
ニュースリリース
1998年9月17日
日本ユニシス
地域金融機関向け次世代勘定系システム「SBI21」販売開始
〜設計・分析工程にオブジェクト指向技術を採用、
オープンシステム環境での開発と稼働を可能に〜
日本ユニシス株式会社(社長=天野順一 東京都江東区豊洲1-1-1)は、地域金融機関向け次世代勘定系システムパッケージ「SBI21*注」を10月1日より販売開始致します。
日本版ビッグバンが本格的にスタートし、大手金融機関が様々な商品・サービスでリテール戦略を強化しつつあるなか、地域金融機関も生き残りをかけ基幹勘定系システムの迅速な対応が求められています。そこで日本ユニシスでは日本版ビッグバンに対応した新しい構造の次期基幹勘定系システムをパッケージとして提供することで、大手金融機関に比べ開発・投資規模の小さい地域金融機関でも、特色を活かした独自戦略を迅速に実現することを可能にします。
「SBI21」は、従来のパッケージソフトウェアでは対応が難しかった個別独自商品開発の柔軟性を確保しつつ、開発・保守の大幅な生産性向上を実現するために、基幹勘定系業務の分野では業界で初めて分析・設計工程にオブジェクト指向技術を採用しました。 このオブジェクト指向技術により、「SBI21」は普通預金や証書貸付などの勘定系システムの普遍的な構成要素をサブシステムとして定義し、そのサブシステム単位にカプセル化(部品化)を行い、カプセルの集合体で全体システムを構成するという特徴的なアプリケーションシステム構造を実現しています。(図−1) この構造により、パッケージに対するカスタマイズ修正を行った場合でもその影響範囲が対象となるカプセル内に限定されるため、システムの開発・保守負荷が従来に比べ大幅に軽減されます。基幹勘定系システムは、一次オンラインから始まり、約10年程度のサイクルで都度全面更改を行ってきましたが、当システムの導入によりサブシステム単位での段階的なシステム更改が可能になり、ユーザはシステム全面更改の大規模な投資とリスクから開放されることになります。
また、システム設計・開発・テスト・保守は全てWindowsNT上で行う環境を提供しており、開発後のプログラムを変換システムを介して実行環境に転送し、本番稼働させる形態を実現しています。(図−2) 現段階での実行環境は、稼働後の維持・運用のトータルコスト及び、基幹勘定系システムに求められる高信頼性/安定性を考慮し、当社メインフレーム用のプログラムへ変換して実行することを想定していますが、変換システムを変更することにより、将来の技術動向に応じてUNIX及びWindowsNTなどオープンシステムを本番実行環境とすることも可能です。
なお、「SBI21」の価格は一括で3億5千万円からで、1年間で5〜6システムの販売を目指しています。また、当システムのファーストユーザである朝日信用金庫(理事長=塚原和郎氏 東京都千代田区東神田2-1-2)へは本年10月より導入開始致します。 |
*注: SBI21=Strategic Banking Integrated-system for 21 century
図-1 SBI21のアプリケーションシステム構造 |
本文に戻る |
|
図-2 SBI21の開発環境 |
本文に戻る |
図-1 SBI21のアプリケーションシステム構造 |
本文に戻る |
|
図-2 SBI21の開発環境 |
本文に戻る |
* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *
|
※掲載のニュースリリース情報は、発表日現在のものです。その後予告なしに変更される場合がありますので、あらかじめご了承ください。 本件に関するお問い合わせ |
[Back]