ソリューション&コンサルティングの日本ユニシス

2009年5月15日

日本ユニシス、マクニカネットワークス
顔認識技術による3D動画サイネージの効果検証を実施

〜注目度・販促効果の高い3Dコンテンツの特性を検証〜


本文

 日本ユニシス株式会社(本社:東京都江東区、代表取締役社長:籾井 勝人、以下 日本ユニシス)とマクニカネットワークス株式会社(本社:神奈川県横浜市、代表取締役社長:宮袋 正啓、以下 マクニカネットワークス)は、3D動画表示技術を用いた情報配信サービスの実用化検証として、顔認識技術を用いた3D動画デジタルサイネージ(以下 3D動画サイネージ)の効果測定を、中部国際空港株式会社(以下 セントレア)にて5月15日から2週間実施します。

背景
 近年新しい映像表現として3D動画が注目されており、映画などで採用され始めています。3D動画はアピール力の高いメディアであることからデジタルサイネージへの活用が期待されており、日本ユニシスでは3D動画サイネージを用いたキオスク端末の実証実験を、3月30日からセントレアにて実施しています。
 この3D動画の持つアピール力を活かしたサイネージの実現には、視聴者の目を惹くコンテンツの開発が重要となります。しかし3D動画サイネージの国内事例は少ないため、日本の視聴者の注目を集められるコンテンツの制作ノウハウが蓄積されていません。

 そこで、日本ユニシスは、日本における効果的な3D動画サイネージをトータルで実現するため、マクニカネットワークスの提供する顔認識ソリューションによって、3D動画サイネージの注目度・販売促進効果を分析し、どのようなコンテンツが日本の視聴者の目を惹くことができるのか検証を行います。

実証実験の内容
 セントレアにて実証実験中の3D動画キオスク端末に、マクニカネットワークスの提供するTruMedia社の顔認識ソリューション「iCapture」を組み込み、3D動画サイネージの視聴者数を計測します。

  1. 3D動画サイネージの注目度・販売促進効果分析
    3Dディスプレイの上部に小型カメラを設置。視聴者の顔の向きを計測し、コンテンツの視聴者数・視聴時間と視聴者の年齢・性別を計測(注1)します。併せて、3D動画視聴後にキオスク端末のタッチパネルを操作した人数・クーポンを発行した人数を計測します。これらのデータを組み合わせて分析することにより、3D動画サイネージの販売促進効果を検証します。

  2. 注目度の高い3Dコンテンツの特性分析
    多様な3Dコンテンツを放映し、各コンテンツ別の視聴者数・視聴時間と視聴者の年齢・性別を計測します。各コンテンツの特徴(注2)による注目度の差異を年齢別・性別に分析することで、注目度が高い3Dコンテンツの特性を明らかにします。

今後の展開
 日本ユニシスは本実験を通じて、日本の視聴者に訴求できる3D動画サイネージのコンテンツ制作ノウハウを蓄積します。今後は、「iCapture」との連動によりサイネージ視聴者の年齢や性別に応じて柔軟にコンテンツの切り替えを行うなど、顔認識技術を用いた効果的な3D動画サイネージの配信・表示システムを開発するとともに、コンテンツ制作を含めた総合的な3D動画サイネージシステムの提供を目指します。

以上

注1:
個人情報保護に配慮し、分析後の顔画像を保持しない仕組みとなっております。
注2:
コンテンツのスピード感の有無、コンテンツ作成方法(CGと実写)、コンテンツ作成元(企業作成コンテンツと独自コンテンツ)などの要素を評価し、各コンテンツの注目度との相関関係を分析します。



注釈/リンク

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