JP/EN

 

Foresight in sight

ニュースリリース

2010年7月16日

日本ユニシス 信金アウトソーシングセンター
ITサービスマネジメントシステム「ISO20000」取得

〜 信用金庫向け勘定系共同利用型アウトソーシングセンターの
運営品質をさらに向上し、地域のニーズに即応したきめ細かいサービス提供 〜

   日本ユニシス株式会社(本社:東京都江東区、社長:籾井勝人、以下 日本ユニシス)は、当社が運用する北海道信金アウトソーシングセンター(以下 北海道OSセンター)(注1)および信金バンキングアウトソーシングセンター(以下 SBOC東京センター)(注2)において、ITサービスマネジメントシステムの国際規格であるISO20000の認証を取得しました。
   信用金庫向け勘定系システムの共同利用型アウトソーシングセンターとしていち早く認証取得することで、国際規格に準拠した高品質なITサービスを継続して提供し、さらなる運営品質向上を目指します。

   当社は、信用金庫のビジネスモデルに即した競合力のある勘定系共同利用型アウトソーシングセンターとして、平成15年1月に北海道OSセンター、平成17年1月にSBOC東京センターを稼働開始し、次世代勘定系システム「SBI21」(エス・ビー・アイ21)(注3)の共同利用型サービスを提供しています。
   当社の共同利用型アウトソーシングセンターの特徴は個々の信用金庫の経営環境や地域に根ざしたきめ細かいサービスやシステムをタイムリーに提供することで、システム自営型の信用金庫に相当する独自性の高いシステムを、共同利用型ならではの高いサービス品質と両立して提供しています。

   昨今、金融機関や監督機関によるサービス提供企業へのモニタリング(外部委託先管理)が大幅に強化されていることを受けて、当社では、高品質なITサービスの確実な提供を保証するため、(1)SLA(サービス・レベル・アグリーメント)をベースとした契約、(2)機器構成やCPU使用率などシステム自営型信用金庫に相当するレベルの情報開示、(3)システム監査高度化への対応、(4)情報セキュリティマネジメントシステム(ISO27001:ISMS)の導入を進めてきました。

   このたび取得したISO20000は、サービス提供企業が、サービスの品質向上や顧客満足度向上に向けた取組みを継続的かつ計画的に行っているかを 、第三の認定機関が評価し、与えられる認証です。

   サービス提供企業にはサービス品質改善を実施するだけでなく、顧客による評価(満足度調査)を把握して改善につなげる活動が義務付けられています。要求事項は198項目あり、代表的な分野として以下のものがあります。

a. 活動の方針、計画、目標に関するもの 「運営計画・目標の策定」
b. サービス品質向上に関するもの 「サービスレベル管理」、「問題(障害)管理」
c. 安定稼動・事業継続に関するもの 「キャパシティ管理」、「事業継続管理」
d. 内部統制に関するもの 「インシデント管理」(注4)、「変更管理」、「リリース管理」、「構成管理」、「サプライヤー(委託先)管理」
e. 情報セキュリティに関するもの 「セキュリティ管理」

   また、サービスレベルに関する目標値について顧客と合意の上、実績の評価をもとにした改善活動を公開し、サービス提供企業と顧客の相互認識のもとで品質向上を図ることになるため、サービス提供企業は情報の透明化や顧客との良好なリレーションの維持構築が必要不可欠です。

   当社は今後、さらに情報の透明化を推進し、顧客との良好なリレーションの維持に努めるとともに、BCP(ビジネス・コンテンジェンシー・プラン)の国際標準規格取得を目指します。

以上

注1:北海道OSセンター参加6金庫 
札幌信用金庫、室蘭信用金庫、空知信用金庫、苫小牧信用金庫、北海信用金庫、旭川信用金庫

注2:SBOC東京センター加盟5金庫 
平塚信用金庫、豊川信用金庫、西武信用金庫、湘南信用金庫、青木信用金庫

注3:SBI21(Strategic Banking Integrated-system) 
地域金融機関向け勘定系システム。オブジェクト指向技術によるサブシステム単位のカプセル化や、PCベースの開発環境の提供など、基幹勘定系システムに最適な開発方法論と情報化技術を採用、開発/保守の生産性の飛躍的向上を実現しています。

注4:インシデント管理 
顧客からのあらゆる要求事項、発生した不具合とそれに繋がった事象をデータベース化し、終結までの確実な管理と定期的な分析や改善のプロセスへの連携が求められます。


注釈/リンク

[Back]