2017年6月13日
日本ユニシス・エクセリューションズ
3Dプリンターでの造形課題を解決する「AMmeister ™」を新開発
〜 「造形精度向上」と「造形時間短縮」を同時実現するスライス処理ソフト 〜
日本ユニシス・エクセリューションズ株式会社(本社:東京都江東区、社長:今村 康、以下 UEL)は、3Dプリンター用スライス処理ソフトウエア「AMmeister(エーエムマイスター)」を新たに開発しました。「AMmeister」は、これまで3Dプリンターでの造形物作成の課題であった「造形精度向上」と「造形時間短縮」の両立を実現しています。
製造現場において、「造形精度が粗い」、「造形時間が長い」ことが3Dプリンター普及の課題になっています。これまでの各3Dプリンターメーカー専用のスライス処理ソフトウエアや、市販のソフトウエアでは、Z方向(高さ)の造形をする際、スライスのピッチ幅を一定にしか設定できないことが多く、ピッチ幅を細かくすると造形に時間がかかり、ピッチ幅を粗くすると造形品質が悪くなっていました。このように「造型時間の短縮」と「品質の維持」は相反関係にあって、これまで解決が難しいとされてきました。
今回UELが新たに開発した「AMmeister」は、以下の3つの機能を有しており、「造形精度向上」と「造形時間短縮」を実現します。
製造現場において、「造形精度が粗い」、「造形時間が長い」ことが3Dプリンター普及の課題になっています。これまでの各3Dプリンターメーカー専用のスライス処理ソフトウエアや、市販のソフトウエアでは、Z方向(高さ)の造形をする際、スライスのピッチ幅を一定にしか設定できないことが多く、ピッチ幅を細かくすると造形に時間がかかり、ピッチ幅を粗くすると造形品質が悪くなっていました。このように「造型時間の短縮」と「品質の維持」は相反関係にあって、これまで解決が難しいとされてきました。
今回UELが新たに開発した「AMmeister」は、以下の3つの機能を有しており、「造形精度向上」と「造形時間短縮」を実現します。
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造形対象形状を考慮した部分詳細のスライスパス(注1)を作成します。具体的には曲面などの部位ではピッチ幅を細かくして造形精度を高め、垂直に造形すればよい部位ではピッチ幅を大きくスライスするなど、スライスピッチの可変指示が可能です。
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製造現場では造形時間、造形コスト削減のため、“一度に複数のモデルを造形する”ことが行われています。「AMmeister」では、異なる形状のモデルそれぞれにスライスピッチの可変指示ができ、“異なる形状の造形物を効率的に一度に造形する”ことを可能にしました。
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3Dプリンター側でもスライスパスの編集が行えるAPIを用意し、製造現場でも造型条件の最適化が可能です。
これらの機能により、3Dプリンターも含めたシステム全体で造形QCD(注2)を高める事ができます。
なお、「AMmeister」と3Dプリンター間のインタフェースでは、当社推奨フォーマットの他、各3Dプリンターメーカーの独自フォーマットにも柔軟に対応していきます。UELでは「AMmeister」の採用を希望する3Dプリンターメーカーはもとより、性能検証を希望するメーカーも募集します。
UELは本日から「AMmeister」の販売を開始し、10月から順次出荷する予定です。当社では3年間で300セットの販売を見込んでいます。
なお、「AMmeister」と3Dプリンター間のインタフェースでは、当社推奨フォーマットの他、各3Dプリンターメーカーの独自フォーマットにも柔軟に対応していきます。UELでは「AMmeister」の採用を希望する3Dプリンターメーカーはもとより、性能検証を希望するメーカーも募集します。
UELは本日から「AMmeister」の販売を開始し、10月から順次出荷する予定です。当社では3年間で300セットの販売を見込んでいます。
【イベント出展のご案内】
UELは、6月21日(水)~23日(金)に東京ビッグサイトで開催される「第28回設計・製造ソリューション展」に「AMmeister」をはじめ、当社が提供する数々のものづくりソリューションを展示します。
「第28回設計・製造ソリューション展」
UELは、6月21日(水)~23日(金)に東京ビッグサイトで開催される「第28回設計・製造ソリューション展」に「AMmeister」をはじめ、当社が提供する数々のものづくりソリューションを展示します。
「第28回設計・製造ソリューション展」
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開催日時2017年6月21日(水)~ 23日(金)10:00~18:00(23日(金)のみ17:00終了)
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開催場所東京ビッグサイト 東2ホール 小間番号No. 36-20
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入場無料(公式WEBサイトでの招待券事前登録制)
■「AMmeister」の機能と画面
画面上のアイコンを左から順次クリックする事で、「STL(注3)データ取込み」→「造形パラメータ設定」→「スライス実行」→「スライスデータ編集」→「造形データ出力」までの一連の作業が完結する簡単なユーザーインタフェースになっています。
画面上のアイコンを左から順次クリックする事で、「STL(注3)データ取込み」→「造形パラメータ設定」→「スライス実行」→「スライスデータ編集」→「造形データ出力」までの一連の作業が完結する簡単なユーザーインタフェースになっています。

形状毎に異なる造形条件でパス出力が可能
<基本機能>
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造形機情報定義機能
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モデルデータの配置、移動、複写機能
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モデルのZ軸方向縮小機能
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モデル毎造形パラメータ設定機能
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スライスデータ作成(Z軸方向スライスピッチ/スライス平面内輪郭線オフセット可変指示可能)
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スライスデータの配置、移動、複写機能
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造形データ出力(3Dプリンタへ出力)
<オプション機能>
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CADデータ読み込み機能
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CADデータSTL変換機能
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STL編集機能
以 上
- 注記
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- 注1:スライスパス
- 3Dプリンターで造形する際に造形材料を積層していく経路こと。
- 注2:QCD
- Quality(品質)、Cost(費用)、Delivery(納期)のこと。
- 注3:STL
- 「Standard Triangulated Language」の略。このファイル形式では、三次元の立体を小さな三角形ポリゴンの集合として表現しています。ほとんどの3DプリンターがSTLのファイル形式に対応しています。
- 商標、登録商標
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- AMmeisterは、日本ユニシス・エクセリューションズ株式会社の商標です。
- その他、記載されている会社名および製品名は、各社の登録商標または商標です。
- 関連リンク
※掲載のニュースリリース情報は、発表日現在のものです。その後予告なしに変更される場合がありますので、あらかじめご了承ください。