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Foresight in sight

旧日本ユニシスのニュースリリース

1996年10月1日

日本初のオブジェクト指向・汎用リポジトリ
『ユニバーサル・リポジトリ UREP』販売開始

 日本ユニシス株式会社(社長=石栗一民 東京都江東区豊洲1-1-1)は、米国ユニシス社が開発した、 オブジェクト指向・汎用リポジトリ製品『ユニバーサル・リポジトリ UREP(ユーレップ)』を 10月1日より販売開始致します。

リポジトリとは、組織、人、データ、仕様書、プログラムなどあらゆる『情報』を管理する仕組み(基盤) のことで、その効果として各種ツールの統合を可能にします。また、ソフトウェア・ライフサイクル全般を 統合的に管理することで、開発工程、保守工程の生産性・品質の向上を計ることが可能となります。

『ユニバーサル・リポジトリ UREP』は、日本では初めての、オブジェクト指向技術を全面的に 適用した本格・汎用リポジトリ製品です。

この『UREP』を活用することによって、現在システム開発に携わる人々が直面している大きな課題、 すなわち“ソフトウェアの生産性/品質を如何に改善するか”という古くて新しい問題の解消に、大きな 効果が期待できます。

ソフトウェア開発のライフサイクルを通した、リポジトリの重要性/有効性は古くから認識されていましたが、 残念ながら実用に耐えられる真のリポジトリ製品が提供されませんでした。

今回発表した、『UREP』は、オブジェクト指向技術を全面的に採用したことで、各種の技術的な 困難さを克服し、システムの全ライフサイクルをカバーする理想の開発・保守環境の実現に向け、大きな一歩を 踏み出しました。

また、これからますます拡大する分散した開発環境に対応するために、業界標準であるRPC、OMG、CORBA およびCOM/OLEの各環境下で使用可能です。

主な提供機能は以下の通りです。  

1.UREP リポジトリ・サービス・モデル(RSM)の提供
ユーザは、このRSMで提供される構造に基づいて、ユーザ自身のモデルを追加することにより、容易に各々の 要求にあったモデルの構築が可能になります。
2.動的リポジトリ
分散開発上必須となる、リポジトリデータへの動的な(リアルタイムな)アクセスを可能にします。これにより、 リポジトリデータの整合性を心配することなく、利用できます。
3.名前サービス
リポジトリデータ(オブジェクト)に、ユーザが理解できる名前を付けることができます。リポジトリを管理する上では、 この名前の管理が極めて重要です。『UREP』では、名前サービスとして、豊富な機能を提供します。
4.バージョン・サービス
リポジトリ機能の主要な機能の1つで、管理対象情報の改訂履歴の記録を管理します。更に、分散環境による同時並行した 開発業務を妨げることなく情報の整合性を確保するチェックイン/チェックアウトの機能などを提供します。
5.複合オブジェクト・サービス
いくつかの管理対象情報を1つのオブジェクトとしてバージョン付けを可能にしたり、従来、階層型構造のデータを取り扱う 上で苦労した、最上位オブジェクトの識別といった、実務上課題であった点を解決しています。
6.トランザクション・サービス
ショート・トランザクションはもちろん、開発実務では必須の機能である、ロングトランザクションや入れ子トランザクション のサポートを行います。  

 

  • 稼働環境は、UNIX(SUN Solaris)及びWindowsNT。
  • 当面の主な販売対象としては、ソフトウェア開発会社および先進ユーザを想定しています。
  • 販売価格は、開発環境 39万円から、ランタイム 6万6千円から。
  • 販売目標は、3年間で100システム。
  • 出荷時期は、UNIX版が本年12月末、WindowsNT版が平成9年3月の予定。

※掲載のニュースリリース情報は、発表日現在のものです。その後予告なしに変更される場合がありますので、あらかじめご了承ください。