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Foresight in sight

旧日本ユニシスのニュースリリース

2017年5月8日

日本ユニシス
次世代オープン勘定系システム『BankVision®』を中核とした
新システムがOKB大垣共立銀行で稼働開始

日本ユニシス株式会社(本社:東京都江東区、社長:平岡 昭良、以下 日本ユニシス)と株式会社大垣共立銀行(本店:岐阜県大垣市、頭取:土屋 嶢氏、以下 OKB)は、日本ユニシスが提供する「次世代オープン勘定系システム『BankVision』(注1)」を中核とする、OKBの新システムを開発し、2017年5月6日から順次稼働を開始しました。OKBでは5月6日から休日窓口業務ならびに、ATM、インターネットバンキングなどのサービスを、5月8日からは全業務を開始しています。

OKBでは「地域に愛され、親しまれ、信頼される銀行」という基本理念のもと、お客さま満足度・地域貢献度No.1としての歩みを止めることなく、先進的で利便性の高い、金融機関における全国初の商品・サービスを数多く提供されていますが、その更なる発展・進化の基盤として、『BankVision』を中核とした新システムの稼働を実現させました。

OKBと日本ユニシスは、オープン勘定系システム『BankVision』とオープン国際勘定系システム『OpenE’ARK®』へ同時に移行する大規模プロジェクトを完遂、当システムの基盤にマイクロソフト社のWindows Server/SQL Serverを利用することで、銀行勘定系システムにおけるオープンシステム環境での稼働を実現しております。

なお、当システムは日本ユニシスが提供する共同アウトソーシングセンターにて運営、万一の被災時もシステム復旧時間を大幅に短縮させることで業務継続性を強化します。

日本ユニシスは、『BankVision』の銀行勘定系サービスを「Web API (注3)公開サービス」や、計画中のOpen APIによるFintechや異業種とのビジネス連携、クラウド基盤活用によるインフラの更なる軽量化、AI活用による運用の自動化などによって、より自由度・連携性が高く、開発・運用などの効率に優れたサービスへ進化させていく予定です。

また、今後両社では、『BankVision』が持つ豊富な機能を、様々な業種のサービスとビジネス連携させるため、Web APIを活用した複数企業参加型の各種プロトタイピングや実証実験などの新しい試みにも注力し、既存の枠組みを超えた企業間のコラボレーションによる、新しい顧客価値創造へのチャレンジを継続、お客さまにとって更に利便性の高い商品・サービスをいち早く実現することを目指していきます。

日本ユニシスでは、今回のOKBとのプロジェクトを含む銀行勘定系システム構築の実績により、『BankVision』を多種多様な銀行の要求に幅広く対応可能な勘定系システムとして、今後さらに販売体制を強化し、地方銀行などの金融機関からの新たな受注を目指していきます。
以上
【エンドースメント】今回の発表に当たり、以下のコメントをいただいています。
日本マイクロソフト株式会社 執行役員 専務 エンタープライズビジネス担当 福島 徹氏
大垣共立銀行様「新システム」の稼働開始を心からお祝い申し上げます。2003年日本ユニシス様との協業により、勘定系システム『BankVision』のソフトウエア基盤部分にWindows Server/SQL Serverの採用が合意されました。以降、日本ユニシス様と日本マイクロソフトおよびマイクロソフト米国本社チームは、ミッションクリティカルな勘定系システムの安定運用に向けて強固なプロジェクト体制を構築しております。2007年より他行様で順次稼働しているシステムは全て安定稼働しており、今後、日本ユニシス様とさらに緊密に連携し『BankVision』をより多くの地域金融機関様にご提供できることを期待しております。
注記
注1:次世代オープン勘定系システム『BankVision』
既存勘定系システム資産と専門業務ノウハウ、最新ITスキルを最大限に活用し、オープンプラットフォームで勘定系処理機能を提供する『BankVision』の主な特徴は以下のとおりです。
  1. オブジェクト指向技術の採用により、銀行業務に最適なオブジェクトを導出し、これらをSOAの考え方に基づきサービス単位でコンポーネント化(部品化)することにより、変化に対し柔軟性の高いシステムを実現。
  2. テーブルウェア化の採用により、顧客層に応じたきめ細かい新商品/新サービスの提供や銀行経営戦略/収益構造変革へのスピーディな対応が可能。
  3. オープン金融業務処理基盤「MIDMOST®」採用によるポータビリティ(移植性)を備えたシステム構造により、コストと安全性のベストバランスの継続的な維持が可能。
  4. 銀行システムの広範な範囲をグローバルスタンダードなオープンプラットフォームWindows Serverおよび SQL Serverにて提供し、バンキングシステム全体としての親和性と効率化を大幅に向上。
  5. 営業店事務を支援するチェック/省力化機能により、堅確化と合理化のさらなる促進を実現。
  6. 店舗形態や取引パターンに柔軟に対応する営業店連携取引機能により、柔軟かつスピーディな店舗戦略立案/営業体制の構築が可能。
注2:『BankVision』の稼働実績
『BankVision』は、2007年以降、他ベンダーの勘定系システムからの更改も含めて10行で安定稼働し、銀行勘定系システムとして高い安全性、堅牢性を確保しています。
  1. 2007年5月稼働 株式会社百五銀行(本店:三重県津市、頭取:伊藤 歳恭氏)
  2. 2009年1月稼働 株式会社十八銀行(本店:長崎県長崎市、頭取:森 拓二郎氏)
  3. 2010年1月稼働 株式会社筑邦銀行(本店:福岡県久留米市、頭取:佐藤 清一郎氏)
  4. 2010年5月稼働 株式会社紀陽銀行(本店:和歌山県和歌山市、頭取:松岡 靖之氏)
  5. 2010年5月稼働 株式会社佐賀銀行(本店:佐賀県佐賀市、頭取:陣内 芳博氏)
  6. 2011年1月稼働 株式会社山梨中央銀行(本店:山梨県甲府市、頭取:進藤 中氏)
  7. 2011年5月稼働 株式会社鹿児島銀行(本店:鹿児島県鹿児島市、頭取:上村 基宏氏)
  8. 2014年1月稼働 スルガ銀行株式会社(本店:静岡県沼津市、社長:米山 明広氏)
  9. 2015年1月稼働 株式会社北國銀行(本店:石川県金沢市、頭取:安宅 建樹氏)
  10. 2017年5月稼働 株式会社大垣共立銀行(本店:岐阜県大垣市、頭取:土屋 嶢氏)
     
注3:API(Application Programming Interface)
ソフトウエア、またはソフトウエアコンポーネント間において、互いに機能やデータなどを呼び出 す際に使用するインターフェイスの仕様です。 従来は同一ソフトウエア内からの利用を対象としたAPI提供が一般的でしたが、インターネット、およびWebサービスの普及に伴い、システムのAPIをWebサービスとして外部公開する「Web API」の形態が拡大しつつあります。 
商標、登録商標
  • BankVision、OpenE’ARK、MIDMOSTは、日本ユニシス株式会社の登録商標です。
  • Microsoft、Windows、Windows Server、SQL Serverは、米国Microsoft Corporationの米国およびその他の国における登録商標または商標です。
  • Windowsの正式名称は、Microsoft Windows Operating Systemです。
  • その他記載の会社名および商品名は、各社の商標または登録商標です。
関連リンク

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