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Foresight in sight

ニュースリリース

2011年12月20日

有斐閣、日本ユニシス
定額制電子書籍選集閲覧サービス「YDC1000」の提供開始 〜法律書を中心とした専門書を定額制読み放題で提供。専門書ならではの検索・閲覧機能も搭載〜

株式会社有斐閣(本社:東京都千代田区、社長:江草 貞治、以下 有斐閣)と日本ユニシス株式会社(本社:東京都江東区、社長:黒川 茂、以下 日本ユニシス)は、定額制電子書籍選集閲覧サービス「YDC1000(注)」を提供開始します。なお、2011年12月22日から2012年3月末までは、プレオープン期間という位置づけで、サービスを無償提供します。このプレオープン期間に書籍の追加とサービス向上を図り、2012年4月からは有償サービスを開始します。

電子書籍元年といわれる2010年を契機に電子書籍へのニーズが高まる中、専門書の領域では電子化が進んでいないというのが現状です。また、研究者・実務家が研究や執筆の際に利用する古典的な文献は、入手困難な書籍が多く、手に入る場合でも希少性が高いため、入手するための手間や通常定価以上の費用がかかる傾向にあります。

このような状況の中、有斐閣と日本ユニシスは、絶版本や入手困難な有斐閣の「古典」と呼ばれる良書 を電子化した定額制読み放題サービスを共同で提供することになりました。利用者は、入手困難な専門書を安価に利用することが可能になります。また、本システムは、専門書検索の利便性を高めた「目次・索引を含めた検索機能」や、「比較閲覧が可能な閲覧機能」を備えています。

有斐閣は、戦後から昭和の終わりにかけて発刊された優れた法律書を選定し、電子コンテンツの作成とサービス運営を実施します。日本ユニシスは、企業の基幹システムの基盤として安心して利用できる、安全で柔軟性に優れたクラウドサービス「U-Cloud® IaaS(ICTホスティングサービス)」を提供しています。

本サービスも「U-Cloud IaaS」 で稼働し、日本ユニシスがシステム運用を行います。

有斐閣と日本ユニシスは、両社で本ビジネスに投資し、売上を分配するレベニューシェア型で本サービスを展開し、本サービスの会員を2014年までに5,000人獲得することを目指します。今後、法律系の書籍だけでなく、社会科学・人文科学など他分野の電子書籍やサービスの機能を増やすことで、より利便性の高いサービスの実現を目指します。

また、将来的には、他出版社との連携も視野に入れ、専門書領域における書籍・雑誌の総合的な連携プラットフォームを実現し、手に入りにくい過去の書籍と現在の書籍を横断的に検索・閲覧可能にするなど、順次サービスの拡充を行っていきます。

このたび、両社が提供開始する定額制電子書籍選集閲覧サービス「YDC1000」の特徴は、次のとおりです。

  1. 有斐閣の古典的な良書の電子書籍を中心に収載無償サービス開始当初は、法律書に限定した収載となります。その後、政治学、経済学、社会学、心理学など、他の社会科学・人文科学の分野の書籍も収載予定です。
  2. すべての書籍が、定額制読み放題で利用可能利用者は、本サービスで提供されるすべての書籍を、年額12,000円/税込(月額1,000円相当)の定額で利用可能です(価格は予定)。
  3. 一般書の電子書籍サービスに無い、目次・索引検索機能を保有利用者は、目次・索引を対象とした検索を行うことができます。正確な情報を短時間で確実に探すことができるため、より利便性の高いサービス利用が可能になります。
  4. 複数書籍の同時閲覧や比較(予定)利用者は、複数の書籍を同時に比較しながら閲覧することができます。調べ物に使用されることが多い専門書ならではの閲覧が可能になります。
  5. 書籍間のリンクや、複数書籍と連携した閲覧・出力(予定)書籍間のリンクを作成し、引用や参考文献といった情報を簡単にたどることができるようになります。また、複数書籍から必要な部分( ・段落など)を取り出し、組み合わせることで、オリジナル資料として利用することができます。教材としての利用などが活用方法の一例として想定されます。
  6. 完全利用型サービスのため、いつでもどこでも閲覧可能利用者は、24時間いつでもどこでも、インターネットにつながる端末を介して、電子書籍を閲覧することができます。書庫のスペース確保や、重い書籍の運搬が必要無くなります。

以上


■ 定額制電子書籍選集閲覧サービス「YDC1000」の概要図

定額制電子書籍選集閲覧サービス「YDC1000」の概要図

※画像をクリックすると拡大表示(pdf資料、168.65KB)されます新規ウィンドウ

注記

注:YDC1000
YDCとは、Yuhikaku Digital Contentsの頭文字であり、1000は、サービス開始当初のコンテンツ数の予定が1000点であることから名付けられましたが、音が「選」とも通じ、多いことを表す「千」の意味も込めています。
商標、登録商標
  • U-Cloudは、日本ユニシス株式会社の登録商標です。
  • その他記載の会社名および商品名は、各社の商標または登録商標です。
関連資料
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