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Foresight in sight

旧日本ユニシスのニュースリリース

1996年9月9日

日本ユニシスとDigital社が MEGATEK社の3次元グラフィック技術と
関連設備の売却に合意
さらに新グラフィック・システム開発で提携

DIGITAL EQUIPMENT CORPORATION(略称「Digital社」、社長=Robert B.Palmer、111 Powdermill Rd.Maynard,Massachusetts)と日本ユニシス株式会社(社長=石栗一民、東京都江東区豊洲1-1-1)、 及び日本ユニシスが100%所有するGA(Graphic Accelerator* 注1)メーカMEGATEK CORPORATION(社長=Robert Benders、16868 via Del Campo Court,San Diego,California)はこのほど、 3次元グラフィック技術及び開発関連設備をDigital社に売却することで、基本的な合意に達しました。

この売却の完了時にDigital社は、この分野に従事するエンジニアの大部分を継続雇用すると共に、今後日本ユニシスとDigital社は同分野での開発提携を行います。

MEGATEK社は1972年に設立されましたが、1992年5月より日本ユニシスの100%の子会社となりました。MEGATEK社は日本市場向け3次元GAの開発を行い、その製品は高品質な画質(ダイナミック・ポリゴン・アンチエリアシング、 日米英にて特許申請中)、透明度を維持したまま画面を回転できる(ダイナミック・トランスペアレンシー、同)など、高性能なグラフィック・システムとして日本ユニシスのブランドのもとで提供されており、同社のCAD/CAM ソフトウェア『CADCEUS(キャドシアス)』とともに自動車業界を始めとするCAD/CAM市場で幅広く使用されています。

Digital社はかねてよりこのグラフィック技術に注目しており、また日本ユニシスは従来のUNIXベースのシステムに加え、Windows-NT及び Open GL*注2ベースのグラフィック・システムの製品化を検討中で、Digital社の 『アルファ・チップ』の高速性を利用することでMEGATEK社の技術が生かせることから今回の合意及び開発提携となりました。

Digital社は現在日本ユニシスがMEGATEK社に開発委託をしている『AGS5000グラフィック・ディスプレイ・システム』の後継機の開発を完了させることに合意しており、ローコスト版GWSの開発についても両社で協議中です。 これらの共同開発により、日本ユニシスは3次元GAの継続的な販売と機能強化が行えると共に、開発コストの軽減を図ることができます。

なお、従来より販売提供しています『8002/8003グラフィック・サブシステム』は既に国内製造に切り替え済みで、今後も安定供給されます。
またユーザに対しての保守サービスも、日本ユニシスが責任を持って従来通り実施致します。

注記
注1:Graphic Accelerator
描画速度を高める目的で、ワークステーションやパソコンに付加されるハードウェア。
注2:Open GL
米SILICON GRAPHICS社仕様のグラフィック・ライブラリ(グラフィック表示に際し、グラフィック・システムより都度使用されるソフトウェア)。

※掲載のニュースリリース情報は、発表日現在のものです。その後予告なしに変更される場合がありますので、あらかじめご了承ください。