2008年10月28日
日本ユニシス
中小規模向けOSSフレームワーク「Maia 」を機能拡充
〜 システム開発の生産性向上と品質向上を実現 〜
日本ユニシス株式会社(本社:東京都江東区、社長:籾井 勝人、以下 日本ユニシス)は、Java アプリケーション開発標準「MIDMOST® for Java EE(注1)」シリーズの、中小規模システム開発の生産性を向上させるOSSフレームワークMaia(マイア)の機能を大幅拡充し、「Maia 2.0」として、本日から提供を開始します。
Maiaは、日本ユニシスのシステム開発の実績をベースとした開発ノウハウの集大成であり、OSSのアプリケーションフレームワークであるSpring Framework(注2)やStruts(注3)などを中心に、業務システムを構築する上で必要とされる機能を追加したJavaシステム開発の基盤です。
近年OSSを活用したシステム開発は拡大傾向にあり、Maiaの適用が増加しています。そこで得られた知財をMaiaへフィードバックし、次の開発で活用していきます。このように知財の蓄積と活用を継続的に行うことで、生産性や品質の向上、新技術への対応など、より付加価値の高い、最適なシステムインテグレーション・サービスを提供します。
このたび提供を開始する「Maia 2.0」では、Maiaを構成するコンポーネント(注4)の中の、バッチ基盤、非同期基盤、帳票基盤の3つの機能を追加するとともに、データアクセス機能を拡充しました。今回追加した新機能は、すでに提供済みのコンポーネントと連携して稼働します。これにより、業務システムが必要とする機能を網羅し、システム全体をサポートすることが可能となりました。また、Maiaが提供する機能を利用することで、開発者は業務処理部分の開発に注力できるようになり、効率的なシステム開発が可能になります。
さらに、設計書テンプレートやコードジェネレータの新規提供と、解説ドキュメントの充実化も図っており、さらなるシステム開発の生産性向上、品質向上を実現します。
「Maia 2.0」の新規追加機能と主な特徴は、以下のとおりです。
- システム全体をサポートするための機能を追加
(1)バッチ基盤 :バッチ処理の実行を制御する機能
(2)非同期基盤 :ビジネスロジックを非同期に呼び出す機能
(3)帳票基盤 :帳票作成・出力機能
(4)データアクセス機能 :Maia独自のデータアクセス機能(DAO:Data Access Object)
- システム開発の生産性と品質を向上させる支援ツールを提供
(1)コードジェネレータ :アプリケーションの一部となるコードやアプリケーションの動作に必要な設定ファイルを自動生成するツール
(2)設計書テンプレート :Maiaフレームワークを前提とした設計書の雛形
(3)解説ドキュメント :Maiaフレームワークを前提とした開発手順や利用ガイド
- AtlasBase®(注5)の一部として、システム構築サービスを提供
Maiaは日本ユニシスグループのオープン系システム基盤であるAtlasBaseの一部として提供します。 これにより、お客様の業務システムを支えるハードウェア、ソフトウェアからアプリケーション開発基盤まで、一体化したサービスを提供することが可能となり、トータルな品質と生産性を提供します。
日本ユニシスは、本製品および関連サービスを合わせて5年間で約200億円の売り上げを見込んでいます。
以上
注1:MIDMOST for Java EE | |
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「MIDMOST for Java EE」は、日本ユニシスがこれまで蓄積してきた知見やノウハウを集大成したJavaアプリケーション開発標準です。「MIDMOST for Java EE」には、大規模開発向けのLWF(LUCINA® Web Foundation)と中小規模向けのMaiaがあり、それぞれ実行フレームワーク、テンプレートやドキュメント、各種ツールから構成されます。 |
注2:Spring Framework(スプリングフレームワーク) | |
OSSのアプリケーションフレームワークのひとつです。コンポーネント間の依存性を非常に緩くすることで、各コンポーネントの再利用性を高めることを目的とした軽量コンテナ(Lightweight Container)です。 各種リソースをシンプルなJavaBeansとして扱い、リソースの相互依存を解消するオブジェクト・リポジトリを構成します。 |
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注3:Struts(ストラッツ) | |
OSSのアプリケーションフレームワークのひとつです。 |
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注4:Maiaを構成するコンポーネント - 実行フレームワーク | |
注5:AtlasBase(アトラスベース) | |
AtlasBaseは、オープン系システム基盤フレームワークです。日本ユニシスグループでは、システム基盤をAP基盤とIT基盤に区分し、業務アプリケーションの下位層に位置づけ、プロダクトと開発方法策定、知財蓄積と活用に取り組んでいます。これによりシステム構築におけるリスク削減、品質向上、および安定稼働を実現します。 |
注釈/リンク
* | MIDMOST、AtlasBase、LUCINAおよびMaiaは、日本ユニシス株式会社の登録商標または商標です。 |
* | Javaは、米国Sun Microsystems, Inc.の米国およびその他の国における商標または登録商標です。 |
* | 記載の会社名および商品名は、各社の商標または登録商標です。 |
* | 関連資料: 「システム基盤「AtlasBase」と「Maia」製品概要」 (pdf資料、100.75KB) 「注4:「Maia」を構成するコンポーネント - 実行フレームワーク 」 (pdf資料、118.16KB) |
* | 関連URL: 「MIDMOST for Java EE」 |
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※掲載のニュースリリース情報は、発表日現在のものです。 |
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