JP/EN

 

Foresight in sight

ニュースリリース

2010年3月23日

日本ユニシス
大阪府で30社・団体との連携により、充電インフラの実証実験を開始

   日本ユニシス株式会社(本社:東京都江東区、社長:籾井 勝人、以下 日本ユニシス)は、大阪府において、30社・団体との連携による充電インフラ(「おおさか充電インフラネットワーク」)の実証実験を3月26日から開始します。

   日本ユニシスでは、電気自動車(EV)・ プラグイン ハイブリッド車(PHV)向け充電インフラシステムサービス「smart oasis®(スマートオアシス)(注1)」を開発し、EV・ PHVの導入・普及に積極的な地域での社会実証実験への提供を行っています。

   本実証実験は、経済産業省の委託(注2)により、大阪府などが「大阪EVアクションプログラム(注3)」の一環として行う30の企業・団体の参加による大規模な充電インフラ実証事業です。 日本ユニシスは、「smart oasis」によって、大阪府内に設置された複数の異なるメーカーの充電器を一元管理し、充電サービスの管理や情報提供のプラットフォーム共通化の実証、並びに、携帯電話を用いた充電器予約システムの実証を行います。
   このような充電インフラの実証は、国内外でも例がなく、世界初の試みになります。

■「おおさか充電インフラネットワーク」の特徴

  1. 世界初、複数の異なるメーカーの充電器をITによってネットワーク化
    日本ユニシスが構築する「おおさか充電インフラネットワーク」は、ITによって、府内に点在する充電器をネットワーク化し、充電電力量や使用時間などの利用情報、充電器の状態情報などを日本ユニシスのデータセンターに設置した「管理システム(smart oasis)」上 で、一元的に管理します。本実証実験で「おおさか充電インフラネットワーク」を形成する充電器は、6社の異なるメーカーにより製造された8種の充電器です。これらを共通のプラットフォーム(smart oasis) によって管理し、EV利用者にサービスを提供する、世界初の試みになります。

  2. 世界初、携帯電話を用いた充電器予約システム
    「おおさか充電インフラネットワーク」では、EV利用者の利便性を高めるサービス機能として、充電器の位置情報やリアルタイムの空き情報が確認できるほか、本実証実験では、携帯電話(docomo、au、SoftBank)を用いた充電器の利用予約や予約状況の照会サービスを試行します。 充電器予約サービスは世界初の試みであり、今後、EVが大量に普及した際の効率的な充電サービス運用の確立に向けた機能の検証と課題の洗い出しを行います。

  3. 非接触ICカードによる利用者認証
    「おおさか充電インフラネットワーク」で利用者認証用カードとして使用する非接触ICカード(FeliCaカード)は、利用者の利便性を高めるために、すでに普及している公共交通サービス事業者などのカードを用いての認証を可能とします。 本実証実験では、オリックス自動車株式会社のカーシェアリング・カードや、株式会社スルッとKANSAI の関西の鉄道・バスカード「PiTaPa」などで充電器が利用できるプラットフォームを実現し、非接触ICカードによるEVと地域交通の連携を目指します。

  4. 実証実験参加企業・団体(大阪府発表資料より)
    充電器設置企業・団体
    No. 企業・団体名 設置場所 充電器種別
    1 アジア太平洋トレードセンター株式会社 大阪市 急速
    2 イオンモール株式会社 泉南市 急速
    3 イオンリテール株式会社 守口市 急速
    4 泉大津市 泉大津市 急速
    5 河内長野市 河内長野市 急速
    6 コスモ石油株式会社(※) 堺市 急速
    7 上新電機株式会社 岸和田市 急速
    8 財団法人駐車場整備推進機構 大阪市 急速
    9 株式会社デンソー関西 東大阪市 急速
    10 株式会社ナカキン 枚方市 急速(中速)
    11 西日本三菱自動車販売株式会社 茨木市 急速(中速)
    12 藤井寺市 急速(中速)
    13 株式会社ヤマダ電機 大阪市 急速
    14 寝屋川市 急速(中速)
    15 株式会社ローソン 枚方市 急速
    16 大阪市 急速
    17 スターバックスコーヒージャパン株式会社 箕面市 200V
    18 三井不動産株式会社 大阪市 200V
    ※上記の経済産業省の事業とは別に、自社費用で参加の企業になります。

    充電器メーカー
    No. 充電器メーカー 種別
    1 株式会社高岳製作所 急速充電器
    2 株式会社高砂製作所 急速充電器
    急速(中速)充電器
    3 テンパール工業株式会社 急速充電器
    4 株式会社ハセテック 急速充電器
    急速(中速)充電器
    5 パナソニック電工株式会社 200V充電器
    6 日本ユニシス株式会社 200V充電器

    ユーザー企業
    No. ユーザー企業
    1 関西電力株式会社
    2 田辺三菱製薬株式会社
    3 株式会社ローソン
    4 大阪府

    その他関係企業・団体
    No. 関係企業・団体 役割
    1 公立大学法人大阪府立大学 急速充電器の最適配置実験など
    2 オリックス自動車株式会社 エコドライブシステム実験など
    3 三菱オートリース株式会社 急速充電器の最適配置実験など
    4 三菱自動車工業株式会社 電気自動車提供協力など
    5 株式会社スルッとKANSAI ICカード連携協力など
    6 財団法人大阪科学技術センター 実証事業管理
    7 大阪府 コーディネーター

以上

注1:smart oasis(スマートオアシス)
日本ユニシスの 「smart oasis」 は、EVやPHVの充電インフラを利用するための利用者認証機能や課金機能および充電装置の位置情報・空き情報を提供するシステムサービスです。
「smart oasis」は、「給電スタンド」「通信ネットワーク」「サービス管理システム」から構成されています。

注2:経済産業省の委託による実証事業
経済産業省の「平成21年度 低炭素社会に向けた技術発掘・社会システム実証モデル事業」採択事業である「電気自動車(EV)導入・低炭素化加速実証事業」
(事業主管部局:近畿経済産業局地域経済部、管理法人:(財)大阪科学技術センター)

注3:大阪EVアクションプログラム
2009年6月大阪府は、大阪において電気自動車(EV)のためのインフラ・社会システム整備や先進的モデル事業を行うことにより、内外のEVと太陽光発電の普及を促進し、低炭素社会の構築を図るとともに、将来的にEVや新エネルギー関連産業の集積を促すことを目的とした、本プログラムを発表しました。さらに、本プログラムを推進するために、府内外の産学官が集結した「大阪EVアクション協議会」を設立しています。経済産業省の「平成21年度 低炭素社会に向けた技術発掘・社会システム実証モデル事業」採択事業である「電気自動車(EV)導入・低炭素化加速実証事業」


注釈/リンク

[Back]