
ニュースリリース
1998年5月23日
日本ユニシス
EC/CALS構築支援ミドルウェアを日米共同開発
〜 マルチORB機能実現、デファクトスタンダード目指す 〜
日本ユニシス株式会社(社長=天野順一 東京都江東区豊洲1−1−1)は、 オープンで拡張性のあるEC/CALS構築に必要とされるマルチORB機能を搭載したミドルウェア 「ECMiddle(ECミドル)」に関し、米国コマースネットの事業会社VEO Systems社 (旧Cngroup,Inc. President & CEO アッシム・アブダラ氏 本社=カルフォルニア州パルアルト) と共同開発に取り組んでいます。具体的なソフトウェア製品は、この夏に商品化を予定しています。
現在開発中の「ECMiddle」は、次のような特徴を持っています。
最近、企業情報システムにおいても、オブジェクト指向技術の採用による分散処理基盤の構築が進んでいます。 しかし1つの企業の情報システムでは統合化できていても、企業間の連携が必要になる本格的なEC/CALS時代には、 ORB製品の違い*1からその上で稼働するECアプリケーションを再利用可能な形で実行できるようには至っていません。 「ECMiddle」が提供するマルチORB機能*2により、ECアプリケーションの部品化を容易にし、 しかもアプリケーション連携ができる実行環境が実現できるようになります。
またECアプリケーションは、既存システムと統合されることにより、より効率の良いシステムに成長します。 「ECMiddle」が提供するインタフェース機能を使用すれば、既存ソフトウェア資産を有効活用できるため、 統合を段階的に進めながら新しいECアプリケーションに発展させることができます。
さらに、オブジェクト指向技術に基づいているので、ソフトウェアの再利用性が確保され、 短期間で品質の良いECアプリケーションを開発することができます。
開発に当たっては、この分野の牽引役である米国VEO Systems社と共同開発に取り組んでおり、 EC/CALS分野で日本発のデファクトスタンダード化を目指すと共に、国際舞台での適用を狙っています。
日本ユニシスは、業界に先駆けてCORBA準拠のORB製品「SYSTEMν」(システム・ニュー)*3を開発しました。 こうした日本ユニシスならではの経験と着想が、EC/CALSシステム構築においても、 企業情報システムと同様にマルチベンダ環境のサポートが重要であるとの結論を導きました。 オープンで拡張性のあるEC/CALSのために、「ECMiddle」をはじめ、 今後もトータル・ソリューションを提供する予定です。
*1:ORB製品の違い |
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アプリケーション・レベルで部品化し、流通させることを実現するにはCORBA準拠を前提としても、 ORB製品毎に提供している機能に差があります。 |
*2:マルチORB機能 |
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アプリケーションを開発するときに、異なるORB上でも再利用可能となり、 また対応するため、ORBを直接利用するよりも容易にシステム開発が出来る |
*3:SYSTEMν[nju:] |
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OMG(Object Management Group)が策定したCORBA(Common Object Request Broker Architecture) に準拠した分散オブジェクト基盤ソフトウェア。 |
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