2015年7月7日
日本ユニシス
ビッグデータ分析のためのデータ活用基盤
「データ統合・分析共通PaaS」を提供開始
〜 世界最速の進化型Hadoopディストリビューション「MapR」と
ビッグデータ向けリアルタイム分析基盤「HP Vertica®」を組合せ、
日本ユニシスの開発ツールを付加することで、高速なデータ統合基盤環境の早期構築を実現 〜
日本ユニシス株式会社(本社:東京都江東区、代表取締役社長 黒川 茂、以下 日本ユニシス)は、マップアール・テクノロジーズ株式会社(本社:東京都千代田区、日本代表:安田 稔 氏)の世界最速の進化型Hadoop(注1)ディストリビューション「MapR」と、日本ヒューレット・パッカード株式会社(本社:東京都江東区、代表取締役社長執行役員:吉田 仁志 氏)のビッグデータ向けリアルタイム分析基盤「HP Vertica Analytics Platform」(以下 HP Vertica)を組み合わせ、日本ユニシスが開発した「汎用データ処理ツール」を付加しクラウド上から提供する、ビッグデータ分析のためのデータ活用基盤『データ統合・分析共通PaaS』を本日より提供開始します。
昨今、ビッグデータの利活用がさまざまな企業で積極的に行われています。しかし、データ統合された環境が整っていない、新たな技術取得が困難である、費用対効果が不明確であるなどの課題により、ビッグデータの利活用に取り組めていない企業も数多くあります。
日本ユニシスの『データ統合・分析共通PaaS』は、このような課題を解決し、企業のビッグデータ利活用を支援します。
『データ統合・分析共通PaaS』の特徴は、以下のとおりです。
- データの統合や分析に必要なソフトウェア環境を一通りそろえてクラウド上で提供
業務システムごとに個別に構築された分析環境や海外拠点の分析環境、企業統合などでサイロ化(注2)したシステム環境を抱えている企業では、全社にまたがったデータを分析するためには、既存の分析基盤やデータなどの資産を棚卸した上でデータを統合する必要があります。
『データ統合・分析共通PaaS』は、データ統合や分析に最適なソフトウェア環境を組合せ、ホスティング型プライベートクラウド上のPaaSで提供します。また「汎用データ処理ツール」を使うことにより、企業は必要な環境構築に時間をかけることなく、早期にビッグデータ分析を行うことができます。 - 環境構築を日本ユニシスが支援、ビッグデータ関連技術への精通は不要
ビッグデータ分析に欠かせないHadoopなどの技術の活用には、現状のSQL(注3)要員の技術だけでは対応が難しく、新たな技術取得が必要です。
「汎用データ処理ツール」は、各種データの収集、形式変換やクレンジング、マスターやテーブルの更新、データ分析結果を業務アプリケーションやBIツールで参照し、業務や施策に活用するといった作業を軽減し、ビッグデータ関連技術を新たに取得しなくても一連の作業を早期に実行できます。 - 月額課金による少ない初期投資でスモールスタートが可能
ビッグデータ分析を本格的に実施する前には、事前の効果検証を行って投資対効果の見極めをすることが必要ですが、DWH(注4)アプライアンスなどに代表される「データ統合・分析商品」の導入には多額の投資が必要になります。この『データ統合・分析共通PaaS』は、月額課金での利用により、初期投資を抑えることが可能です。
データ統合や分析に必要なソフトウェア環境は、データ蓄積・加工の機能を担う製品として「MapR」を、データ統合や分析機能を担う製品として「HP Vertica」を採用しています。また、現在稼動するクラウド環境は「アマゾン ウェブ サービス(AWS)」(注5)です。今後「Microsoft® Azure®」(注6)にも対応する予定です。
日本ユニシスは、『データ統合・分析共通PaaS』や同環境上に構築する業務アプリケーションの開発などのサービスをワンストップで提供します。お客さまは、アクセスログ分析、製造業におけるセンサーログ分析、流通業における売上分析やソーシャルメディアや顧客分析などを実現するための、データ統合・分析基盤環境の迅速な構築が可能となります。
『データ統合・分析共通PaaS』の提供価格は、初期費用100万円、月額費用75万円からです。
日本ユニシスは、『データ統合・分析共通PaaS』および同環境上に構築する業務アプリケーションの開発などで、今後3年間で50億円の売上げを目指します。
今後も日本ユニシスは、ビッグデータに関わる商品ラインアップを強化し、お客さまの課題やニーズに応じてビッグデータを活用するために、さまざまなサービスを最速・最適に組み合わせて提供していきます。
以上
■『データ統合・分析共通PaaS』概要
今回の発表に当たり、以下のコメントをいただいています。
日本ヒューレッド・パッカード株式会社
執行役員 HPソフトウェア事業統括 統括本部長 村瀬 将思 氏
日本HPは、日本ユニシス様が『データ統合・分析共通PaaS』のデータ統合・分析機能を担う製品として、「HP Vertica」を採用していただいたことを大変心強く感じております。
HP Vertica は、従来Hadoopとの親和性が高く、様々な連携形態によりHadoop上の大量データを、より高速に分析する目的で広く採用されておりました。
今回発表された『データ統合・分析共通PaaS』では、日本ユニシス様の高い技術力によってワンストップでご提供頂く事により、これまでと違った新たなアプローチで、お客様のビッグデータに対する既知の課題や新たな試みを解決出来るようになると確信しております。
マップアール・テクノロジーズ株式会社
ディレクター アライアンス&プロダクトマーケティング 三原 茂 氏
マップアール・テクノロジーズ株式会社は、日本ユニシス様が『データ統合・分析共通PaaS』のデータ蓄積・データ加工の機能を担う製品として、「MapR」を採用していただいたことを歓迎し、賛同を表明いたします。
IoTやM2Mというキーワードも加わり、データ活用がさらに求められる今日、MapRは今後も市場からのニーズでもある、従来のOSS Hadoopの難点を解消したエンタープライズ・グレードのHadoopディストリビューションを提供して参ります。
さらに、ビッグデータ時代において増え続けるデータとSQLへの最適ソリューションとして、HadoopとDWHの融合ソリューションである『データ統合・分析共通PaaS』を日本ユニシス様、日本HP社とのパートナーシップをより一層高めることで推進して参ります。
セミナーのご案内
〜もうここまで来た!ビッグデータ統合・分析・活用の最前線〜
- 日時:2015年7月10日(金) 14:00〜17:00 (13:30受付開始)
- 場所:ベルサール東京日本橋 Room5
- 参加費:無料(事前登録制)
https://evesys.unisys.co.jp/public/seminar/view/2508
- 注記
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- 注1:Hadoop
- 大規模データを効率的に分散処理・管理するためのソフトウェア基盤。
- 注2:サイロ化
- 業務プロセスやシステムなどが、他部門との連携を持たずに自己完結して孤立してしまうこと。
- 注3:SQL
- リレーショナル・データベースにおけるデータの操作や定義を行うための問い合わせ言語。
- 注4:DWH(Data WareHouse)
- 大量のデータを蓄積し、分析のためのデータを提供するシステム。
- 注5:アマゾン ウェブ サービス(AWS)
- Amazon Web Services Inc.が提供するサービスの総称。ここでは、Amazon Elastic Compute Cloud(Amazon EC2)が提供するクラウド内で規模の変更が可能なコンピュータ処理能力を提供するウェブサービスを指します。
- 注6:Microsoft Azure
- マイクロソフトが提供する大規模データセンター向けのクラウドOS。
- 商標、登録商標
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- Verticaは、米国Hewlett-Packard社の登録商標です。
- Amazon Web Services、アマゾン ウェブ サービス、AWSは、米国その他の諸国における、Amazon.com, Inc.またはその関連会社の商標です。
- Microsoft、Azureは、米国Microsoft Corporationの米国およびその他の国における登録商標または商標です。
- その他記載の会社名および商品名は、各社の商標または登録商標です。
- 関連リンク
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