2017年9月26日
日本ユニシス
オープンAPI公開基盤「Resonatex™(レゾナテックス)」サービスを今秋開始へ
〜 金融機関のオープンイノベーションを加速し、金融サービス利用の裾野を拡大 〜
日本ユニシスは、金融機関をはじめとする各事業体向けオープンAPI公開基盤「Resonatex(レゾナテックス)」のサービス提供を今秋から開始し、段階的にサービス提供範囲を拡大していきます。
オープンAPI公開基盤の活用により、金融機関と各事業体が持つ多様なサービスをセキュアな環境下でシームレス、かつオンデマンドに結び付けることが可能となり、生活者のニーズに沿った新しい金融サービスの提供が可能になります。
日本ユニシスは、金融機関とFintech事業者および異業種との水平協働を触発することでオープンイノベーションを加速させ、金融機関のビジネスモデル変革を支援します。
オープンAPI公開基盤の活用により、金融機関と各事業体が持つ多様なサービスをセキュアな環境下でシームレス、かつオンデマンドに結び付けることが可能となり、生活者のニーズに沿った新しい金融サービスの提供が可能になります。
日本ユニシスは、金融機関とFintech事業者および異業種との水平協働を触発することでオープンイノベーションを加速させ、金融機関のビジネスモデル変革を支援します。
【背景】
スマートフォンの浸透に伴う生活者のITリテラシー向上は、金融分野における“カスタマーファースト”の流れを加速させています。一方、金融機関に対しては、生活者への新たな価値提供に向けて、業種・業態を超えたオープンイノベーションによる斬新なサービスの提供が求められています。このような環境変化が進む中、銀行法の改正による金融機関のオープンAPI公開は、今後の金融機関経営を大きく左右するものとして注目を集めています。
【概要】
「Resonatex」は、金融機関をはじめ各事業体が持つWeb APIをオープンAPIとしてインターネット公開するためのクラウド型プラットフォームサービスです。日本ユニシスは、今年1月から他のITベンダーに先駆け、自社のオープン勘定系システム「BankVision®(注1)」のWeb API公開サービスの提供を開始しています。今回サービス提供を開始する「Resonatex」は、「BankVision」を含む金融機関の勘定系Web APIをはじめ、各事業体が保有するWeb APIをセキュアなシステム環境上に公開し、金融機関とFintech事業者および異業種との水平協働による新しい金融サービスの革新に寄与します。
「Resonatex」を通じて金融機関と各事業体のサービスを結びつけることにより、IoTやビッグデータといった従来得ることのできなかった情報や分析を活用し、新しい金融サービスの創出やUI/UX(注2)向上を促進し、金融機関の収益構造とビジネスモデルの変革をサポートします。
テクノロジー面においては、マイクロソフトのクラウドプラットフォームであるMicrosoft Azure、およびAzure API Management(注3)を採用することによる利用状況に応じた柔軟な費用体系と、OAuth2.0、OpenID Connectなどの活用による高いセキュリティを実現し、オープンAPI公開に対するICT投資の最適化を図ります。
「Resonatex」を通じて金融機関と各事業体のサービスを結びつけることにより、IoTやビッグデータといった従来得ることのできなかった情報や分析を活用し、新しい金融サービスの創出やUI/UX(注2)向上を促進し、金融機関の収益構造とビジネスモデルの変革をサポートします。
テクノロジー面においては、マイクロソフトのクラウドプラットフォームであるMicrosoft Azure、およびAzure API Management(注3)を採用することによる利用状況に応じた柔軟な費用体系と、OAuth2.0、OpenID Connectなどの活用による高いセキュリティを実現し、オープンAPI公開に対するICT投資の最適化を図ります。
【特徴】
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多種多様な業種・業態が参加するAPIエコノミーの形成「Resonatex」では、金融機関のみならず、多種多様なオープンAPI公開企業の参加を促進することによって、それぞれのコアコンピタンスに対する相互利用というクロスリレーションの幅を広げ、企業のオープンイノベーションとAPIエコノミーの形成を推進します。
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高いセキュリティと優れたUI/UXを両立した認証・認可サービス業界標準として浸透しつつあるOAuth2.0、OpenID Connect、およびFIDO(注4)などのセキュリティ技術や、個人と各企業サービス間の関係性を一元管理するアカウントアグリゲーション機能の組み合わせによって、資金移動を伴うような取引にも利用可能な高いセキュリティと優れたUI/UXを提供します。
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異業種協業における戦略的・技術的なベストプラクティスを形成これまでに蓄積されたオープンイノベーション推進のノウハウから、異業種協働におけるベストプラクティスを形成し、異業種協働の推進をビジネス戦略面、および技術面の両面からサポートします。
【今後の展開】
「Resonatex」は、金融機関以外の異業種によるオープンAPI公開の促進と、オープンAPIを呼び出す側としてのクライアント機能を拡充させることにより、異業種協働の深化を図ります。セキュリティ面においても、「Resonatex」の社会基盤としての責任の大きさに鑑み、資金移動、および個人情報取り扱いの安全化など、継続的な強化を続けていきます。
【エンドースメント】
今回の発表に当たり、以下のコメントをいただいています。
日本マイクロソフト株式会社 ソリューション&ビジネス開発本部長 業務執行役員 佐藤 久 氏
日本マイクロソフト株式会社は、日本ユニシスグループ様のオープンAPI公開基盤「Resonatex」のサービス開始を心より歓迎いたします。 本サービスによって、日本ユニシスグループ様の実績あるオープン勘定系システム「BankVision」のWeb APIがAzure API Management経由で公開されることにより、ビジネスや暮らしに役立つ新たなサービスを最適なコストでスムーズに構築、提供することが可能になります。勘定系システムと連携したサービス構築に向けて、何から手を付けていいのかわからないというお客様企業に対して、本サービスがお役に立つものと確信いたします。 今後も日本マイクロソフトは、オープンな勘定系システムをベースとした新しいビジネスの創出に向けて日本ユニシスグループ様との連携を強化してまいります。
日本マイクロソフト株式会社 ソリューション&ビジネス開発本部長 業務執行役員 佐藤 久 氏
日本マイクロソフト株式会社は、日本ユニシスグループ様のオープンAPI公開基盤「Resonatex」のサービス開始を心より歓迎いたします。 本サービスによって、日本ユニシスグループ様の実績あるオープン勘定系システム「BankVision」のWeb APIがAzure API Management経由で公開されることにより、ビジネスや暮らしに役立つ新たなサービスを最適なコストでスムーズに構築、提供することが可能になります。勘定系システムと連携したサービス構築に向けて、何から手を付けていいのかわからないというお客様企業に対して、本サービスがお役に立つものと確信いたします。 今後も日本マイクロソフトは、オープンな勘定系システムをベースとした新しいビジネスの創出に向けて日本ユニシスグループ様との連携を強化してまいります。
以上
- 注記
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- 注1:次世代オープン勘定系システム『BankVision』
オープンプラットフォームで勘定系処理機能を提供する『BankVision』の主な特徴は以下のとおりです。
- オブジェクト指向技術の採用により、銀行業務に最適なオブジェクトを導出し、これらをSOAの考え方に基づきサービス単位でコンポーネント化(部品化)することにより、変化に対し柔軟性の高いシステムを実現。
- テーブルウェア化の採用により、顧客層に応じたきめ細かい新商品/新サービスの提供や銀行経営戦略/収益構造変革へのスピーディな対応が可能。
- オープン金融業務処理基盤「MIDMOST®」採用によるポータビリティ(移植性)を備えたシステム構造により、コストと安全性のベストバランスの継続的な維持が可能。
- 銀行システムの広範な範囲をグローバルスタンダードなオープンプラットフォームWindows Serverおよび SQL Serverにて提供し、バンキングシステム全体としての親和性と効率化を大幅に向上。
- 営業店事務を支援するチェック/省力化機能により、堅確化と合理化のさらなる促進を実現。
- 店舗形態や取引パターンに柔軟に対応する営業店連携取引機能により、柔軟かつスピーディな店舗戦略立案/営業体制の構築が可能。
『BankVision』は、2007年以降、他ベンダーの勘定系システムからの更改も含めて10 行で安定稼働 し、銀行基幹システムとして高い安全性、堅牢性を確保しています。
- 注2:UI(User Interface)/UX(User Experience)
- UIは、入力や表示方法などユーザーが直接触れる「インターフェース」の部分を指す。UXは、ユーザーが特定のサービスを使ったときに得られる経験や満足などを指す。
- 注3:Azure上のAPIゲートウェイ サービス「Azure API Management」
- 社内に眠っているデータやサービスを、外部のパートナーや社内の開発者に、Web APIゲートウェイを経由し、安全かつ大規模に発行することができるマネージド サービス。Web APIゲートウェイには、アクセス制御、使用量制限、監視、ログなど、多くの機能を追加することができる。その他、公開されたWeb APIを利用する開発者向けの情報提供ポータル(および、そのコンテンツ管理機能)も提供する。
- 注4:OAuth2.0、OpenID Connect、FIDO
- OAuth2.0は、所有者がサーバー上に保持している情報、およびデータなどのアクセス権を、サーバー以外の第3者に与えるための認可フレームワークです。2012年にIETF(Internet Engineering Task Force)によってRFC規定されているOAuth2.0が最新の標準となります。
OpenID Connectは、OAuth2.0上にシンプルなID管理、ID検証の仕組みを実装したものです。認証、およびID検証の仕組みを集中化することで、シングルサインオン、 およびID管理の一元化などが可能になります。
FIDOは、迅速に動作するオンライン認証を意味する(Fast IDentity Online)の略です。ネットワーク越しの認証に生体認証や、ジェスチャー認証などを利用するための手順を定めた仕様です。
- 商標、登録商標
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- BankVision、MIDMOSTは、日本ユニシス株式会社の登録商標です。
- Resonatexは日本ユニシス株式会社の商標です。
- Windowsは、米国Microsoft Corporationの米国およびその他の国における登録商標または商標です。
- Windowsの正式名称は、Microsoft Windows Operating Systemです。
- その他記載の会社名および商品名は、各社の商標または登録商標です。
- 関連リンク
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