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ニュースリリース

2011年12月1日

JTB法人東京、日本ユニシス
電気自動車(EV)関連ビジネスで協業〜EV旅行者向け充電サービスの提供などEV観光促進モデルを共同開発〜

株式会社JTB法人東京(本社:東京都新宿区、社長:川村 益之、以下 JTB法人東京)と日本ユニシス株式会社(本社:東京都江東区、社長:黒川 茂、以下 日本ユニシス)は、電気自動車(以下、「EV」という。)観光の本格的な普及にむけて、EVを利用する旅行者向けの充電インフラの整備、充電サービスの提供、EV観光の情報提供等による「EV観光促進モデル」を共同で開発します。来年1月より東名高速道路および周辺観光地域へのEV旅行者を対象にサービス提供を開始します。

JTB法人東京は、EVの活用を通じ、旅行者および住民への環境意識の醸成と観光地の活性化を目的に、「環境観光まちづくり事業」を屋久島や八丈島で展開しています。地域活性を目指す自治体や、EV普及を図る自動車メーカーなどと協力し、実証実験やEV観光のパッケージ旅行の企画、販売を手がけています。今般、宿泊施設や観光施設とのネットワークを活用し、普通充電スタンドの整備支援や、急速充電インフラと普通充電インフラが共通で利用できる「充電スタンド利用者認証カード(仮称)(注1)」の発行により、EV旅行者に利便性の高いサービスの提供ならびに、低炭素な観光地づくりに貢献していきます。

日本ユニシスは、EV・プラグイン ハイブリッド車(以下、「PHV」という。)向け充電インフラシステムサービス「smart oasis®(スマートオアシス)(注2)」を開発し、2009年度より、自治体やガソリンスタンドなど国内各地の社会実証実験への提供や、NEXCO 中日本 (中日本高速道路株式会社)が、高速道路関連社会貢献協議会の支援により提供する高速道路での有料充電サービス「電気自動車用急速充電システム(注3)」への提供を行い、他社に先駆けてサービス展開しています。EV・PHVの市場投入が加速する中、EV・PHVの普及に不可欠な「充電インフラ」の整備を推進し、「smart oasis」の全国展開を目指しています。

このたび両社が共同で開発する「EV観光促進モデル」は、下記のとおりです。

  1. 観光・宿泊施設への普通充電インフラの整備 EV旅行者向けの充電インフラでは、移動途中での充電は、急速充電設備による短時間での充電が望まれますが、レジャー施設や宿泊施設の長時間の滞在が見込まれる場所では、価格的に設置しやすい普通充電設備を数多く、広範囲に整備することが有効です。
    両社グループのネットワークを活用し、普通充電スタンドの販売をおこない、観光・宿泊施設におけるEV観光客向け普通充電インフラの整備を支援します。来年1月に、伊豆エリアへの普通充電スポット整備をはじめとして、東名高速道路周辺観光地ヘの展開を図ります。
  2. 高速道路、観光・宿泊施設共通の「充電スタンド利用者認証カード(仮称)」の発行 JTB法人東京は、今回両社によって整備を進める観光・宿泊施設の普通充電設備と、東名高速道路の全てのサービスエリアおよび名神高速道路、東名阪自動車道を含め全15箇所のサービスエリアにある「電気自動車用急速充電システム」を共通で利用できる「充電スタンド利用者認証カード(仮称)」を発行します。EV・PHV利用者は、「充電スタンド利用者認証カード(仮称)」を有することで、高速道路の急速充電システムならびに目的地である観光・宿泊施設で充電サービスが受けられ、安心して中長距離のEV観光が可能となります。(課金・決済は、別途クレジットカードを通して行われます。)

    *NEXCO 中日本 管内のサービスエリアに設置された「電気自動車用急速充電システム」の利用期間は2012年3月31日までとします。(ただし、利用者に対してサービスの終了の通知がない場合は自動延長されます。)

    *NEXCO 中日本 管内のサービスエリアに設置された「電気自動車用急速充電システム」のご利用には利用料金がかかります
    (2011年11月30日現在、1充電当たり100円/消費税込み)。

    *観光・宿泊施設に設置された充電器のご利用には充電サービス料がかかるものがあります。

    *「充電スタンド利用者認証カード(仮称)」には一定のカード会費がかかります。

  3. EV観光ガイドブックの発行による情報提供 EV旅行者が安心してドライブ旅行をすることができるよう、充電設備の位置情報やおすすめ観光スポットを記載した観光ガイドブックを発行・配布し、EV観光の情報提供を行います。

今後、JTB法人東京と日本ユニシスは共同でEV観光の促進を図り、自治体や観光地との連携、レンタカー会社や交通サービス事業者等との連携によってEV旅行者向けのサービスを拡充し、EVを活用した国内観光需要の創出や観光地づくりの新たなEV観光モデル構築に取り組んでいきます。

以上


■ ジェイティービーと日本ユニシスによる「電気自動車(EV)観光促進モデル」 概念図

電気自動車(EV)観光促進モデルの概念図

※画像をクリックすると拡大表示(pdf資料、278.35KB)されます新規ウィンドウ

注記

注1:充電スタンド利用者認証カード(仮称)
「充電スタンド利用者認証カード(仮称)」自体には、課金・決済機能は付与されておりません。課金・決済は、別途クレジットカードにて行われます。
注2:smart oasis(スマートオアシス)
日本ユニシスの「smart oasis」は、電気自動車(EV)やプラグイン ハイブリッド車(PHV)の充電インフラを利用するための利用者認証機能や課金機能および充電装置の位置情報・空き情報を提供するシステムサービスです。
「smart oasis」は、「給電スタンド」「通信ネットワーク」「サービス管理システム」から構成されています。
注3:電気自動車用急速充電システム
「電気自動車用急速充電システム」は、NEXCO 中日本 (中日本高速道路株式会社)が、高速道路関連社会貢献協議会の支援を得て、高速道路における電気自動車の利用環境の整備を目的に、日本ユニシスと共同で提供するものです。
本システムは、東名高速道路の海老名SA(上下線)、足柄SA(上下線)、富士川SA(上下線)、牧之原SA(上下線)、浜名湖SA(上下線)、上郷SA(上下線)、名神高速道路の多賀SA(下り線)、東名阪自動車道の御在所SA(上下線)の計15箇所(各SAに1台)に設置されています。

*NEXCO 中日本 管内のサービスエリアに設置された「電気自動車用急速充電システム」のご利用に限定した利用者カードの発行、利用者登録は、これまで通り以下の事務局で受付けています。
<NEXCO 中日本 管内 電気自動車用急速充電サービス事務局>
URL:http://www.smartoasis-saas.jp/REG/c-nexco/index.html
電話番号(ナビダイヤル):0570-064-551 (24時間受付)

商標、登録商標
  • smart oasisは、日本ユニシス株式会社の登録商標です。
  • その他記載の会社名および商品名は、各社の商標または登録商標です。
関連資料
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