1997年12月2日
日本ユニシス
樹脂金型設計・製造の全工程を支援する3次元CAD/CAMシステム
「CADCEUS/MoldDesign」を販売開始
〜 CADCEUS業務専用パッケージ 〜
日本ユニシス株式会社(社長=天野順一 東京都江東区豊洲 1-1-1)は、Windows版統合CAD/CAMシステム『CADCEUS for Win』をベースにモールド(樹脂)金型設計・製造の業務専用に開発した3次元モールド金型設計・製造システム『CADCEUS/MoldDesign(キャドシアス/モールドデザイン)』を、12月1日より販売開始しました。
今年5月に発表した『CADCEUS for Win』は、これまでも広く採用されているUNIX版『CADCEUS』のユーザ層をさらに広げる形で受注が好調に推移し、本年10月の出荷開始以降稼働本数はすでに100本を超えています。
また樹脂金型業界では、低価格CADシステムの要望が多い一方で3次元ソリッドも注目されており、今後実務への本格適用が進むものと見込まれています。
このため日本ユニシスでは、モールド金型作成の全工程を支援するCAD/CAMシステムとして『CADCEUS/MoldDesign』を開発しました。
CADCEUS/MoldDesign』の特徴は次の通りです。
- 製品モデリング、型割・駒分割、型設計、さらに加工までの全工程をサポートできる(詳細は添付資料をご参照ください)
- 『CADCEUS for Win』をベースとした日本ユニシスの自社開発ソフトウェアであり、お客様のニーズに柔軟に対応可能
なお『CADCEUS/MoldDesign』を実現するオプション・モジュールの価格は100万円です。
日本ユニシスは今後技術教育・サポート等のバックアップにより、販売からシステム導入・保守サービスまでを行える販社を養成し、これら販社による間接販売を本ソフトウェア・ビジネスの主力とする方針です。
また同社では、本ソフトウェアに関連する今後3年間の売上目標を30億円とします。
■『CADCEUS/MoldDesign』の機能・特徴
- 製品モデリング
面からソリッドへの変換、抜き勾配づけ、収縮率を加味した形状に修正する機能を提供。
また、樹脂製品に多い部位ごとの異なった板厚指示、除変指示が可能なオフセット機能を用意。 - キャビ・コア分割機能
入れ駒から製品を引算して空洞を作成し、パーティング面で分割する実物の型イメージ通りの方法を採用。 - コアピン作成・駒分割機能
キャビ・コア・スライド分割の他に成形上、加工上の問題を回避するためにより多くの分割が必要になる。そのための専用機能を提供。 - キャビ・コア加工支援機能
直彫り・電極加工に対応。等高粗・中引き・等高仕上・平坦部仕上までが一括計算可能。 - 型設計支援機能
3次元金型構造を見ながら設計可能。またパラメトリック機能を利用することにより自在な変形が可能。 - プレート加工支援機能
部品配置と連動した穴あけ機能や、ポケット、プロファイル、ワイヤカットなどの機能を提供。

以上
- 関連資料
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