2011年9月28日
日本ユニシス
東京東信用金庫の勘定系システムを刷新
日本ユニシス株式会社(本社:東京都江東区、社長:黒川 茂、以下 日本ユニシス)は、東京東信用金庫(本店:東京都墨田区、理事長:長谷川 圭志 氏)の新勘定系システムを開発・導入し、2011年9月20日から本番稼働を開始しました。
都内信用金庫大手の東京東信用金庫は、自営オンライン方式にて当社製勘定系パッケージ(FAST1100)を利用していましたが、このたび勘定系システムを、当社「地域金融機関向け次世代勘定系パッケージ『SBI21(エス・ビー・アイ21)(注1)』」に刷新しました。
今回稼働した『SBI21』は、既に18金庫で稼働実績のあるシステムで、信用金庫に必要な機能が具備された最新のシステムになります。
東京東信用金庫では、次期勘定系システム構築に際し、「自金庫経営ニーズへの迅速な対応」、「他金融機関との競争力の強化」、「事務効率の向上」、「システム企画力の維持・向上」、「バックアップセンター加盟によるリスク対策の強化」を目的に『SBI21』による自営オンライン方式採用を決定しました。
『SBI21』は、勘定系では業界に先駆けて、分析・設計工程にオブジェクト指向技術を採用し、制度変更や取扱商品拡大への柔軟な対応、新機能追加や修正へのタイムリーな対応を実現しています。
また、『SBI21』は信用金庫側で「自営オンライン方式」、「アウトソーシング形態」を選択できる利用形態の柔軟性を備えています。
さらに、『SBI21』ユーザーの総合力発揮を目的に、ユーザー会を定期的に開催し、「情報共有」、「共同開発」、「開発成果物(ソフトウェア)のユーザー間流通」を実現しています。
今回の実績により、『SBI21』利用ユーザーは19金庫となります。日本ユニシスは今後さらなる販売体制の強化・推進を図り、新たな受注拡大を目指します。
なお、日本ユニシスでは、『SBI21』を介して「TCO削減(ローコスト経営)」、「利用型システム(クラウド)」、「BCP(事業継続計画)/ BCM(事業継続マネジメント)の高度化」、「異業種連携」などにも積極的に取り組んでいきます。
以上
注記
- 注1:SBI21(Strategic Banking Integrated-system:エス・ビー・アイ21)
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地域金融機関向け勘定系システム。オブジェクト指向技術によるサブシステム単位のカプセル化や、PCベースの開発環境の提供など、基幹勘定系システムに最適な開発方法論と情報化技術を採用、開発/保守の生産性の飛躍的向上を実現しています。
『SBI21』による信用金庫勘定系システムの構築実績は以下の通りです。-
金庫名稼働時期運用形態
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1.朝日信用金庫2001年1月本番稼働済み(自営オンライン方式)
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2.札幌信用金庫2003年1月本番稼働済み(北海道OSセンター (注2)加盟形態)
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3.室蘭信用金庫2003年1月本番稼働済み(北海道OSセンター加盟形態)
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4.空知信用金庫2003年1月本番稼働済み(北海道OSセンター加盟形態)
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5.苫小牧信用金庫2003年1月本番稼働済み(北海道OSセンター加盟形態)
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6.旭川信用金庫2003年1月本番稼働済み(北海道OSセンター加盟形態)
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7.北海信用金庫2003年10月本番稼働済み(北海道OSセンター加盟形態)
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8.平塚信用金庫2005年1月本番稼働済み(SBOC東京 (注3)加盟形態)
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9.豊川信用金庫2005年1月本番稼働済み(SBOC東京加盟形態)
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10.京都中央信用金庫2006年1月本番稼働済み(自営オンライン方式)
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11.金沢信用金庫2006年9月本番稼働済み((株)信金西日本ソリューションセンター (注4))
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12.尼崎信用金庫2007年1月本番稼働済み((株)信金西日本ソリューションセンター)
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13.湘南信用金庫2007年1月本番稼働済み(SBOC東京加盟形態)
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14.西武信用金庫2007年1月本番稼働済み(SBOC東京加盟形態)
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15.埼玉縣信用金庫2007年5月本番稼働済み(自営オンライン方式)
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16.兵庫信用金庫2007年7月本番稼働済み((株)信金西日本ソリューションセンター)
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17.青木信用金庫2009年9月本番稼働済み(SBOC東京加盟形態)
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18.水戸信用金庫2010年7月本番稼働済み(自営オンライン方式)
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19.東京東信用金庫2011年9月本番稼働済み(自営オンライン方式)
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- 注2:北海道OSセンター(北海道信金アウトソーシングセンター)
- 「北海道OSセンター」は、信用金庫向け勘定系システム分野の先駆的な共同利用型アウトソーシングセンターとして2003年1月より稼働開始しました。北海道内6信用金庫(札幌信用金庫、室蘭信用金庫、空知信用金庫、苫小牧信用金庫、北海信用金庫、旭川信用金庫)向けに、地域金融機関向け次世代勘定系パッケージ『SBI21』の共同利用型サービスを提供しています。
- 注3:SBOC東京(Shinkin Bankingsystem Outsourcing Center、エスボック)
- 「SBOC東京」は、日本ユニシスが長年にわたる自営信用金庫サポート実績から培ったノウハウを取り入れて開発した地域金融機関向け次世代勘定系パッケージ「SBI21」を基に、適正規模による共同利用型でコスト削減を実現しながら、各加盟信用金庫の独自性も維持できる仕組みを取り入れた勘定系システムのアウトソーシングセンターです。「SBOC東京」で受託する内容は、加盟信用金庫からの勘定系システムの開発保守および運用全般です。アウトソーシング契約は、日本ユニシスと加盟信用金庫が個別に締結します。
- 注4:株式会社信金西日本ソリューションセンター(SC-WEST)
- 「(株)信金西日本ソリューションセンター」は、2006年7月に、日本ユニシスが金沢信用金庫、尼崎信用金庫、兵庫信用金庫とともに、次世代勘定系システムの共同開発・運営を行う新会社として設立しました。地域金融機関向け次世代勘定系パッケージ『SBI21』をベースに、3信金向けの次期勘定系システムを構築し、共同運用を行っています。
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