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Foresight in sight

ニュースリリース

2010年6月7日

日本ユニシス
クラウド型電子図書館サービス「LIBEaid/ライブエイド™」を販売開始

〜 地域で電子書籍、デジタルコンテンツの活用を実現するICTサービス 〜

   日本ユニシス株式会社(本社:東京都江東区、社長:籾井 勝人、以下 日本ユニシス)は、全国の地方公共団体や学校、企業向けにクラウド(注1)型電子図書館サービス 「LIBEaid/ライブエイド」(以下 LIBEaid) を本日から販売開始します。「LIBEaid」は、電子書籍などのデジタルコンテンツを実物の本と同じように貸し出せる電子図書館を、インターネット上に開設できるサービスです。

   行政機関や学校、企業は、本サービスを利用することで、それぞれの目的に合わせたデジタルコンテンツを利用者(市民、児童、顧客など)に貸し出すことが可能になります。また、利用者は、事前に登録すればインターネット経由で自宅のPCやモバイルPCから無料で閲覧できます。

   これから急速な拡大が想定されている電子書籍を地域で気軽に利用できるようになるばかりでなく、地域の独自色あふれる情報を電子書籍化し、情報発信することで地域活性化に貢献します。地域の企業においては、過去に発刊した出版物をデジタル化してインターネット上で再活用するなど多様な活用が可能になります。

   「LIBEaid」は、すでに千代田区立図書館様や帝京大学メディアライブラリーセンター様で稼働実績のあるiNEO(アイネオ)株式会社の電子図書館パッケージ「lib.pro」をベースに日本ユニシスが「クラウド型」に機能改修したものです。
   「LIBEaid」で提供されるデジタルコンテンツは、暗号化処理やPC上にデータを残さない仕組みなどのDRM(注2)機能で保護されており、著作権管理が必要な電子書籍にも対応しています。あわせてワープロソフト感覚で簡単に電子書籍を作成できるツールを提供します。

   今後は、すでに千代田区立図書館様の「千代田Web図書館」に提供されている約4,000タイトルの電子書籍を順次拡充し、地域教育での活用が想定される児童向けコンテンツや地域ごとの特色あるコンテンツなど10,000タイトル以上の提供を目指します。
   本サービスの利用価格は、月額5万円(税別)から(コンテンツ料は別途)です。日本ユニシスは、全国の地方公共団体や学校、企業を対象に販売し、今後5年間で300ユーザーへの提供を見込んでいます。

   

   クラウド型電子図書館サービス「LIBEaid/ライブエイド」の特徴は、以下のとおりです。

  1. 実物の本と同様に電子書籍が扱える図書館サービス 
    サービス運営者は、所蔵している冊数の範囲で電子書籍の貸出・返却を行なうことができ、貸し出し中の場合は予約が可能です。また、コンテンツを検索し、パソコン画面上のデジタル書架で欲しい本を選ぶことができます。

  2. 電子書籍を保護するDRM機能の提供 
    現在一般に流通するコンテンツの多くが著作権保護を目的に複製や再配布を防止する措置が求められています。「LIBEaid」では、ファイル暗号化や利用者管理などにより、複合的にコンテンツの管理を行います。

  3. 地域の情報発信を支援するワープロ感覚の電子書籍作成ツールの提供 
    各地域にある魅力的な情報を簡単に発信できるようワープロ感覚で操作できる電子書籍作成ツールを提供します(利用料は基本料と別途)。これにより、地域は情報の受け手となるばかりでなく送り手の役割を担えるようになり、地域において双方向性のあるコミュニケーションを実現します。本ツールで作成した電子書籍もDRM機能により保護されます。また、既存で作成されたコンテンツも容易に電子書籍化できるようにPDFファイルフォーマットにも対応しています。

  4. 低コストでメンテナンスも簡単なクラウド型サービス 
    クラウド型サービスのため、初期投資の削減ができ短期間でのサービス開始を実現します。また、データセンターで集中管理を行うことにより、お客さまはサーバーメンテナンスなどの日々の保守作業に煩わされることなくコンテンツの活用に集中できます。

  5. 地域での電子書籍共同利用 
    どこでも使えるクラウドコンピューティングの魅力を活かすように情報システム機能や価格体系を工夫することで、学校と図書館や隣接自治体間での共同利用を可能としています。これにより広域連携による地域活性化にも活用できます。

「LIBEaid/ライブエイド」のサービス概要

ライブエイド概要図

   本サービスは、日本ユニシスの広域行政ICTサービス戦略に基づく「パブリックICTサービス」のクラウド型危機管理情報共有システム『SAVEaid/セーブエイド® に続く第2弾商品です。
   日本ユニシスは引き続き、自治体や地域の民間企業などで共通して利用できるICTサービスを順次提供し、地域のICT化に貢献します。

以上

  【エンドースメント】 今回の発表に当たり、下記のコメントをいただいています。

iNEO 株式会社 代表取締役社長 李 宗潤 氏

  日本ユニシス様の「LIBEaid」提供開始を歓迎いたします。
iNEO 株式会社は、Web図書館をデジタルデバイドの解消の要ともいえる仕組みであると考え、こうした弊社の考え方に日本ユニシス様はご賛同いただき、今回の「LIBEaid」のサービス開始に至られたことに対して心より喜び、感謝申し上げます。

  弊社は設立以来、韓国で一般的に普及しているWeb図書館のモデルを、日本の状況に見合った形で提供したいと考えておりました。今回日本ユニシス様がはじめられる「クラウドコンピューティングサービス」はまさにその形ではないかと思っております。

  本サービスの開始により、近い将来日本のどこの図書館でも冊子体のみならず、電子図書も国民誰もが自由に使える時代の門が開かれる、と言っても過言ではないでしょう。また電子図書の可能性は無限です。特に紙では出来なかったマルチメディアで構成されたコンテンツの組み合わせによる新たな学習ツールとしての活用の道も大きく期待されるところです。

  今後、iNEO 株式会社は日本ユニシス様と魅力的なWeb図書館及び電子図書、システム作り等の面で、お客様のニーズに対応していけるよう共に努力させて頂きたいと思っております。日本ユニシス様の事業のご発展に期待致します。

帝京大学メディアライブラリーセンター グループリーダー 中嶋

  帝京大学は、日本ユニシスの「LIBEaid」提供開始を歓迎いたします。
  本学では、iNEO 株式会社の「Lib.Pro」を導入し、本年6月よりTeikyo Web Library(仮称)として運用しています。「Lib.Pro」の導入により、いつでもどこでも時間を気にせず学習可能な環境を提供できます。また、文字情報に動画や音声情報を加えたマルチメディアコンテンツによるわかりやすい教育・学習教材の提供が可能になります。

  これまで図書館の書籍電子化というと、保存を目的とした貴重書のデジタル化が中心でした。
  しかし、本学では、教育・学習支援での積極活用を目的とした、電子書籍等の利用環境の構築を目指しており、そのためには、電子書籍数の増加と、多様な環境で利用可能な読書デバイスが必要です。 日本ユニシスの活動が電子図書館や電子書籍の発展に寄与することを期待しています。

注1:クラウドコンピューティング 
ネットワークを介したオンラインサービスで、お客さまが必要とする機能だけを利用し、それに応じた分の料金を支払う利用形態のことです。

注2:DRM(Digital Rights Management) 
デジタルデータの著作権保護(暗号化)機能(改ざん・コピー防止等)のことです。


注釈/リンク

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