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Foresight in sight

ニュースリリース

2008年4月15日

日本ユニシス
システム開発の技術、ノウハウを集約した
「MIDMOST® for Java™ EEシリーズ」を強化
〜新たに中小規模向けOSSフレームワークMaia™を提供開始〜

 日本ユニシス株式会社(本社:東京都江東区、社長:籾井 勝人、以下 日本ユニシス)は、日本ユニシスの開発ノウハウを集結したアプリケーション開発基盤「MIDMOST(注1)for Java EE(注2)(ミッドモスト フォー ジャバイーイー)」に、中小規模システム開発の生産性を向上させるオープンソース(以下、OSS)フレームワークMaia(マイア)を新たに追加し、5月より提供を開始します。

 システム開発は規模やシステムの特性によって、求められる要求が大きく異なります。このため、「MIDMOST for Java EEシリーズ」は、ミッションクリティカルシステムで求められる品質や高度な大規模開発でのノウハウを集約した「ミッションクリティカル・フレームワークLWF」と、中小規模のシステム開発で求められるスピードや、より高い生産性に対応した「OSSフレームワークMaia」の二つの開発基盤を体系化しました。

 今回新たに提供開始する「OSSフレームワークMaia」は、OSSを利用した企業システムの増加が予測される中で、さまざまなOSSの組み合わせから、Spring Framework(注3)、Struts(注4)、HIBERNATE(注5)などを採用して標準のアーキテクチャを策定しています。これにより、企業システム開発のTCO削減と品質、生産性向上に寄与します。日本ユニシスは、「MIDMOST for Java EEシリーズ」をベースとして、オープンソースを活用したシステム開発に対し、より付加価値の高い、最適なシステムインテグレーション・サービスを提供していきます。

 またシステム開発には、アプリケーションだけではなく、それを支えるハードウェアやミドルウェアなどとの組合せが重要になります。日本ユニシスでは、インフラ基盤AtlasBase®(注6)と連携し、企業のシステムを支えるハードウェア、ソフトウェアからアプリケーション開発基盤までをトータルな品質と生産性を提供します。

 統合フレームワーク製品「MIDMOST for Java EEシリーズ」の特徴は、以下のとおりです。

1.標準(デファクトスタンダード)技術をベースに、アプリケーション開発からプラットフォームまでをトータルに提供します。
  • MIDMOST for Java EEシリーズは、JavaやOSSなど、世界的にデファクトスタンダードである技術をベースにした開発方法論とミドルウェアから構成される統合フレームワークです。
  • 日本ユニシスグループのインフラ基盤AtlasBaseと組み合わせることにより、プラットフォームからアプリケーションまで網羅し、システム開発の品質を向上します。
2.大規模から小規模まで数多くのシステム開発を通じて蓄積・改善してきたノウハウを集積
  • 数多くのシステム開発を通じて蓄積・改善してきたドキュメントやツール群を提供し、開発におけるさまざまな開発のリスクを軽減、防止し、より高品質なシステム構築を実現します。
  • MIDMOST for Java EEシリーズは、大規模システム開発のノウハウを集約した「ミッションクリティカル・フレームワーク LWF」、中小規模の短納期、効率化を支援する「OSSフレームワーク Maia」を提供します。
3.システム開発の生産性向上、スピードアップに貢献
  • 業務システムに共通する機能を提供し、開発期間を短期化します。
  • 開発支援ツールにより、開発作業の運用や設計内容の整合性を保ち、品質を向上させます。

 日本ユニシスは、本製品および関連サービスを合わせて5年間で200億円の売り上げを見込んでいます。

以上

注1:MIDMOST(ミッドモスト)
日本ユニシスでは、金融機関等、基幹業務システム向けのオープンミドルウェア「MIDMOST」を提供してまいりました。「MIDMOST for Java EE」は、商用またはオープンソース・ミドルウェア(Java EE実装)を前提とした統合フレームワーク製品です。

注2:Java EE(Java Enterprise Edition)
主にサーバーソフトウェア向けのJava開発・実行環境の総称。
「Java2 Platform, Enterprise Edition(J2EE)」

注3:Spring Framework
コンポーネント間の依存性を非常に緩くすることで、各コンポーネントの再利用性を高めることを目的とした軽量コンテナ(Lightweight Container)。 各種リソースをシンプルなJavaBeansとして扱い、リソースの相互依存を解消するオブジェクト・リポジトリを構成する。

注4:Strus
サーブレットベースで動作する「アプリケーション・フレームワーク」の一種

注5:HIBERNATE
O/Rマッピングツール。「オブジェクト」と「リレーショナルデータベース」をマッピング(対応付け)すること。

注6:AtlasBase
AtlasBaseとは、システム開発を行う際に求められる要件を実現する、日本ユニシスグループのノウハウを集約したインフラ基盤です。日本ユニシスグループのシステム基盤設計技術を集積し、体系化したもので、「システム構成モデル」、「開発技法」から構成されています。


注釈/リンク

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