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Foresight in sight

ニュースリリース

2008年11月28日

日本ユニシス
信用金庫向けに次世代営業店システムを販売開始

 日本ユニシス株式会社(本社:東京都江東区、社長:籾井 勝人、以下 日本ユニシス)は、オープンプラットフォームを採用した次世代営業店システム「BANK_FIT-NE™」を開発し、当社の信用金庫勘定系システム「SBI21」向けとして販売を開始しました。

 日本ユニシスは、オープンハードウェア、オープンOSを積極的に採用した営業店窓口処理用の端末システムを他社に先駆けて市場投入し、証券会社、保険会社、銀行、信用金庫それぞれの業態向けに延べ20,000台以上の稼働実績があります。
 このたび販売を開始する製品は、現行のオープンプラットフォーム営業店システム「FBA Navigator」をさらに改良、機能強化したもので、従来からの基本理念である「オープン志向」を継承しつつ最新のテクノロジーを取り入れ、さらに信頼性、運用性の向上、機能追加、操作性改善を図っています。

 また勘定系取引だけではなく情報系システム、業界内情報システムを同一端末上で稼働、連携させることができ、店頭での顧客サービスの向上と営業力強化につなげることができます。
 さらにサーバー機能のセンター集中(ブレードサーバー利用)、出納機器との連動、取引パターン検出など「コンプライアンス」、「情報セキュリティ」、「環境」といった近年金融機関に求められる新しい課題にも対応できる構造、機能を持っています。

 「BANK_FIT-NE」は営業店の窓口から営業店内の機器、金庫内部の情報システム、外部機関のデータベース/サービスなど、信用金庫のセールスと取引に必要なあらゆる情報に一元的にアクセスできる「営業店の情報ポータル」として、「顧客」、「事務」、「リスク」の"見える化"実現を基本コンセプトに開発しました。

 次世代営業店システム「BANK_FIT-NE」の主な特徴は次のとおりです。

  1. 「顧客の見える化」を支援
    「BANK_FIT-NE」はWebサービスを使用した営業店システムであり、ブラウザ上での連携機能により、勘定取引と情報系(CRM、営業支援など)参照の連動、外部機関データ/サービスとの連動が行え、店頭での営業力を強化し顧客満足度向上を目指します。
    • 金庫のCRMシステム、営業支援システムと連動して取引操作時に顧客の属性やイベントを的確に捉え、最適なセールス/アドバイスを行うことができます。
    • しんきん保証基金などとの営業店端末連携が可能となります。(計画中)


  2. 「事務の見える化」を支援
    「誰でも、簡単に、正しく操作できる営業店システム」とすることで、営業店要員の即戦力化、教育コストの削減はもとより、事務ミスを未然に防ぎ、事務処理の堅牢性をさらに強化します。
    • 派遣社員やパートタイム要員でも簡単に操作できるよう事務手続きを営業店システムがナビゲートします。
    • 事務手続きの進行状況を営業店システムがチェックし、事務手続き上の必要項目や確認項目をガイダンスすることでミスを防止します。
    • バーコードリーダ接続によりバーコードつき税公金収納伝票を自動入力できます。
    • 電子化された事務規定・操作手順書を取引操作の状態に応じて画面表示できます。操作において紙のマニュアルを不要とします。
    • キー操作、レイアウトを改善して、より見やすく使いやすい画面デザインとしています。
    • イメージ処理機能により、窓口で発生した取引処理をイメージデータで事務センターに転送し、営業店後方事務の集中処理化を図ります。


  3. 「リスクの見える化」を支援
    コンプライアンス、情報セキュリティ強化のためのシステム構成であり、支援機能も備えています。
    • オペレーションリスクの高い取引パターンを事前に登録することで、その取引が発生した時点で検知し確認・注意を喚起しミスや不正を防止します。
    • 本人確認や金融商品取引法に伴う商品リスクの説明において事務や取引が発生した時点で注意を喚起しミスを防止します。
    • 実行した操作を事務証跡として記録しており、監査対応をサポートします。
    • 事務ミスや不正を防止するためにオープン出納機器など営業店内機器とのオンライン連動を実現します。
    • 電子ジャーナル、ログなどの情報はセンターに配置されたサーバー側に記録、蓄積されます。情報がよりセキュアな環境に保管されるとともに、各営業店の操作、取引記録を集中的に監査できるようになります。


  4. 信頼性、運用性を向上したオープン営業店システム
    • 営業店端末(クライアント)、サーバーにはPCベースのハードウェア、Windows®を採用しています。
    • 営業店システム−ホストシステム間のトランザクション処理には、日本ユニシスが開発したオープンフルバンキングシステム向けに開発した金融向けミドルウェア「MIDMOST®」を採用し、信頼性と処理効率をさらに向上しています。
    • サーバーのセンター配置、ブレードサーバーの採用により、システム全体の運用、障害発生時の対処を迅速化するとともに、機器設置スペース、消費電力の抑制も実現します。



 自営システム採用の信用金庫では、その約7割が日本ユニシスの勘定系システム「SBI21」を採用しています。日本ユニシスでは、これらのユーザーが次世代営業店システム「BANK_FIT-NE」を利用することで、「SBI21」基幹系業務の機能にとどまらず金庫全体のシステムを最大限に活かし、より戦略的な情報活用を実現できるものと考えています。

 日本ユニシスは「BANK_FIT-NE」を今後3年間で約10金庫での採用を目指しています。

以上


注釈/リンク

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