
ニュースリリース
1998年9月17日
日本ユニシスと日精樹脂工業
樹脂型CAD/CAM分野で開発・販売提携
〜 樹脂型設計ノウハウを凝縮したCAD/CAMシステム 〜
日本ユニシス株式会社(社長=天野順一 東京都江東区豊洲1-1-1)と射出成形機製造・販売の世界的なシェアをもつ日精樹脂工業株式会社(社長=依田司氏 長野県坂城町南条2110)は、 日本ユニシスの統合CAD/CAMシステムと、日精樹脂工業の樹脂型設計に特化したCADシステムのノウハウを融合させた樹脂型CAD/CAMシステムの開発と販売に関する提携に合意しました。
日本ユニシスは、独自開発による3次元統合CAD/CAMシステム『CADCEUS(キャドシアス)』を、UNIXワークステーション用に1992年より出荷開始しました。その後、1997年5月には全機能をWindows環境に移行した『CADCEUS for Win』を発表し、現在では、UNIX版とWindows版を合わせて、3000システムを越える稼働実績があります。同プロダクトは国産での数少ない次世代型CAD/CAMシステムとして、自動車・機械業界を中心に、製品設計から生産準備まで幅広い分野で利用されており、特にプレス型では日本におけるトップシェアを占めています。 1997年12月には、この『CADCEUS for Win』の業務専用パッケージのひとつとして、3次元樹脂金型設計CAD/CAMシステム『CADCEUS/MoldDesign(キャドシアス/モールドデザイン)』を発表し、樹脂型分野でのシェアアップを目指しています。
日精樹脂工業は、射出成形機の世界トップシェアの位置にあります。自社開発した『FP− PACK』により1987年に樹脂型設計CAD市場に参入して以来、1996年には 「Pro/Engineer」をベースとした3次元版をラインナップに追加し、現在の トータル出荷実績は約500セットにのぼります。
今回の提携は、『CADCEUS/MoldDesign』をベースとして、『FP−PACK』で培われた樹脂型設計専用機能に関するノウハウを反映する形で共同開発し、両社で販売するというものであり、結果的に、CAD/CAMの基本機能を開発する企業と射出成形のトップ企業のノウハウ融合で、最先端の樹脂型専用CAD/CAMシステムを実現します。
当該システムの特徴となる代表的な機能としては、型割り/駒分割,スライド,水管,電極機能等に加え、次のようなものがあります。
- 各社市販樹脂型部品の寸法諸元を選択して自動創成できる標準部品機能。
- 部品長さ(ボルト,イジェクタピン等)の自動判定機能。[カスタマイズ可]
- 組付けクリアランスを考慮した、部品取付自動創成機能。[カスタマイズ可]
|
本提携による両社のメリットは次の通りです。 【日精樹脂工業】
- 『FP−PACK』が稼働するCADをラインナップ上に増やすことで、樹脂型設計 CADビジネスをスケールアップできる。
- モールド(樹脂)システム売上げの向上によりビジネスユニットとしての確立を図れる。
|
【日本ユニシス】
- 『CADCEUS/MoldDesign』上に、優れた機能を短期間で追加開発でき、 プレス型分野に続いて樹脂型分野でのシェアアップも図れる。
- ビジネスパートナーを増やすことにより、『CADCEUS』自体の売上げを増やすことができる。
|
なお、共同開発されるシステムの価格は430万円より。1998年 10月より両社による販売・出荷を開始の予定であり、販売開始後3年間で、日精樹脂工業より300セット、日本ユニシスより1000セットを販売したい考えです。 同システムの投入によって、両社は樹脂金型設計用CAD市場におけるトップシェアを目指します。 |
* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *
|
※掲載のニュースリリース情報は、発表日現在のものです。その後予告なしに変更される場合がありますので、あらかじめご了承ください。 本件に関するお問い合わせ |
[Back]