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Foresight in sight

ニュースリリース

2008年11月20日

ユニアデックス、日本アイ・ビー・エム
ブレードサーバー「IBM® BladeCenter®」の販売と保守体制強化に合意

〜 データセンターの省電力/省スペース化や企業のサーバー統合のニーズ拡大に対応 〜

 ユニアデックス株式会社(本社:東京都江東区、社長:高橋 勉、以下:ユニアデックス)と、日本アイ・ビー・エム株式会社(本社:東京都港区、社長兼会長:大歳 卓麻、NYSE:IBM、以下:日本IBM)は本日、IBM製のx86系CPU搭載ブレードサーバー(注1)「IBM® BladeCenter®」の国内販売と構築/導入/保守に関する体制の強化に合意したことを発表しました。12月15日(月)から今回の合意に基づく販売活動とサービス提供を開始します。

 今回ユニアデックスと日本IBMで合意した体制強化の概要は、以下のとおりです。

  1. ユニアデックスが従来実施していた「IBM BladeCenter」の販売に加え、各種ベンダー製品との組み合わせによる導入/構築、そして全国約200カ所の拠点を利用した24時間365日の保守サービスを開始し、ワンストップでソリューションを提供。
  2. 日本IBMが、ユニアデックスに対する製品教育支援を実施。
  3. 日本IBMが、ユニアデックスの保守サービスを支援。
  4. ユニアデックスと日本IBMによる「IBM BladeCenter」のマーケティング活動を推進。

 昨今、SaaS(注2)事業を視野に入れたデータセンターの増強ニーズや、中堅企業にも広がるサーバー統合(注3)ニーズの拡大に伴い、省電力/省スペースで拡張性が高いICT基盤を構築できるブレードサーバーの需要が拡大しています。(2006年〜2011年の年間平均成長率は25%:IDC Japan調べ)

 こうした市場に対して、ユニアデックスは従来から特定ベンダー製品に依存せずにユーザーにとって最適なシステムを実現する立場で、主要各社の製品販売と導入/構築ならびに保守サービスをワンストップで提供してきました。今回、新たに「IBM BladeCenter」によるマルチベンダー対応と保守サービスを開始しワンストップでのソリューションを提供することで、ユーザーは「IBM BladeCenter」を軸とした拡張性と柔軟性に富んだシステム基盤構築が可能になります。同時に、構築から運用管理/保守まで一貫してユニアデックスが対応することで、システム担当者の負担軽減など業務の効率化を支援します。

 日本IBMは、ユニアデックスに対し、「IBM BladeCenter」関する教育支援、マーケティングサポートに加え、保守サービスへの技術支援を実施します。今回の合意により、保守を含めたBladeCenterソリューションの提供が可能になることで、ユーザーに新たな価値を提供すること、ならびに中堅企業層を含む「IBM BladeCenter」のユーザー層の拡大を図ります。

 また今回合意した体制の強化に関連し、ユニアデックスは、子会社であるエス・アンド・アイ株式会社(本社:東京都中央区、社長:松本 充司、以下:S&I)と連携し、「IBM BladeCenter」による仮想化システム中心のビジネス(販売/導入/構築/運用サービス)を全国レベルで推進していきます。日本IBMの関連会社でもあるS&Iは、従来からIBM製品による基盤構築事業を得意としており、特にサーバーだけでなくストレージを含めた仮想化(注4)システム構築で多くの実績を築いています。

以上

注1:ブレードサーバー
CPUやメモリー、ハードディスクなどを1枚の薄い形状(ブレード:刃物、または刀身)に収め、電源や冷却ファンなどをシャーシ(筺体)内で共通化することで、システムの集積率の向上、ならびに物理的なスペースを削減することができるサーバー。

注2:SaaS(Software as a Service)
ソフトウエアを自システムに導入して利用するのではなく、ネットワークを介してデータセンターのシステム上にあるアプリケーションを利用するサービス形態。従来のASP(Application Service Provider)サービスと似た形態だが、ユーザー側でカスタマイズできる点、他のアプリケーションとの連携ができる点などで、使い勝手が向上する。

注3:サーバー統合
企業では、全体のネットワーク設計思想との整合性がないまま部門ごとにサーバーを導入するケースが多く、設置スペースを含めた運用管理コスト増大やセキュリティーレベル低下などの課題を抱えており、この解決に向けてサーバー統合が注目されている。

注4:仮想化
物理サーバーをソフトウエアによって仮想的に分割・統合し、複数の仮想サーバー領域をつくる技術。物理サーバーリソースを有効活用できることから上記サーバー統合のための有力技術のひとつとされている。


注釈/リンク

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