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ニュースリリース

2009年3月24日

日本ユニシス・エクセリューションズ
CADmeister®の3次元データを現場で活用する
「SOLIDAIDmeister™ V2.0」を販売開始

〜樹脂金型向けシミュレーション機能を追加〜

 日本ユニシス・エクセリューションズ株式会社(本社:東京都新宿区、社長:山本 敏郎、以下UEL)は、型構造3次元データを生産現場で活用するためのソフトウェア「SOLIDAIDmeister」に樹脂金型向け型開きシミュレーション機能を追加し販売を開始します。

 型開きシミュレーション動作中には動的干渉チェックも可能となっているため、複数の干渉が発生した場合も目視で確認できます。さらに、干渉した部品をテキストファイルに出力できるので見落としがなくなります。同機能は、プレス金型企業向けには2008年6月から提供しています。

 自動車や家電など製品メーカーの製品設計では3D設計が主流となっており、金型メーカーへ支給されるデータの90%が3D形状という状況から、樹脂金型製造業界においてソリッドデータの有効活用について再検討がなされています。
 金型メーカーでは、過去においてもCAM工程での3D形状の活用から始まり、設計工程での3D設計トライアル、定着が行われてきました。CAM工程での定着化は図られましたが、設計工程ではCAM工程で必要となるキャビティとコアの型割、駒分割までの活用に留まっており、現在もモールドベースの設計は、2D設計が主体であり3D設計に到っている金型メーカーは少ないのが現状です。
 これは、設計工程以降の加工・仕上・組立、外注手配でソリッドデータ活用のメリットや有効手段が見当たらないことが問題のひとつとして挙げられています。また紙図面や加工指示書が情報伝達の媒体であり、それに変わる媒体が存在しなかったことにも原因があります。

 UELは、一般的なビューワー機能に加え、CADmeisterで付与した生産情報を金型製作の全ての作業工程で共有し有効活用を可能とするツールとして「SOLIDAIDmeister」を開発しました。

 「SOLIDAIDmeister V2.0」の主な特徴は以下のとおりです。

  1. ローコストで高機能を提供
    基本機能は無償で提供します。3D寸法、簡易図面機能、属性参照機能などのオプション機能は30万円(税別)から提供します。

  2. 「動的シミュレーション」が可能
    型開き、スライド、傾斜コアなどを簡易的な指示による設定で動作シミュレーションと干渉チェックが可能となります。
    (1) 金型から製品を取り出す際の型開き量やエジェクタストローク量などの設定値に問題がないか確認できます。
    (2) アンダーカット処理の金型構造の動作シミュレーションが行え、スライドストローク量やスライド角度などの設定値に問題がないか確認できます。

  3. 「干渉チェック」が可能
    動的シミュレーション中に「干渉」「隙間」「接触」のチェックが行えます。出力方法は画面上の色分け表示とテキスト出力の2通りがあり、複数箇所での問題発生時にも対応しています。

 「SOLIDAIDmeister V2.0」の価格(全て税別)は以下のとおりです。
   「SOLIDAIDmeister™ Viewer」 無償
   「SOLIDAIDmeister™ STANDARD」 一括費用  30万円  年間使用料 4万5,000円
   「SOLIDAIDmeister™ MOLD版」 一括費用 200万円  年間使用料 30万円

 なお当初1年間で100本の販売を見込んでいます。

以上


注釈/リンク

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