2014年10月8日
日本ユニシス
エンタープライズサーバー「Unisys ClearPath® Server」の新機種を販売開始
〜 大型機CS6300Lシリーズ、中型機CS4300Lシリーズ 〜
日本ユニシス株式会社(本社:東京都江東区、社長:黒川 茂、以下 日本ユニシス)は、米国ユニシスのエンタープライズサーバー「Unisys ClearPath Server」の大型機「CS6300Lシリーズ」と中型機「CS4300Lシリーズ」を本日から販売開始します。
「CS6300Lシリーズ」は、MCP(注1)環境で稼働する大型機「CS6200Lシリーズ」の後継機で、インテル® Xeon® 10コア・プロセッサー(注2)を搭載しています。処理性能は前機種「CS6200Lシリーズ」と比較して単一プロセッサー当たりで約9%、単一システム性能で約14%向上し、現行最上位機の「CS800Lシリーズ」と単一プロセッサー性能で同等の処理性能を実現しています。
「CS4300Lシリーズ」は、MCP環境で稼働する中型機「CS4200Lシリーズ」の後継機で、インテルXeon 10コア・プロセッサーを搭載しています。処理性能は前機種「CS4200Lシリーズ」と比較して、単一プロセッサー当たりで約57%の飛躍的な性能向上を実現しています。
両シリーズ共に、従来機と同様に、企業の基幹システムとして活用できる信頼性と可用性を高めたHigh Availability(HA)システムで提供しており、既存システムのモダナイゼーションを支援するため、スマートフォンなどのモバイル端末からアクセスを可能とする「ClearPath Portal」を標準搭載しています。また、お客さまの利用形態で選択できるように、従来型の固定性能モデル(注3)とプロセッサーの使用量に応じて課金する従量制モデル(注4)の2形態で提供します。
「CS6300Lシリーズ」と「CS4300Lシリーズ」の主な特徴は、以下のとおりです。
- Intel Xeonプロセッサー搭載で、CMOS(注5)プロセッサーと同等の処理性能を発揮
これまでハイエンドモデルとして提供してきた「CS600Lシリーズ」、「CS700Lシリーズ」、「CS800Lシリーズ」などは、米ユニシス社独自開発のClearPath専用CMOSプロセッサーを採用していました。「CS6300Lシリーズ」は、Intel Xeonプロセッサーの搭載で、CMOSプロセッサー搭載大型機の処理能力を維持することに成功し、ハードウェア機器の価格性能を大幅に向上改善させています。 - Intel Xeonプロセッサー上で、従来のCMOS機との完全互換性を実現
インテルプロセッサーの専用ファームウェア上で従来のCMOS機と完全互換のMCP環境を実現しているため、CMOS機を利用していたお客さまのプログラム資産をそのまま継承することが可能です。また、提供プロセッサー性能は最大96倍の拡張性を有し、お客さまの必要とする最適な性能モデルの選択が可能です。
- 従来機と比較して大幅な性能向上を実現
「CS4300Lシリーズ」は、従来の「CS4200Lシリーズ」と比較して、単一プロセッサー当たりの性能比較で約57%向上しています。また、提供プロセッサー性能はシリーズ内で最大44倍の拡張性を有し、お客さまの必要とする最適な性能モデルの選択が可能です。
- 高可用性システムの提供とオールインワン構成のハードウェアを提供
お客さまのミッションクリティカルな基幹システムに利用するために、本体構成を二重化した High Availability(HA)システムを標準で提供します。さらに、プロセッサーやメモリ、I/Oチャネルなど基本モジュールに搭載される機器は、オールインワン方式で提供します。 - 基幹系システムのモダナイゼーションを実現する「ClearPath Portal」を標準搭載
既存システムのモダナイゼーションを支援する「ClearPath Portal」を両シリーズの基本ハードウェア構成の中に標準で搭載しています。「ClearPath Portal」は、従来の専用端末からしかアクセスできなかったMCPアプリケーションを、ノンプログラミングでWebブラウザ、モバイル端末、スマートフォン、Webサービスと連携可能にしますので、基幹システムの持つ堅牢な環境の中でWebサービスが提供できるようになります。
【Unisys ClearPath Server 製品体系図】
- 注記
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- 注1:MCP (Master Control Program)
- Unisys ClearPath Server用のオペレーティング・システムのことです。
- 注2:10コア・プロセッサー
- 1つのソケット上に、10個のコアを搭載しているプロセッサーです。
- 注3:固定性能モデル
- 固定の性能で提供される従来型のモデルです。最低性能は両シリーズ共に1,215RPMからで、最大性能はCS4300Lが53,460RPM、CS6300Lは116,640RPMまで提供可能です。(RPMとはRelative Performance Measurementの略で米ユニシス社が使用している独自の性能指標)
性能を増強する手法として、上位の性能モデルにアップグレードすることで恒久的な性能アップを図る手法と、キャパシティ・オン・デマンド機能を活用して一時的に性能をアップする手法があります。
- 注4:従量制モデル
- 米ユニシス社独自のメータリング技術により、MCPシステムのプロセッサー使用量を計測して課金を行うモデルです。提供される性能は、各シリーズの最大性能が提供されるため、MCPシステムのプロセッサー性能を必要な時に必要なだけ自由に使うことができます。
- 注5:CMOS (Complementary Metal Oxide Semiconductor)
- 米ユニシス社のオペレーティング・システム(MCP)専用のプロセッサーです。
- 商標、登録商標
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- ClearPathは、Unisys Corporationの登録商標です。
- インテル、Intel、Xeonは、米国およびその他の国におけるIntel Corporationの商標です。
- その他記載の会社名および商品名は、各社の商標または登録商標です。
- 関連リンク
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