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Foresight in sight

ニュースリリース

1999年8月26日

日本ユニシス
住宅設計システムのプレゼンと、生産情報連動の機能を大幅に強化

〜オープン環境をベースに優良ソフトをオプション機能としてラインナップ〜


 日本ユニシス株式会社(社長=天野順一 東京都江東区豊洲 1-1-1)は、住宅業のセールススピードアップを目的に、3次元住宅設計システム『DigiD(デジド)』で稼働するプレゼンテーションおよび、生産情報連動に関連する機能を追加・刷新し、6つのオプションモジュールとして発表、9月より販売を開始します。

 昨今の住宅業界においてますます激化する販売競争の中で、セールスチャンスの拡大と確実なフォロー、成約に向け、施主との折衝段階における
  • タイムリーで説得力のあるプレゼンテーション
  • 営業マンによるスピーディな対応
が企業勝ち残りのためのキーワードとなりつつあります。同時に住宅設計システムにも
  • 高速、高精度な種々のプレゼンテーション機能
  • 専任オペレータを必要としない操作性
が求められています。

 日本ユニシスでは、『HCAD』以来"3次元家モデル(注)"の考え方を踏襲し、営業支援段階から構造設計までの一貫システムとして1999年1月より『DigiD』の導入を開始しており、約500本の稼働実績があります。今回は住宅外観重視をはじめとし、多岐にわたるプレゼンテーション強化の要求に応えるため『DigiD』の営業支援部分に対し、WindowsNT環境をベースに、プレゼンテーション分野で評価の高いソフトウェアを『DigiD』のオプションモジュールとして取り込みました。

 これらモジュールは『DigiD Version4.0b』上で稼働し、その機能と特徴は以下の通りです。

  • 従来の機能を刷新したもの
    1. 提案ボード作成システム
      株式会社フォトロン製 『図脳ArchiPlanner』を採用。
      建築部材・部品についてそのメーカ毎のデータを用意した、凸版印刷社製の『メディアプレス』とのシームレスな連携が可能になる。また、カタログ印刷にも使える品質であり、CD-ROMやWebを通して利用できる。

  • 新規追加のデータ集(オリジナルデータの作成も受託)
    1. 3次元モデルデータ
      アクシス・インターリビング株式会社製 『ARC(アーク)3D Model Library 』を採用。
      建築分野(インテリア、エクステリアとも)に特化した3次元サーフェイスモデル。
      インテリア、エクステリアデータ210点で価格は50,000円。
    2. シームレステクスチャデータ
      株式会社スリーディーイノベイションズ製 『ArchiTextures 1999』を採用。
      さまざまなシミュレーションやプレゼンテーションへの対応を可能にするテクスチャーデータ集で、高度なレンダリングへの対応も可能。
      テクスチャーデータ800点で価格は38,000円。

  • インタフェースを介し連携するソフトウェア
    【プレゼンテーション機能】
    1. エクステリア作成機能
      株式会社リック製 エクステリア・ガーデンCAD『Success99』を採用。
      エクステリア関連メーカデータ14,000点、樹木データ2,000点を付属したエクステリア専用CAD。990,000円。
    2. カラーリング機能
      株式会社インフォマティックス製 『Piranesi(ピラネジ)』を採用。
      受け取った3次元データに対し、奥行きの認識が可能なレンダリングソフト。
      更に株式会社リック オリジナルの樹木・外構データ4,000点を標準装着。178,000円。
    3. ウォークスルー・シミュレーション機能
      日本総代理店である株式会社スリーディーイノベイションズが取り扱う『DesignWorkshop』を採用。
      あらゆる視点から空間を構築できる3次元スケッチ環境を提供。248,000円。

 また生産情報連動機能も強化し、各種プレカットおよびプレパネルCADシステムへデータを連動する公開ファイルを用意しました。

 上記の各オプションモジュールは『DigiD Version4.0b』とともに、今年10月より順次出荷開始の予定です。また、既に『DigiD』および『提案ボード作成システム』を使用中のユーザは、日本ユニシスとのサポート契約に基づき『DigiD Version4.0b』および新しい提案ボード作成システムにアップグレードできます。
 日本ユニシスでは今年度、これらの機能強化により、大手住宅メーカの全国展開を含め、『DigiD Version4.0b』を3,000本販売する予定です。

 当社では今回の機能強化にとどまることなく"3次元家モデル"、"WindowsNT環境"をベースに今後も、プレゼンテーションのみならず意匠設計、構造設計などさまざまな分野の優良ソフトウェアを取り込んでいく方針です。

 なお、これらの新機能は9月1日から3日まで池袋サンシャインシティ文化会館において開催される「A/E/C SYSTEMS JAPAN '99(新建築技術展)」のユニシスブース(テーマ:『DigiD World』。世界が広がる、『DigiD』が創る新しいビジネスの統合。)にて紹介します。


注) 3次元家モデル:形状や属性データを持つ部材(床、壁、天井、屋根、キッチン、建具など)を組み合わせ、精密かつ立体的な「家」をデータベース化して、コンピュータ上に作り上げる考え方。

記載の会社名、商品名は各社の商標または登録商標です。


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