2007年10月30日
日本ユニシス・エクセリュ−ションズ
住宅設計システム「DigiD®」、「AIREALMEISTER®」に
風向解析、照明解析、日照・採光解析機能を追加
日本ユニシス・エクセリュ−ションズ株式会社(本社:東京都新宿区、社長:山本 敏郎)は、統合的な機能を持つ住宅3次元CAD「DigiD(注1)」、および「DigiD」と連携する住空間シミュレーションシステム「AIREALMEISTER(注2)」に、"風"と"光"の解析機能をオプションとして追加し、平成20年1月15日(火)から発売を開始します。
追加する新機能は、「風向解析機能」、「照明解析機能」、「日照・採光解析機能」の3機能であり、それぞれ個別に提供します。
新解析機能は、DigiDでは統合住宅設計システムの特徴を活かして、住宅の間取り情報のみならず、敷地形状や近隣環境、部位の物性値等の解析に必要な情報を、全てDigiDでデータベース化された"家モデル"から収集できます。そのため解析のための特別な入力は必要なく、また結果の出力は、DigiDの持つ製図機能を利用することによって、簡単な操作で風向ベクトル図や照度図、陽当たり図を作成できます。
また、住宅のよりリアルなプレゼンテーションを実現する住空間シミュレーションシステムAIREALMEISTERでは、解析結果を3次元で表現して、リアルタイムな動きを様々な視点から見ることができます。"風"と"光"の解析結果を設計段階から定量的、かつ視覚的に表現することで、更にリアルな住み心地を把握できます。
DigiDとAIREALMEISTERは、住宅設計の楽しさを顧客と共有することを基本に基盤を構築しており、このたびの"風"と"光"の解析機能の提供で、満足度の高い優良な住宅供給をサポートします。
解析機能別の主な特徴は、以下のとおりです。
【風向解析機能】 1.通風の観点から窓の配置が判断できます |
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建設予定地付近に吹く風の特性をアメダスデータから取得し、住宅周辺の風向はもとより、窓の開閉によって家の中を流れる風を視覚的に表現します。これにより太陽光を取り込むために配置した窓が、通風という観点で適切か判断できます。 |
2.エコライフの実践を支援します | |
周辺環境は、近隣の住宅を考慮し、住宅内部では家具や住宅設備等、風にとって障害物となる形状も解析条件に取り込むことが可能です。外気を取り入れて各部屋の室温調節が可能かシミュレーションでき、エコライフの実践をサポートします。 | |
3.強制換気による風の流れを把握し、適切な給排気設備を設計できます | |
住宅内部では、風による通風のみならず、閉めきった状態で強制換気により体に感じない程度の風の流れが起きています。強制換気は有害な空気を屋外に排出するために、建築基準法によって設置が義務付けられていますが、設備が適切に配置されていないと住宅内部の空気が所により適切に排出されない場合があります。設計段階から強制換気による風の流れを把握し、適切な給排気設備の計画をサポートします。 |
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【照明解析機能】 1.特定部分の照度や輝度を把握することができます |
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一般的に経験や常識で計画される照明の配置ですが、照明解析機能を利用することで、特定部位の照度や輝度を把握することができます。住宅のプレゼンテーションに欠かせないCGパースの静止画では、明るさは"雰囲気"として視覚的に捉えることができますが、その明るさは曖昧で、表示する媒体(ディスプレイ、紙)や印刷、表示する機器メーカーによって変化します。感覚ではなく解析結果から照明を計画することができます。 |
2.光の強さを数値化し、目に優しい照明計画をサポートします | |
必要照度に満たない環境で作業を継続すると、目に負担が生じ、極端に不足する場合は、事故を誘発する原因にもなります。逆に、過度な照明は消費電力を増やすだけでなく、快適な生活シーンを台無しにしてしまい、照明器具のコストも増大します。光の強さを数値化し、目に優しい照明計画をサポートします。 |
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【日照・採光解析機能】 1.住宅への日照や部屋への光の入り方について、"時間"を軸に"量"を把握できます |
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新しい住まいを考える時、気になる要素として必ず上位にあげられるのが"日照・採光"です。建設地、日時はもとより、周辺環境を考慮することにより、建設予定の住宅にどの程度太陽の光が当たるか、また、各部屋にどの程度太陽の光が入るか"時間"を軸に"量"を把握できます。 |
2.採光性と耐震性を考慮した壁と窓のバランスを総合的に検討し、設計をサポートします | |
庇の設計等で調節する太陽光は、過度になると夏季の住環境を悪化させ、また遮蔽しすぎると冬季の暖房効率が悪くなります。更に高い耐震性と開口部は相反関係にあり、壁と窓の最適なバランスも要求されます。これらを総合的に検討し、理想的な設計の実現をサポートします。 |
住まいに影響する要素は環境の変化、時代の流れとともに年々多様化する傾向にあります。今後は「熱」の解析を取り入れる事で住宅の断熱性能を可視化するだけでなく、冷暖房負荷を把握することができます。更に「耐震」や「防犯」といった時代のニーズに合わせた機能追加にも取り組み、日本の住宅の発展に寄与していきます。
「風向解析機能」、「照明解析機能」、「日照・採光解析機能」はDigiD、AIREALMEISTER各々のオプション商品であり、販売価格は5万円(税込み)からです。DigiD関連売上目標は、当初1年間で10億円としています。
以上
【"風"、"光"解析機能発表会】 | |
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11月14日(水)から東京ビックサイトで行うジャパン・ホーム・ショーで"風"、"光"解析機能のデモンストレーションを実施します。また、11月15日(木)には東京ビックサイト会議棟にてセミナーを開催し、町田ひろ子先生のご講演を始めとする「お施主様と共に家を建てるセミナー」を実施致します。その他成功事例の数々をユーザ様ご本人からご紹介いただき、今後の事業戦略にお役立ていただける内容となっております。 詳細は関連URL:http://digid.excel.co.jp/をご確認ください。 |
注1:DigiD | |
住宅の販売、設計、施工のプロセスに合致し、各作業工程のデータを連携することにより、生産性の向上と整合性の保持を実現した統合住宅設計CADです。 | |
注2:AIREALMEISTER | |
顧客の思いと提案側の意図とのギャップを埋め、折衝・仕様決めのプロセスを最適化し、住宅の商品価値を視覚的に、よりリアルに表現します。 |
注釈/リンク
* | AIREALMEISTERは、日本ユニシス・エクセリューションズ株式会社の登録商標です。 |
* | DigiDは、日本ユニシス株式会社の登録商標です。 |
* | その他記載の会社名および商品名は、各社の商標または登録商標です。 |
* | 関連資料: 「風向解析,照明・採光解析の概要図」 (pdf資料、502.08KB) |
* | 関連URL: 「日本ユニシス・エクセリュ−ションズ株式会社」 http://www.excel.co.jp/ 「住宅設計システム Digid」 http://www.excel.co.jp/digid/ |
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※掲載のニュースリリース情報は、発表日現在のものです。 |
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