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Foresight in sight

ニュースリリース

2007年3月15日

日本ユニシスグループ
オープンソース、Java™システム構築提供体制を一層強化

〜 オープンソースを活用したミッションクリティカル・システムの実現に向けて 〜

 日本ユニシス株式会社(本社:東京都江東区、社長:籾井 勝人、以下 日本ユニシス)、日本ユニシス・ソリューション株式会社(本社:東京都江東区、社長:籾井 勝人、以下 日本ユニシス・ソリューション)およびユニアデックス株式会社(本社:東京都江東区、社長:高橋 勉、以下 ユニアデックス)の日本ユニシスグループは、オープンソースソフトウェア(以下 OSS)を活用したミッションクリティカル・システム向けのシステム構築・サポートサービスをより一層強化して提供開始します。

 ビジネスの成長にとって、今やITシステムはその根幹を支える重要な役割を担っています。インターネットの爆発的普及により、OSSはTCO削減や技術革新の速さが注目されて急速に普及しており、システム開発において必要不可欠な要素となりつつあります。近年OSSやJavaのシステムインテグレーション・サービスの成功事例が急増し、ミッションクリティカルなシステムにもOSSを活用するニーズが増加してきました。その一方で、社内にOSSの技術者が不足している、メンテナンス・サポートに不安があるといった声もあります。こうした背景のもとシステムの信頼性・可用性などがビジネスの成功にますます重要になってきています。

 日本ユニシスグループでは、メインフレームで培ったミッションクリティカル・システム開発50年の豊富な経験と実績を最大限に活用し、Linux®/OSS/Java EEをWindows®/ Microsoft® .NETと並ぶ成長路線の2本柱と位置づけ、ミッションクリティカル分野向けサービス体制を強化します。経験豊かな高スキルエンジニアによるきめ細かいサービス提供および、付加価値の高い安心・安全なOSSサービスを強化して提供します。

 今回のサービス提供強化にともない日本ユニシスグループは、日本ユニシス、日本ユニシス・ソリューション、ユニアデックスの3社で構成するOSS-COE(OSS Center of Excellence)を新たに設立します。
 OSS-COEは、利用技術の蓄積と活用、ミッションクリティカル・システム向けOSSプロダクトの開発を担うとともに、OSSを基盤とするビジネスを積極的に推進していきます。

 日本ユニシスグループは、ミッションクリティカル分野におけるオープンソース、Javaシステムインテグレーション分野においてリーディングカンパニーを目指し、2年後までにOSS関連技術者を当社グループ合わせて1500人に増強します。3年後には、OSS関連事業として300億円規模のビジネスへの拡大を目指します。

 日本ユニシスグループで今後提供するOSS関連サービスの概要は以下の通りです。

null I.サービスの特徴
  1. ビジネスプロセスを4つの工程(「企画」「提案」「開発」「保守」)に明確化し、システム提案・サービス提供のスピードアップを目指します。

  2. 3D-VE™(情報システム化アプローチ)(注1)の4層にあたるインフラストラクチャー層において、利用用途別の知財を蓄積し、再利用可能にすることで、実績のある安定したサービスを提供します。

  3. 日本ユニシスグループ独自の品質基準を設け、お客様が安心してOSSシステムを利用できるサービスを提供します。

II.サービスの種類
  1. 「Javaシステムインテグレーション・サービス」
    開発方法論、システムテンプレートの拡充/強化を図り、Javaシステムの設計・構築サービスを提供します。

  2. 「プラットフォーム・サービス」
    インフラストラクチャー設計方法論である、AtlasBase™(注2)の「BuildingBlock(注3)」を基本コンセプトとして、最適なプラットフォーム環境を提供します。

  3. 「サポートサービス」
    ハードウェア、OSのインフラ基盤からアプリケーション基盤まで、24時間365日のワンストップ・サービスを提供します。

III.サービス体制強化
  1. OSS-COE(OSS Center of Excellence)を設立
    「OSS-COE」は日本ユニシス、日本ユニシス・ソリューション、ユニアデックスの3社で構成される約100名の技術者集団で、OSS関連のサービスをワンストップで提供します。またOSSの開発コミュニティとのリレーションシップの充実を図るとともに、技術者スキルの向上を図っていきます。

  2. OSSを活用したシステムライフサイクルを総合的にサポート
    3社は、「OSS-COE」の活動を通じて、OSSを活用したシステムライフサイクルを総合的に サポートします。このため、大規模ミッションクリティカル・システムにおいても、より安心してOSSを採用することが可能になります。

IV.提供商品の強化
  1. 「MIDMOST®(注4) for Java EE」
    OSSに対応した高トランザクション・ミドルウェア「MIDMOST for Java EE」の提供 (2007年5月予定)

  2. 「AtlasBase」
    システム基盤コンセプトとして「AtlasBase」の提供(2007年6月予定)

  3. 「NewDB」
    高可用性ソリューションとして、米国ユニシス社と共同研究しているOSSのデータベース(近々予定)

以上

注1:3D-VE(スリーディーヴィイー)
null 企業の可視化を支援する知財活用型の情報システム化アプローチ。ソリューションなどのプロダクトではなく、情報システム化アプローチの方法論。顧客には、コンサルティングなどのサービスとして提供する。ビジネスと情報システムをつなぐ機能を備えています。

注2:AtlasBase(アトラスベース)
日本ユニシスグループが提供する、利用技術を蓄積したシステム開発基盤のコンセプト名です。

注3:BuildingBlock(ビルディングブロック)
AtlasBaseで定義される、システム基盤を構築するサーバー機能ごと(データべース、ストレージ、ネットワークなど)の役割単位です。

注4:MIDMOST(ミッドモスト)
  オープン基盤でミッションクリティカル処理を安全・確実に行うために日本ユニシスが開発した ミドルソフトウェア製品です。



■ミッションクリティカル・システムを支えるOSSサービス
  ミッションクリティカル・システムを支えるOSSサービス図
 

注釈/リンク

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