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ニュースリリース

2009年2月26日

日本ユニシス
インテル®プロセッサーを採用した
エンタープライズサーバー中小型機の新シリーズを販売開始

〜「Unisys ClearPath® Server CS4080Dシリーズ」を提供〜

 日本ユニシス株式会社(本社:東京都江東区、社長:籾井 勝人、以下 日本ユニシス)は、米国ユニシスの次世代サーバー・アーキテクチャー(注1)を採用した、エンタープライズサーバー中小型機の「CS4080Dシリーズ」の販売を本日から開始します。

 「CS4080Dシリーズ」は、OS2200シリーズとしては初めてインテル プロセッサーを採用し、同時に新アーキテクチャーにより再コンパイルなしに既存OS2200アプリケーションの稼働を実現しています。
 本シリーズは、小型機CS320Dシリーズ、中型機CS340Dシリーズの後継機種となります。

 「CS4080Dシリーズの主な特徴は、以下のとおりです。

  1. 「CS4080Dシリーズ」は、インテル プロセッサーの専用ファームウェア上で従来のCMOS(注2)機と完全互換のOS2200 IP(Instruction Processor = プロセッサー)を実現しています。
    またハードウェア増設なしに、OS2200 IPを最大6 個まで拡張(構成)可能です。

  2. 「CS4080Dシリーズ」は、さらにOS2200単体IP性能についてもCMOS機のエントリモデル「CS320Dシリーズ」と同等性能を達成し、お客さまの既存資産を再コンパイルなしにストレスなく移行・稼働させることができます。

  3. 「CS4080Dシリーズ」での性能は最小30 IPC(注3)から、最大600 IPCまで20倍の拡張性を持ちます。また、IP性能増強単位は10/20 IPCときめ細かい単位で設定できるため、従来のCMOS機と同じキャパシティオンデマンド機能(注4)との組合せにより業務ピーク時、あるいは別システムの障害バックアップ用としてシステムを停止せずに増強可能で、高い信頼性と柔軟なシステム構成を実現します。

  4. 単一システム単一パーティション(注5)稼働に必要な各種ストレージ機器用チャネルとネットワークの冗長化、メモリーのミラー構成最大容量32GBを基本構成で設定しています。

 「CS4080Dシリーズ」は、小型CMOS機「CS320Dシリーズ」に比較して、OS2200単体IP性能は同等、単一OS2200環境下のシステム最大性能は3倍に向上しています。

 「CS4080Dシリーズ」の最小構成価格(ハードウェア、ソフトウェア、保守料金の合計金額、税別)は、月額415万円からです。

また、今回の「CS4080Dシリーズ」の発表と同時に、次期大型機、次期中型機として以下の2種類のシリーズの開発に着手したこと、および2009年度以降に当該シリーズを提供する意向であることを表明します。

  1. CMOSプロッセサーの大型最上位シリーズ
  2. インテル プロセッサー上でのOS2200環境をさらに機能拡張する中型シリーズ

 両シリーズはマルチ・パーティション、XTPA(注6)環境というOS2200大規模トランザクション環境に要求される機能をフルサポートします。また、セキュアなOS2200環境下でのJava高速化機構の提供を計画しています。

以上



注1:米国ユニシスの次世代サーバー・アーキテクチャー
米国ユニシスのメインフレーム環境であるOS2200環境とMCP環境に加えて、Windows環境、およびLinux環境をひとつの仮想環境上に統合し、効率的な資源管理と最適化を目指すアーキテクチャーです。

注2:CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)
米国ユニシス固有OS専用のプロセッサーです。

注3:IPC(Instruction Processing Capacity)
IP性能を表わす日本ユニシスの独自性能単位です。

注4:キャパシティオンデマンド機能
「OS2200」のIP性能を、業務ピークやシステム障害対応として、必要に応じシステムを停止せずに一時的に増強する機能です。

注5:パーティション(partition)
コンピュータシステムの中で、論理コンピュータとして構成されている部分をさします。一般に各パーティションは、パーティションごとのOS(オペレーティングシステム)を実行し、プロセッサー、メモリー、入出力装置などパーティションごとのハードウェア資源によってサポートされます。

注6:XTPA(eXtended Transaction Processing Architecture:拡張トランザクション処理アーキテクチャー)
最大8台の独立したホスト・システムを、データベースをレコード・レベルで共有させることにより結合し、全てのホストを本番系として稼働させながら相互にバックアップすることができる無停止・大規模トランザクション処理システムです。


注釈/リンク

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