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ニュースリリース

1998年9月7日

日本ユニシス
意匠設計CAD向け超高品位3次元プロダクト
『8005グラフィックス・サブシステム』を販売開始

〜400万ベクタ/秒、400万ポリゴン/秒を実現〜

 日本ユニシス株式会社(社長=天野順一 東京都江東区豊洲1-1-1)は、最高精度・最高速を要求される意匠設計分野のCAD用として、3次元GA(グラフィックス・アクセラレータ)を核とした超高品位プロダクト『8005グラフィックス・サブシステム』を発表し、本日より販売を開始します。
 

 同社は、自動車メーカ等を中心とした意匠設計CADでの使用を目的に、平成元年から高精度・高速の『AGS5000グラフィック・ディスプレイ・システム』を提供してまいりました。
昨今、特に自動車メーカでは、より短期間での開発、より正確で迅速な設計評価が、その企業の差別化の大きな要因となりつつあります。
そこで日本ユニシスでは、AGS5000の後継機として3次元GAおよび大型フラットカラーモニタを提供し、業界の需要に応えるものです。
 

 『8005グラフィックス・サブシステム』は、

  • 8005グラフィックス・アクセラレータ
  • 28インチ フラット・カラーモニタ
  • ワークステーション・インタフェース
  • 制御用基本ソフトウェア

で構成され、HP製ワークステーションと接続することにより、400万ベクタ/秒、400万ポリゴン/秒を実現する超高精度・超高速のGWS(グラフィックス・ワークステーション)となります。これは、この分野では最高級に位置づけられるグラフィックス・サブシステムです。
 
 『8005グラフィックス・サブシステム』の特徴は以下のとおりです。

 ◎ 高解像度フラット大画面カラーモニタの採用
  −28インチ、2048×2048
 ◎ 高品位表示機能
  −テクスチャ・マッピング 注1)
−シャドー・キャスティング 注2)
−デカール 注3)
−アンチ・エリアシング(含むオーバ・サンプリング機能)注4)
−透明表示
 ◎ リアルタイム・ビューイングによる高速応答性の実現
  −400万ベクタ/秒、400万ポリゴン/秒
 ◎ 独自開発によるレンダリング・エンジンと並列幾何エンジンの採用
  −5種19個のASICを搭載

 なお、『8005グラフィックス・サブシステム』の価格は 約5000万円/サブシステムであり、出荷開始は平成11年1月の予定です。
日本ユニシスとしては、同プロダクトを自動車メーカに代表される、意匠設計分野のCAD/CAMマーケットを対象に、今後3年間で300サブシステムを販売し、この分野での地位を確保したい考えです。

 

     

注1) テクスチャ・マッピング:

テクスチャ・マッピングとは、3次元物体の表面に2次元のイメージを貼り付ける手法です。ライティングだけでは表現しにくい物体表面の模様や質感を描くのに用います。
注2) シャドー・キャスティング(影の描画):

3次元物体が、他の物体に作る影を表現する機能です。いわゆるシェーディングによる陰影は、一つの物体表面の光による効果を表現するのに対し、これは複数の物体間の相互作用を扱います。
注3) デカール:

デカール(移し絵)は、指定したプリミティブをベースになるプリミティブの上に貼り付ける手法です。製品に貼るロゴなどの表現で用いられるほか、面と面、面と線の重なりを、正しく描画するためにも有効です。
注4) アンチ・エリアシング(含むオーバ・サンプリング機能):

アンチ・エリアシングは線、面のエッジをきれいに描画する方法ですが、線、面が存在するピクセルだけを描画対象にするため、多数のプリミティブを表示すると、モアレ現象などを起こすことがあります。描画するピクセルの範囲をより広くとり、アンチ・エリアシングの効果を高めたのがオーバ・サンプリング機能です。

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※掲載のニュースリリース情報は、発表日現在のものです。その後予告なしに変更される場合がありますので、あらかじめご了承ください。

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