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Foresight in sight

旧日本ユニシスのニュースリリース

1997年9月25日

日本ユニシス
ERPビジネスに本格参入
「オラクル・アプリケーション・パッケージ」提供開始

日本ユニシス株式会社(社長=天野順一 東京都江東区豊洲1-1-1)は、基幹業務をリエンジニアリングするためのERP(エンタープライズ・リソース・プランニング)構築ビジネスへの本格参入を決め、「オラクル・アプリケーション・パッケージ」の提供を10月1日から開始します。

従来基幹業務システムを独自に構築してきた企業も、グローバル化、オープン化とスピードを求められるメガ・コンペティションの進展のなかで、コモン・プロセスを含めて独自でシステム全体を再構築するのは時間的にもコスト的にも見合わない、との認識が一般化してきています。このため競争優位を目指して海外で始まったERPパッケージ導入の動きは、近年日本の中核企業で急速に高まりつつあります。

またERPパッケージ導入は、基幹業務プロセス見直しを伴うシステム開発の上流工程から、同パッケージにはない企業固有のコア・コンピタンスの組込みと企業環境変化を前提とした柔軟な仕組み作り等、下流工程におよぶ広範でシームレスな情報技術の適用が求められています。

このため日本ユニシスでは、長年培ってきたシステム・インテグレーション技術に加え、コンサルティング・サービスを中心とする上流工程の対応強化をオラクル社とアライアンスの基に図り、ERPビジネスをインフォメーション・サービス・ビジネスの中核として本格参入するために、専任要員の組織化、今回提供開始する「オラクル・アプリケーション」の日本化機能の開発を通じた同社との技術交流強化等、準備を進めてきました。

また日本市場への円滑なERPパッケージ導入と顧客のトータル・コスト・セーブのため、「オラクル・アプリケーション」の基盤上に日本独自の一般的なビジネス・モデルを体系化した“モデル・アプリケーション”を補完製品として同社と共同開発中であり、人事管理システムから順次提供の予定です。

さらに今回のサービス開始に関し、米国ユニシス、米国オラクル社、日本オラクル社からワールド・ワイドな協力を得ながらグローバルな販売体制とサポート体制を完備します。その一環として既存業務再構築のためのベンチマーク、ステージング、サイジング等の適合度分析や導入予定クライアントが自社データでテスト可能な環境を整えた「ERPコンピテンス・センタ(ECC)」を開設します。

なおECCでは、ERPデータ・ベースと連携する意思決定システムDSS/OLAP連携支援環境も設定し、サン・マイクロシステムズ社、ヒューレット・パッカード社等との緊密な連携のもと、活用技術情報の顧客への提供を図ります。

本サービスの要員として、コンサルテーション・ビジネス、システム・インテグレーション・ビジネス分野で200名規模の体制を考えており、これらERPビジネスにおける保守サービス、ハードウェア販売を含む関連売上げとして3年間で500億円程度を計画しています。

※掲載のニュースリリース情報は、発表日現在のものです。その後予告なしに変更される場合がありますので、あらかじめご了承ください。