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ニュースリリース

2006年8月30日

日本ユニシス
エンタープライズサーバーの中型機、小型機の新シリーズを販売開始

〜 Unisys ClearPath® Plus Server CS340D/320Dシリーズを提供 〜

 日本ユニシス株式会社(本社:東京都江東区、社長:籾井 勝人、以下 日本ユニシス)は、8月30日、複数の異なるオペレーティングシステム(OS)を同時に並行して処理できるエンタープライズサーバーの 中型機「CS340Dシリーズ」ならびに小型機「CS320Dシリーズ」の販売を開始します。
 両シリーズは、5月18日に発売した大型機「CS380Dシリーズ」の下位機種にあたり、モジュラー設計方式の採用によってコンパクトなラック搭載型を実現しています。

 新シリーズは、上位機のCS380Dシリーズと同様に、メインフレームで培ってきた強固で堅牢なユニシス固有OSと、最新鋭のWindows®あるいはLinux® とを組み合わせて装備できる米国ユニシスが開発した CMP®2 (Cellular Multi-Processing2)アーキテクチャーを採用しており、複数の異なるOSを同時に並行して処理できます。
 また、「CS340Dシリーズ」は最大32プロセッサ、8パーティション(注1)まで、「CS320Dシリーズ」は最大24プロセッサ、6パーティションまで拡張可能であり、それぞれ最大13倍の拡張性を備えています。

 「CS340Dシリーズ」および「CS320Dシリーズ」は、ユニシス固有OSである「OS2200」環境で稼働する中型機「CS7402シリーズ」および小型機「CS7402SEシリーズ」の後継機に位置付けられ、単体IP (Instruction Processor=プロセッサ)性能は最大8〜13倍に向上、前機種の同一性能モデルと比較して、TCO(注2)は最大15%改善しています。なお、単一「OS2200」環境下のシステム最大性能は、「CS340Dシリーズ」が2倍、「CS320Dシリーズ」は13倍に向上しています。

 両シリーズの主な特徴は、以下のとおりです。

  1. コンパクトな設計かつ、高い信頼性を実現
    パーティションごとに設定したシステム処理性能は、キャパシティオンデマンド機能(注3)によって、業務ピーク時、あるいは別システムの障害バックアップ用としてシステムを停止せずに増強することができ、高い信頼性を実現します。
    また、モジュラー設計方式によって、4個のプロセッサを実装するコンパクトなセル型のプロセッサモジュールを実現、電源はモジュール単位に供給し、信頼性をさらに向上させています。

  2. 柔軟なシステム構成が可能
    4個のプロセッサが実装できるセルを1単位(台)として、
    ■「CS340Dシリーズ」は、1台から8台までのセルを搭載可能です。
    ■「CS320Dシリーズ」は、1台から6台までのセルを搭載可能です。

    プロセッサは、セルごとにユニシス固有OS専用CMOSプロセッサまたはインテル® XEON® プロセッサMP のいずれかを選択でき、柔軟なシステム構成が可能です。
    ■「CS340Dシリーズ」は、4台までのOS2200と、WindowsあるいはLinuxを組み合わせ可能です。
    ■「CS320Dシリーズ」は、2台までのOS2200と、WindowsあるいはLinuxを組み合わせ可能です。

 新シリーズの最小構成価格(ハードウェア、ソフトウェア、保守料金の合計金額、税別)は、「CS340Dシリーズ」が月額790万円から、「CS320Dシリーズ」が月額440万円からです。

以上

注1:パーティション(partition)
コンピュータシステムの中で、論理コンピュータとして構成されている部分をさします。
一般に各パーティションは、パーティションごとのOS(オペレーティングシステム)を実行し、プロセッサ、メモリー、入出力装置などパーティションごとのハードウェア資源によってサポートされます。
パーティションの作成によって、特定アプリケーションに専用のプロセッサを指定しての使用や、1つのサーバーで複数のOSの実行、複数サーバーをあたかも1つのサーバーにまとめて管理・操作することでの運用管理が効率化され運用コストの低減などが可能です。

注2:TCO(Total Cost of Ownership)
情報システムの導入、維持管理などにかかる費用の総額。情報システムの費用は、導入費用のみを指すことが多かったのですが、情報システムの維持管理や、教育など、導入後にかかる費用(ランニングコスト)が大きくなったため、総額を示すTCOが重要視されています。

注3:キャパシティオンデマンド機能
「OS2200」のIP性能を、業務ピークやシステム障害対応として、必要に応じシステムを停止せずに一時的に増強する機能です。

注釈/リンク

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