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Foresight in sight

旧日本ユニシスのニュースリリース

1997年6月30日

日本ユニシス
金融機関向け総合有価証券管理システム・パッケージ
「SIATOL21(シアトル21)」を販売開始

日本ユニシス株式会社(社長=天野順一 東京都江東区豊洲1-1-1)は、日本版ビッグバンを控え制度変更や新商品出現等の状況変化に対して、容易にかつ迅速に対応できる総合有価証券管理システム・パッケージソフトウェア「SIATOL21」を7月1日より販売開始致します。

日本ユニシスは1980年代に銀行向け「有価証券総合システム」を開発して以来、現在に至る10数年間、制度変更や取扱商品拡大を受け、新機能の追加や修正をタイムリーに実施し、対応を図ってきました。

現状の有価証券業務で取り扱う商品としては、国内市場においても欧米先進市場とほぼ同等の状況にあり、今後は、BIS規制対応やリスク管理機能の強化はもとより時価会計対応等の要請、また日本版ビックバンによる金融制度の激変とそれに伴う新商品取り扱いに対し、システム再整備が必要な時期を迎えております。

今回発表の「SIATOL21」は、長年にわたって蓄積したシステム・サービスの経験とノウハウをベースに最新の情報技術を採用して新規に開発したオープン・クライアント/サーバー・システムです。

「SIATOL21」は、証券業務に必要な情報と機能をデータ中心型業務分析(DOA=Data Oriented Approach)により全面的に整備・統合し、これまで商品別に独立していた有価証券管理システムを、商品共通の一元的なシステムとしたものです。

今後、銀行が大競争時代に勝ち抜くためには、現場ニーズに対するシステム対応のスピードが最重要課題となってきており、ビジネス戦略、商品戦略に基づく拡張性と柔軟なシステム対応力が求められてきております。「SIATOL21」は、これらを実現する新世代の総合有価証券管理システムです。

さらに、来年度リリース予定の新資金管理システムと連携して、銀行資金証券業務をトータルサポート致します。

「SIATOL21」は
  • 証券事務システム(SIATOL21/JIM)
  • ポジション・リスク管理システム(SIATOL21/POS)
  • ポートフォリオ分析システム(SIATOL21/PORT)
  • 社債受託・登録債システム(SIATOL21/DEB)
の4つのサブシステムで構成されます。

「SIATOL21」の主な特徴は次の通りです。
  1. システム運用面 
    • リポジトリによりデータベースを一元管理し、業務ツールの部品化やパラメータ管理により、新商品の追加、機能変更の負荷を大幅に軽減
    • EUCツール「SIATOL Plus」の提供により、データベースの内容を知らなくても自由な切り口での照会、帳票出力が可能で、行内資料、当局検査等の非定型業務の事務負荷を大幅に軽減
    • エンドユーザーが必要な時に必要な帳票を出力できるレスペーパー指向と、殆どの処理を日中オンラインで行うレスバッチ指向を全面採用
    • 約定入力時点でリアルタイムな簿価計算を行うことにより、損益のリアルタイム把握や過日訂正処理の即時実施ができ事務負荷を大幅軽減
  2. 機能面
    • トレーディング勘定に加えてバンキング勘定の時価会計適用拡大に対応個別株オプション等の新商品や社債登録債制度変更(中継機関)に対応
    • 日銀リスク管理チェックリストに対応し、フロントオフィスでのポジション、損益のリアルタイムな把握、ミドルオフィス/バックオフィスでの同時照会を実現し、フロントオフィス/バックオフィスの牽制機能を強化
    • マーケットリスク管理システムとのデータ連動による全行リスク管理に対応
対応機種とOSは次の通りです。
  1. サーバ:SolarisおよびWindows NT server
  2. クライアント:Windows NT workstation
  3. データベース:ORACLE

「SIATOL21」の価格は、月額300万円から。
出荷は1997年7月より開始し、3年間で都市銀行・地方銀行を対象に50システムの販売を見込んでおります。
「SIATOL21」のファーストユーザーである北陸銀行では1997年7月に稼働の予定です。

以上

※掲載のニュースリリース情報は、発表日現在のものです。その後予告なしに変更される場合がありますので、あらかじめご了承ください。