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Foresight in sight

ニュースリリース

1999年6月15日

日本ユニシス
複数の独自システムを柔軟に連携するミドルウェア発表

〜『SESA』を販売開始 〜


 日本ユニシス株式会社(社長=天野順一 東京都江東区豊洲 1-1-1)は、複数の独立したシステム間の連携を効率化する、異種システム連携ミドルウェア『SESA(セサ)』を発表し、本日より販売開始します。

 企業経営に直結したシステムの集中化が望まれる昨今、製造業などにみられるように、企業内ではCAD/CAMシステム、PDMシステム、生産管理システムといった、個々の部門が個別に導入し異なったプラットフォーム上で稼働しているシステムを、よりシンプルに、より短期間で連携させることが企業勝ち残りのための大きな課題となっています。しかし、古くから使われ再構築も困難なレガシーシステムや、ユーザ側でプログラム変更の難しいパッケージソフトの存在など、複雑かつ大規模な作業が要求され、システム環境の変化への対応には限界が生じているのが現状であります。

 日本ユニシスでは、このような異種システム連携をサポートするために、メッセージ配布機能やメッセージ変換機能、フロー制御機能、ウェアハウス機能など、メッセージブローカ(注)としての機能を本ソフトウェアで提供します。

 今回発表の『SESA』は次の4つの特徴を備えており、トータルな開発コスト・保守コスト低減を可能にします。

  システムの変化・更新に柔軟に対応
    人事や会計、生産管理など個別に構築された複数のシステム間の統合と接続プロセスの再利用をサポート。多種多様なハードウェアの混在、アプリケーションのマルチベンダー化に対応するとともに、将来的なアプリケーションの更新・変更、システム環境の変化への柔軟な対応を可能にする。

  物理的なネットワークを意識しないシステム連携を支援
    ネットワークを構成する物理的機器、IPアドレスなどを意識することのない、メッセージの受け渡しを実現。環境の変化に対してもGUIを用いて容易に設定変更が可能。

  システム連携に関連する情報の集中管理が可能
    転送ログの監視・管理に加え、メッセージの流量、各システムの稼働状況、関連機能の動作状況などのモニタリングなど、ネットワーク連携の集中的な管理が可能。

  可視的なシステム連携を実現
    各アプリケーション毎に設定されるシステム連携に必要な情報(データ項目、タイミング等)を一元的に管理。開発から運用まで、それぞれの段階における連携情報の追加・更新・参照も、GUIを用いて容易に行うことが可能。

 『SESA』の価格は、標準構成3,000万円。出荷は今秋から開始し、初年度10億円、3年間で50億円の販売を見込んでいます。 今後は、メッセージブローカとしての機能強化、対象プラットフォームの拡大、対象OSバージョンの拡大などを必要に応じて行っていく予定です。

(注) メッセージブローカ:
  メッセージをコピーして、単一または複数の目的地に再送付する論理的なハブである。メッセ ージブローカは、情報供給元とその消費者の間に立つインテリジェントな第三者(真の意味でのブローカ)である。(出典:ガートナーグループ)

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