日本ユニシス株式会社（本社：東京都江東区、社長：黒川 茂、以下 日本ユニシス）は、町田市（所在地：東京都町田市、市長：石阪 丈一 氏）から、同市の「防災システム」構築業務委託に際し、地方自治体向けに提供しているSaaS型^（注1）危機管理情報共有システム「SAVEaid/セーブエイド」の採用を受け、2012年3月本番稼働にむけ構築を行います。

町田市は、大規模な地震や風水害などの災害発生時において、災害発生初動期の迅速な対応をはかるため防災システムの構築を目指しており、システムの運用、保守を含めたサービス提供型での調達を行い、日本ユニシスの「SAVEaid/セーブエイド」が採用されました。

今回提供する「SAVEaid/セーブエイド」は、SaaS型での提供となるため、初期導入費用を大幅に削減できるとともに、システムの運用や保守は、日本ユニシスが一括で実施することで、町田市は作業負荷の軽減が可能となります。

また、日本ユニシスは、今回の町田市へのサービス提供に際して、「SAVEaid/セーブエイド」に備蓄管理機能、設備管理機能、ゼンリン住宅地図ASP対応といった機能拡張を実施し、今後、拡張した機能を標準商品化し、サービス提供することを予定しています。

従来の「SAVEaid/セーブエイド」に加え、今回、拡張される機能は以下の通りです。

1. 地図情報に住宅地図ASPサービスを選択可能
   • 「SAVEaid/セーブエイド」で利用する地図情報に住宅地図ASPサービスが選択可能になります。これにより、利用者は、被害受付、被害対応時に表札情報が利用でき、より迅速かつ正確な被害管理が可能となります。
   • 被害情報の登録時に、対象被害の面積計測や距離計測が、地図上で行えるようになり、被害情報の正確な把握と集計が行えるようになります。

     ＊提供：株式会社ゼンリンデータコム

2. 防災設備、防災資機材や生活必需品等の備蓄倉庫の情報管理機能を追加

   「SAVEaid/セーブエイド」に、避難所や備蓄倉庫にある備蓄品の管理機能と市町村内にある消火栓や防火水槽などの防災設備を管理する機能を追加します。これにより個別台帳による管理の煩雑化を避けるだけでなく、災害時に必要となる備蓄品、防災設備の情報と被害情報を同一システムで管理することができ、初動活動の迅速かつ効果的な対応を支援します。

日本ユニシスは、今回の機能拡張をもとに「SAVEaid/セーブエイド」を従来のターゲットであった小中規模自治体に加え、大規模自治体に対しても積極的に提案していきます。

また、今後は、近隣市町村をはじめ消防・警察・自衛隊や国等の防災関係機関との情報共有や、他都市の市町村などの連携による広域的な応援による対応は極めて重要であると考えています。

そのため、日本ユニシスでは、将来的に、広域災害に対する備えとして重要となる広域災害情報の管理、共有機能や、市民との協働・共助を可能とする仕組みを実現し、クラウドコンピューティング^（注2）の最新技術を活用した災害に強い「防災システム」へ発展するよう機能拡張を進めていきます。

■ SaaS型危機管理情報共有システム「SAVEaid/セーブエイド」におけるクラウド型提供のメリット

■ 機能拡張後のSaaS型危機管理情報共有システム「SAVEaid/セーブエイド」全体図

※2011年10月26日に一部報道されました、町田市様のサービスには、『住民の安否確認』は含まれていません。

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