


本文

   日本ユニシス株式会社(本社:東京都江東区、社長:籾井 勝人、以下 日本ユニシス)を中心とする日本ユニシスグループは、「クラウドコンピューティング(注1)がもたらす活気あふれるワークスタイルへの変革」を実現するため、昨年10月からクラウドサービスの提供を開始しました。
   このたびサービス開始から1年を経過し、強化されたクラウド型iDC(注2)基盤をベースに、エンタープライズクラウド™、ストレージクラウド™などの新機能を加え、クラウド型iDC事業の新サービス拡充を図り、iDC事業者として常に最新の機能とサービスをお客さまへ提供していきます。

   「仮想化」、「自動化」をキーワードに、国内でもパブリック型クラウドサービス(注3)が次々と発表され、ICTリソースの所有から利用への進行が加速しています。この流れはパブリック型にとどまらず、企業システムの延長として使用できるエンタープライズ指向クラウドのニーズに広がりを見せています。

   これらの市場ニーズに対応するため、日本ユニシスグループでは企業内システムとクラウドサービスを融合する仕組みとして、新たにエンタープライズクラウドの提供を開始、既に50システム以上の運用実績を持つパブリック型クラウドサービスとともに、お客さまのニーズに対応するクラウドサービスとして積極的な販売活動を展開します。

   今回のiDC基盤の強化のポイントは、ディザスタリカバリー(注4)、データセキュリティ、ストレージの多様化、高速ネットワークの利用など、エンタープライズクラウドとしての要件に耐えうるものであり、お客さまが企業ユースとして安心して利用できるものとなっています。

   なお2009年9月24日に、クラウドサービスでは日本初となるISO/IEC20000(注5)をICTホスティングサービスで取得しました。

   今回新たに提供するサービスとそれぞれの特徴は、以下のとおりです。

  1. エンタープライズクラウド 
    お客さまが実際のプライベートクラウドを構築することなく、あたかも自社専用のクラウドを所有しているようなサービスを提供します。
    日本ユニシスグループは、昨年から提供しているパブリック型クラウドサービスとしてのICTホスティングサービスに加えて、プライベート型クラウドサービス(注6)(エンタープライズクラウド:企業内利用型クラウドサービス)を提供します。これにより、お客さまが自社で使用しているIT環境をそのままクラウド環境へ移行することが可能となり、コスト削減を目的としたIT資産の所有から利用への変更や、ビジネスボリュームに合わせて臨機応変なITリソースの追加や削減を可能とします。11月1日から販売開始予定。


  2. WANアクセスパッケージ(イントラネット用接続回線セット)
    お客さまIT環境からICTホスティングサービスを直接利用する回線およびネットワーク機器をセットで提供します。回線の種類として、100Mbps、10Mbps、共用ブロードバンド回線から選択が可能です。本サービスの利用により、ネットワーク関連機器の所有が不要となります。10月13日から販売開始予定。

  3. Inter iDC(注8)を利用したストレージクラウド(ICTデータストアサービス)
    複数iDCロケーションを高速回線で結合することにより融合的に活用し、お客さまデータを分散させる機能を持つストレージサービスを提供します。お客さまは特に意識せずにストレージクラウドを利用するだけで、あたかもデータをDR(ディザスタリカバリー)化したと同様な効果を発揮します。大阪iDCは本年10月に開設、北海道iDCは2010年1月に開設します。
    両iDCの開設に合わせ、ストレージクラウドサービスは12月から「真性乱数を使用した秘密分散データストアサービス」、「超高速データストアサービス」、「1度書き込みを行うと消去、変更ができないWORM(Write Once Read Many)データストアサービス」について順次リリース予定です。

  4. ICTホスティングサービス CT(Count By Times)
    本ホスティングサービスを、時間単位での従量課金料金体系で提供します。
    お客さまの利用実績に応じた利用料金での従量制サービスで、短時間のシステム利用や企画検証などでの一時的なシステム利用などにコスト削減効果を発揮するサービスです。11月1日から販売開始予定。

  5. ICTサービスカフェテリア™
    インターネット経由のクラウド環境だけではなく、物理的なロケーション環境を加えたサービスとして、ICTサービスカフェテリアを提供します。大量データの移行やシステム切り替え、検証作業に利用できる作業用回線および専用PC端末を提供します。
    東京拠点開設によるサービス開始をはじめ、大阪、名古屋、福岡でのサービスを順次開始します。10月13日から販売開始予定。

以上

注1:クラウドコンピューティング
インフラリソースやアプリケーションなどのコンピュータ資源を、ネットワークを通じてサービスとして利用する形態です。ユーザーは電気・ガス・水道のように、コンピュータ資源を必要な時に必要なだけ利用することが可能になります。

注2:iDC
iDCとはinternet data centerの略で、高度なセキュリティと耐震耐火性を備えた建物にサーバーやストレージを設置し、そのコンピューティングパワーをネットワーク越しに提供するサービス拠点のことです。

注3:パブリック型クラウドサービス
クラウドコンピューティングサービスの形態として、iDC事業者から不特定多数のユーザーへサービスを提供するものです。米国ではAWS(米国Amazon社が提供するWeb Servises)やGoogle Appsに代表されるように、Web経由で申請すれば誰でも即座に利用できる手軽なサービスとして普及しています。

注4:ディザスタリカバリー
大規模災害などの発生に伴い長時間にわたる情報システムの機能停止によって事業に重大な影響を及ぼすことを防止するため、あらかじめ復旧手段を準備することで、想定する時間内にシステムを復旧し、サービスを再開するための対策です。

注5:ISO/IEC20000
ITサービスの運用・管理のベストプラクティスであるITIL (Information Technology Infrastructure Library)をベースに国際規格化したもので、第三者の認証機関により適合性の評価を受けることができます。

注6:プライベート型クラウドサービス
クラウドコンピューティングサービスの形態として、iDC事業者から個別ユーザー向けにサービスを提供するものです。電力に例えると、一般の配電網ではなくユーザー固有の配電設備を通じて電力拠点からユーザーへ電力を供給するサービスとも言えます。
日本ユニシスでは、プライベートクラウド型サービスを「エンタープライズクラウド」の商品名で提供します。

注7:NAT
『NAT』(Network Address Translation)。IPアドレスの変換機能。グローバルIP/プライベートIPとプライベートIP/プライベートIPの変換があります。

注8:Inter iDC
日本ユニシスの複数のクラウド型iDCを高速回線で接続したネットワーク。


なお本件に関して、協業各社より以下のエンドースメントをいただいております。

(社名あいうえお順)


NTTコミュニケーションズ株式会社
ビジネスネットワークサービス事業部長
原 隆一 氏

NTTコミュニケーションズは、日本ユニシスグループのクラウド型iDC基盤の強化を歓迎いたします。企業内システムとクラウドサービスの融合には高品質、高セキュリティなネットワーク環境が不可欠となっており、高信頼なVPNでクラウドサービスをご利用されたいという企業のお客様が多くいらっしゃいます。NTTコミュニケーションズは日本ユニシスグループの安心、安全、快適なクラウドサービスの実現に向けて、BizCITY基盤及びVPNサービスを提供してまいります。


シスコシステムズ合同会社
副社長 平井康文 氏

シスコは、日本ユニシス様がクラウド型iDC基盤を強化し、サービスをさらに拡充されることを心より歓迎いたします。これからも、シスコは日本ユニシス様とのパートナーシップのもと、データセンター内における「Cisco Nexus7000」「Cisco Nexus5000」をはじめ、「Cisco Unified Computing System」、複数のデータセンター間接続に至るまで、包括的なネットワークソリューションを提供することで、日本ユニシス様およびエンドユーザ様の戦略的なビジネスプラットフォームとしての価値をより強固なものへと進化させるご支援をしてまいります。


株式会社テリロジー
代表取締役社長 津吹憲男 氏

株式会社テリロジー(以下:テリロジー)は、日本ユニシス様による国内初の国際規格ISO/IEC20000を取得したクラウド型データセンタの提供開始を心より歓迎いたします。コスト削減に伴う企業のIT環境の変化により、ITシステムの「所有」から「利用」へクラウドコンピューティングが注目されています。
テリロジーは、クラウド型データセンタの運用管理の自動化に向け、eGI社 仮想化ITインフラ障害分析システム「eG Enterprise Suite」による運用負荷の軽減と障害復旧時間の短縮を提供することで、日本ユニシス様との強固なパートナーシップのもと、お客様が安心して使用できるエンタープライズクラウドサービスを支援してまいります。


日本オラクル株式会社
副社長執行役員 志賀徹也 氏

日本オラクルは日本ユニシスグループ様のiDC基盤の大幅強化を歓迎いたします。今回強化された、ディザスタリカバリー、データセキュリティ、ストレージ等のキーワードを軸に今後も日本オラクルは日本ユニシス様と協業しiDC基盤上における付加価値の高いソリューションをお客様にご提案いたします。


日本ヒューレット・パッカード株式会社
テクノロジーソリューション営業統括
取締役 常務執行役員 古森茂幹 氏

日本HPは、日本ユニシス様によるエンタープライズクラウドサービスの発表を心より歓迎いたします。 変化の時代、求められているのは、経営の役に立つ、ビジネスに貢献できるテクノロジです。従来の「IT」は、経営のためのテクノロジ「BT(ビジネステクノロジー)」に変化しています。
日本HPは今回のクラウド型iDC基盤に、第三世代ブレードサーバ「HP BladeSystem c-Class」、IT運用管理ソリューション「HP software」を筆頭に、仮想化、自動化、省電力など最先端のソリューションを提供することで、お客様のビジネス変化に対応した俊敏なサービスを支援してまいります。
これからも日本HPは、日本ユニシス様との強固なパートナーシップのもと、今後展開されるクラウド型ホスティングサービスに、品質の高いIT基盤と、自動化をサポートする次世代運用管理ソフトウェア群を提供し、信頼性の高いデータセンター運用をご支援いたします。


ネットアップ株式会社
代表取締役社長 タイ・マッコーニー 氏

ネットアップ株式会社は、日本ユニシス株式会社様によるクラウド型iDC基盤の強化を歓迎いたします。「エンタープライズクラウド」および「Inter iDC」のストレージ基盤として採用されているネットアップのストレージは、高速かつ効率性に優れたデータレプリケーション(データ複製)機能を備えており、データの可用性と信頼性の確保などクラウド環境の構築に求められる要件を満たしています。ネットアップは、今後も、信頼性を確保するとともに、拡張性・柔軟性に優れたストレージソリューションを提供し、多様化するお客様のニーズに対応するシステム基盤を構築する日本ユニシス様をサポートしていきます。


株式会社レグニア
代表取締役 加藤久男 氏

レグニアは、日本ユニシス様による、クラウド型iDC基盤の強化の発表を心より歓迎いたします。 弊社では、「MultiSHELTER(マルチシェルター)」の持つ高性能な電子データを記録管理するMSEEエンジンおよび真正乱数(NIST検定済み)を使った次世代の暗号方式といわれる秘密分散(乱数化)技術で新世代のiDCビジネスをご支援いたします。今回の発表により、従来にも増して高い顧客満足度を得られると考えており、多くのお客様のコスト削減、IT効率の最大化、事業継続性の向上に貢献できるものと期待しています。


注釈/リンク

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