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ニュースリリース

1998年11月24日

日本ユニシスとアルテアエンジニアリング
CAE分野で開発提携

 日本ユニシス株式会社(社長=天野順一 東京都江東区豊洲1-1-1)と プリポストシステム*注1 をはじめとする CAE(Computer Aided Engineering:コンピュータによる数値解析、シミュレーション)ソフトウェアの販売会社であるアルテアエンジニアリング株式会社(社長=綾目正朋氏 東京都豊島区南池袋2-32-12 電話03-5396-1341(代表) )は、日本ユニシスの統合CAD/CAM/CAEシステム『CADCEUS(キャドシアス)』に、アルテアエンジニアリングが扱うCAEシステム『Altair HyperMesh(ハイパーメッシュ)』の機能を融合させたCAD/CAM/CAEシステムの開発に関する提携に合意し、これに基づき日本ユニシスは、『CADCEUS』のオプションソフトウェアとして本年12月から、融合機能を反映したバージョンの出荷を開始します。


 日本ユニシスは、独自開発による『CADCEUS』を、UNIXワークステーション用として1991年より出荷開始しました。その後、1997年5月には全機能をWindowsNT環境に移行した『CADCEUS for Win』を発表し、現在では、UNIX版とWindowsNT版を合わせて、3000システムを越える稼働実績があります。同プロダクトは国産の数少ない次世代型CAD/CAM/CAEシステムとして、自動車・機械業界を中心に、製品設計から生産準備まで幅広い分野で利用されており、日本ユニシスでは、1997年より東南アジア、1998年からは米国に向けて、海外への販路を拡大しつつあります。


 アルテアエンジニアリングは、CAE大手企業のひとつである米国Altair Computing社製ソフトウェアを販売する米国Altair Engineering社の日本法人です。
『HyperMesh』は、有限要素解析*注2 のためのプリポストシステムとしてAltair Computing社で開発され、米国では1990年より出荷されています。日本においても1992年の販売開始以来、現在では400ライセンスを越える実績があります。


 今回の提携は、『HyperMesh』の機能のうち、立体を有限要素に自動分割するプリプロセッサ部分を『CADCEUS』のCAEオプションに組み込む形で共同開発し、日本ユニシスが販売するものであり、CAD/CAM/CAEの基本機能で豊富な経験をもつ企業とCAEのエキスパート企業のノウハウ融合により、『CADCEUS』のCAEにおける機能と操作性をさらに充実させ、最先端のCAD/CAM/CAEシステム実現を図ります。


 新しいCAEオプションと『CADCEUS』の組み合わせ使用によるユーザメリットとしては、次のようなものがあります。

  1. 豊富なモデリング機能により、立体形状が容易に作成できます。
  2. パラメトリック機能により、作成された立体形状を、構想設計用、解析用、製品設計用などに容易に変更できます。
  3. 従来の10〜20倍という高効率の自動分割機能により、設計段階での解析評価が、多面的に、スピーディに行えます。
  4. 解析結果の形状から面や立体を作成し、設計変更に反映できます。

 なお共同開発される部分は、『CADCEUS』のオプションとして現存する 有限要素解析用プリポストプロセッサ・モジュール『C/FEM』のプリプロセッサ機能を置き換えるものであり、新バージョンとして出荷されます。また当該オプションの既ユーザには無償レベルアップで提供します。


 日本ユニシスは、『C/FEM』の販売目標を5年間で500本としており、同システム・オプションの投入によって、設計部門を中心とした解析分野における『CADCEUS』のシェア拡大を目指します。
さらに日本ユニシス、アルテアエンジニアリングの両社は、『HyperMesh』の『CADCEUSダイレクトインタフェース』開発に関してなど、今後にわたっても密接な提携関係を維持する予定です。


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※掲載のニュースリリース情報は、発表日現在のものです。その後予告なしに変更される場合がありますので、あらかじめご了承ください。

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