2015年1月5日
日本ユニシス
次世代オープン勘定系システム『BankVision®』を中核とした
新基幹系システムが北國銀行で稼働開始
日本ユニシス株式会社(本社:東京都江東区、社長:黒川 茂、以下 日本ユニシス)と株式会社北國銀行(本店:石川県金沢市、頭取:安宅 建樹氏 、以下 北國銀行)は、日本ユニシスが提供する「次世代オープン勘定系システム『BankVision』(注1)」を中核とする、北國銀行の新基幹系システムを開発し、2015年1月4日から順次稼働を開始しました。北國銀行では1月4日からATM、インターネットバンキングなどのサービスを、1月5日からは全業務を開始しています。
日本ユニシスは、長年にわたり地域金融機関向けのパッケージを提供してきており、特に地方銀行においては長年蓄えられてきたノウハウに基づき数多くの採用実績を持っています。
Windows®ベースのフルバンキングシステム『BankVision』は、地方銀行における基幹系オープンシステムとして国内ITベンダートップの10行で採用されており、稼働実績は今回の北國銀行で9行目となります(注2)。
北國銀行は「豊かな明日へ、信頼の架け橋を 〜ふれあいの輪を拡げ、地域と共に豊かな未来を築きます〜」の企業理念のもと、地域密着型金融、金融円滑化の考えに基づき、コンサルティング機能の充実に努めています。同行は、こうしたリレーションシップバンキングのさらなる推進と、将来の銀行ビジネスモデルの変革に向けて、次期基幹系システムの構築を決定されました。
北國銀行では、『BankVision』を中核とし、『BankVision』と同一のオープンミドルウェア『MIDMOST®』を利用して『BankVision』と密に連携する営業店システム『BANK_FIT-NE®』および国際勘定系システム『OpenE’ARK®』へ同時更改する大規模プロジェクトを進め、日本ユニシスは中核ベンダーとして北國銀行の全面的なサポートを実施してきました。
こうしたプロジェクト推進の結果、このたび新基幹系システムの稼働が実現しました。
新システム導入により北國銀行では、今後の新規業務への対応や、新商品・新サービス提供に向けた迅速なシステム開発が可能となります。また、万一大規模災害でシステムがダウンした場合の復旧時間の大幅短縮も可能となるなど、同行のお客さまに対し、従来以上に高品質なサービスのタイムリーな提供が実現できます。
本新勘定系システムは、マイクロソフト社のWindows ServerTM 2012/SQL ServerTM 2012を利用しており、『BankVision』として最新のインフラの採用となります。システムの運用は、日本ユニシスが提供する共同アウトソーシングセンターに委託します。
日本ユニシスでは、今回の北國銀行での構築プロジェクトを含む地方銀行基幹系システム構築の実績により、『BankVision』を多種多様な地方銀行の要求に幅広く対応可能な勘定系システムとして、今後さらに販売体制を強化し、地方銀行からの新たな受注を目指していきます。
エンドースメント
今回の発表に当たり、以下のコメントをいただいています。
北國銀行様「新基幹系システム」の稼働開始を心からお祝い申し上げます。2003年日本ユニシス様との協業により、勘定系システム『BankVision』のソフトウェア基盤部分にWindows Server/SQL Serverの採用が合意されました。以降、日本ユニシス様と日本マイクロソフトおよびマイクロソフト米国本社チームは、ミッションクリティカルな勘定系システムの安定運用に向けて強固なプロジェクト体制を構築しております。この度、北國銀行様「新基幹系システム」では、ソフトウェア基盤部分にWindows Server 2012/SQL Server 2012を採用しています。2007年より他行様で順次稼働しているシステムは全て安定稼働しており、今後、日本ユニシス様とさらに緊密に連携し『BankVision』をより多くの地域金融機関様にご提供できることを期待しております。
- 注記
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- 注1:次世代オープン勘定系システム『BankVision』
既存勘定系システム資産と専門業務ノウハウ、最新ITスキルを最大限に活用し、オープンプラットフォームで勘定系処理機能を提供する『BankVision』の主な特徴は以下のとおりです。
- オブジェクト開発技法のコンポーネント化を実装し、銀行業務に最適なオブジェクトを導出したこと、これらをSOAの考え方に基づきサービス単位でコンポーネント化(部品化)することにより、変化に対し柔軟性の高いシステムを実現。
- テーブルウェア化の採用により、顧客層に応じたきめ細かい新商品/新サービスの提供や銀行経営戦略/収益構造変革へのスピーディな対応が可能。
- オープン金融業務処理基盤「MIDMOST」採用によるポータビリティ(移植性)を備えたシステム構造により、コストと安全性のベストバランスの継続的な維持が可能。
- 銀行システムの広範な範囲を、堅牢性の高いアーキテクチャを有するミッションクリティカル・サーバー「Unisys Enterprise Server」、およびグローバルスタンダードなオープンプラットフォーム「Microsoft® Windows Server」および「Microsoft SQL Server」にて提供し、バンキングシステム全体としての親和性と効率化を大幅に向上。
- 営業店事務を支援するチェック/省力化機能により、堅確化と合理化のさらなる促進を実現。
- 店舗形態や取引パターンに柔軟に対応する営業店連携取引機能により、柔軟かつスピーディな店舗戦略立案/営業体制の構築が可能。
- 注2:『BankVision』の稼働実績
『BankVision』は、2007年以降、他ベンダーの勘定系システムからの更改も含めて9 行で安定稼働し、銀行基幹システムとして高い安全性、堅牢性を確保しています。
- 2007年5月稼働 株式会社百五銀行(本店:三重県津市、頭取:上田 豪氏)
- 2009年1月稼働 株式会社十八銀行(本店:長崎県長崎市、頭取:森 拓二郎氏)
- 2010年1月稼働 株式会社筑邦銀行(本店:福岡県久留米市、頭取:佐藤 清一郎氏)
- 2010年5月稼働 株式会社紀陽銀行(本店:和歌山県和歌山市、頭取:片山 博臣氏 )
- 2010年5月稼働 株式会社佐賀銀行(本店:佐賀県佐賀市、頭取:陣内 芳博氏 )
- 2011年1月稼働 株式会社山梨中央銀行(本店:山梨県甲府市、頭取:進藤 中氏)
- 2011年5月稼働 株式会社鹿児島銀行(本店:鹿児島県鹿児島市、頭取:上村 基宏氏 )
- 2014年1月稼働 スルガ銀行株式会社(本店:静岡県沼津市、社長:岡野 光喜氏)
- 2015年1月稼働 株式会社北國銀行(本店:石川県金沢市、頭取:安宅 建樹氏)
- 商標、登録商標
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- BankVision、BANK_FIT-NE、OpenE’ARK、MIDMOSTは、日本ユニシス株式会社の登録商標です。
- Microsoft、Windows、Windows Server、SQL Serverは、米国Microsoft Corporationの米国およびその他の国における登録商標または商標です。
- Windowsの正式名称は、Microsoft Windows Operating Systemです。
- その他記載の会社名および商品名は、各社の商標または登録商標です。
- 関連リンク
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