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Foresight in sight

ニュースリリース

2006年8月21日

日本ユニシス
一般商品のダブルオークション方式によるネット取引市場システムを受託開発
〜地方ベンチャーE-RA社が新しいネットオークション市場を開設〜

 日本ユニシス株式会社(本社:東京都江東区、社長:籾井 勝人、以下 日本ユニシス)は、株式会社E-RA(本社:福島県会津若松市、社長: 國分 朋広 氏、以下 E-RA(イーラ))が、10月2日に開設する物品(一般商品)ネットオークション市場のシステム開発を受託しました。
 これまで、一般商品のネットオークション市場は、売り手、または買い手のみが価格提示を行なう「オークション方式」か「リバース・オークション方式」のみでした。今回、日本ユニシスが開発するE-RAのネットオークション市場は、証券取引所と同じ"注文付き合せ方式"を採用しており、売り手と買い手のお互いが価格提示することによって、条件の合う相手と約定成立させる「ダブルオークション方式」と呼ぶものです。
 一般商品のネットオークション市場で、"注文付き合せ方式"(=「ダブルオークション方式」)を採用するのは日本で初めてのケースであり、需要と供給のニーズをIT化することで、より透明度の高い価格形成を実現していきます。

 近年、日本における企業間取引においては、この数年の商習慣の劇的な変化が流通市場の変革を迫り、さらなるコスト削減の要求が高まっています。また、ネット証券人口の増加により、個人においても"注文付き合せ方式"が身近になっており、米国において数年前から普及している透明性の高い「ダブルオークション方式」による一般商品のネットオークション市場開設が期待されるようになってきました。

 今回、E-RAが開設するネットオークション市場は、新品のみを対象とします。発売開始後、ある期間が経過した物品を流通させる市場の確立を目指しています。E-RAが審査する法人のみを売り手とし、買い手は同様に審査を受けた法人、および個人が対象になります。決済および受渡は売買注文の当事者間で行ないます。
 開設当初は、パソコン関連商品を主要取扱商品としますが、2006年中に商品ラインアップを充実させ、30,000点まで取扱商品を増やす見込みです。開設1年後には年間取引額を200億円と想定しています。2年後には100,000点の商品を扱い、年間取引額を500億円規模に育てることを目標としています。

 これまで日本ユニシスは、金融商品分野、一般商品分野において、多くの電子取引システムの開発を担当してきました。今回、E-RAが開設するネットオークション市場の開発に当たっては、当社電子取引システム「TRADEBASE® (トレードベース)21(注1)」で提供している注文付け合せ機能のノウハウを移植しました。今後、大規模システム開発で培った実績を基に、今後成長が期待される分野に対しても、自社のソリューションの適用を拡大していく予定です。

以上

注1:TRADEBASE21
TRADEBASE21は、インターネット/エクストラネットを前提に複数の売り注文と買い注文をマッチングさせ自動的に約定成立させる機能を有し、ネット上での市場(取引所)を実現させるため日本ユニシスが独自に開発したシステム。

注釈/リンク

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