ソリューション&コンサルティングの日本ユニシス

2008年10月7日

ユニアデックス
日本の産学連携による研究成果を活用した、次世代情報共有基盤システム
「NeXtCommons™」をSaaS提供開始

〜 期間限定の早期申込予約キャンペーンも実施 〜


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 ユニアデックス株式会社(本社:東京都江東区、社長:高橋 勉、以下 ユニアデックス)は、次世代情報共有基盤システム「NeXtCommons ™(ネクストコモンズ)」を2009年4月からSaaS (注1)として提供開始します。なおサービス開始当初は小中学校、高校などのICT活用支援を目的とし教育機関を中心に展開を図ります。またこれに先駆けて初年度のサービス契約料金を格安で提供する、期間限定の早期申込予約キャンペーンを実施します。

 今回提供開始する「NeXtCommons」は、大学共同利用機関法人 情報・システム研究機構 国立情報学研究所(以下 国立情報学研究所 http://www.nii.ac.jp/)社会共有知研究センターを母体とするNetCommonsプロジェクトがオープンソースソフトウエア(注2)として開発する、日本発の次世代情報共有基盤システム 「NetCommons ® 2.0 (注3)」(ネットコモンズ)を基に、同研究センターに参画するユニアデックスが独自の機能や運用管理サービス等を付加しSaaSとして提供するサービスです。

 「NeXtCommons」の利用ユーザーは、Webサイトや情報共有システムの運営における「構築・運用管理・保守」の部分をアウトソース化でき、またより使いやすい独自機能をユニアデックスが追加することで、迅速・容易に情報発信、共有が行えるようになります。

 いまや企業をはじめ多くの組織体がWebサイトによる情報発信やグループウエアによる情報共有を行うことはごく普通のことです。同様に小中学校、高校などの教育機関(学校)においても、生徒・学生、教師間の情報提供や共有、また保護者への情報公開などにWebサイトの活用が重要視されていますが、サーバーの構築・運用に加え、タイムリーな情報の更新などサイトの運営にはいくつかの悩みがありました。

 このような背景のもと国立情報学研究所では、簡単で統一的なインタフェースを持ち、かつ情報発信・共有に必要な機能が全て含まれたワンストップシステムを目指し、ライセンス料が不要なオープンソースソフトウエアとして「NetCommons」を2005年から提供しており、教育機関等を中心に現在までに1500以上の団体で広く利用されています。

 一般的にWebサイトの構築・運営には、サーバーの準備やソフトウエアのインストール、設定などのシステム構築に加えて、ウイルスやWebアプリケーションセキュリティーなど日々の進化、増大する脅威への対策など継続的なICTの知識やスキルの習得が不可欠です。さらにサイト開設後の情報量増加への対応やハードウエア故障への対応なども必要となり、サイトを安全・安心に運用するために費やす労力の増大が、Webサイト活用の阻害要因にもなっています。

 特に文教分野では、当初のWebサイト構築時に専任または知識のある教員などによって比較的精力的に行われるものの、日時がたつにつれて転勤などにより担当者の変更や不在が生じ、サーバーの運用・保守に支障をきたすなど、サイト運営が難しくなることが大きな悩みでした。

 今回ユニアデックスでは、こういった文教分野での悩みを解消する「デジカメとワープロを使用できるスキルだけでコンテンツの更新が可能」なオープンソースソフトウエアの「NetCommons2.0」に、独自の機能としてWebメールとの連携機能、強化されたスケジュール管理機能を追加し、SaaS方式にて提供開始することにしたもので、当初は教育委員会や小中学校、高等学校など、現在ICT活用による情報化が急務とされている教育関連機関を中心に広く利用を呼びかけていきます。

 ユニアデックスの「NeXtCommons」では、利用規模に応じた以下の2種類のプランを設定しています。

  1. 「NeXtCommons Lite」
    1校単位で利用する小規模ユーザー向けプランとして、ディスク容量1ギガバイト(GB)で年間使用料15万円(税別)。

  2. 「NeXtCommons Standard」
    教育委員会が複数校のWebサイトを統括運営する場合に有効な中規模ユーザー向けプラン。
    契約ユーザー単位に専用のサーバー環境を提供。独自ドメイン対応、ディスク容量50GBのプランで年間使用料150万円(税別)。またディスク容量に応じた3つのタイププランも用意しています。

 さらに既存Webサイトから「NeXtCommons」へのデータ移行やユーザー登録代行、アクセスログ解析、ドメイン取得などのオプションサービスも用意しています。

以上

「早期申込予約キャンペーン」
2009年4月の「NeXtCommons」を開始するにあたり、今回2009年2月末までに早期申込予約をいただいた場合に、初年度のサービス価格が格安となるキャンペーンを実施します。

・対象商品:NeXtCommons Lite
・申込期間:2008年10月1日(水)〜2009年2月27日(金)
・メニュー:

  1. NeXt1
    早期申込予約で2009年4月1日〜2010年3月31日の間、NeXtCommons Liteを10万円/年で提供する教育機関限定のメニューです。

  2. NeXt2
    早期申込予約で2009年4月1日〜2010年3月31日の間、NeXtCommons Liteを12万円/年で提供する旧バージョンのNetCommons(1.X系)ユーザー限定のメニューです。

「無料のお試しサイト」
2009年1月からは、NeXtCommonsの機能や使い勝手を3カ月間体験いただき、使いやすさを十分に感じていただいた上で、本格的な利用へ移行ができる、無料のお試しサイトを開設する予定です。
上記キャンペーン内容含め詳細については以下を参照ください。
http://www.uniadex.co.jp/service/NeXtCommons/


■NetCommonsとユニアデックスの関わり
ユニアデックスでは、2008年1月からNetCommonsプロジェクトの母体である産学連携の研究センター「社会共有知研究センター」に参画し、NetCommonsの開発、普及に努め、NetCommonsの技術的ノウハウの蓄積を行っています。



注1:SaaS(Software as a Service)
ネットワークを介したオンラインサービスで、ユーザーが必要とする機能だけを利用しそれに応じた分の料金を支払うソフトウエアの利用形態のこと。

注2:オープンソースソフトウエア
ソフトウエアの著作者の権利を守りながらソースコードを公開することを可能にしたソフトウエア。

注3:NetCommons(ネットコモンズ)
Web2.0時代の次世代情報共有基盤システムです。大学共同利用機関法人 情報・システム研究機構 国立情報学研究所が開発し、オープンソースソフトウエアとして提供されています。NetCommonsは、外部配信向けのポータルサイトの機能(トップページ)、個人のバーチャルオフィスとしての機能(MyRoom)、グループの情報共有のための機能(GroupRoom)が1つのシステムの中で統合されたワンストップシステムです。トップページはメルマガの配信、お知らせの掲示、広告などの機能を持たせることができます。MyRoomでは、会員それぞれのネット上のオフィスとして、ファイルを保存したり、予定表を管理したり、非公開の日誌をつけたりすることができます。GroupRoomは「授業」「共同研究」「委員会」「ミーティング」「関心空間」などの目的で活用することができます。一般的なWebブラウザを用いて標準装備されているモジュールを配置しポストイット感覚で、目的に応じたWebサイトを美しく、短時間に構築することができます。また、一般参加者は短時間で操作方法を習得できます。
公式サイト  http://www.netcommons.org/




注釈/リンク

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