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Foresight in sight

ニュースリリース

2006年5月15日

日本ユニシス
ミッションクリティカル基幹サーバーES7000の製品群を一新
「ES7000/one」シリーズ販売開始
〜 キャパシティオンデマンド対応モデルを追加 〜

 日本ユニシス株式会社(本社:東京都江東区、社長:籾井 勝人、以下 日本ユニシス)は、最新64ビットプロセッサ「デュアルコア インテル®Xeon®プロセッサ」、「64ビット インテルXeonプロセッサMP」および「インテル Itanium® 2 プロセッサ」を搭載した「Unisys Enterprise Server ES7000/one (以下 ES7000/one)」18機種を本日5月15日から販売開始します。
 今回の新シリーズには、システムの業務量の増加に合わせ、プロセッサを割り当てられるキャパシティオンデマンド(注1)対応機種も含まれます。本シリーズの販売開始で、「ES7000」シリーズ製品群を一新します。

 「ES7000」シリーズは、450システムを超えるミッションクリティカル基幹システムを構築した実績を持ち、Microsoft® Windows Server™ 2003 Datacenter Edition機能を最大限利用できるWindows®サーバーとして、99.99%以上の高可用性を実現しています。また、ES7000は株式会社百五銀行をはじめとする金融機関での採用が決定しており、「次世代オープン勘定系システム:BankVision® 」の組み合わせにより、フルバンキング基幹システムに要求される最高水準の高信頼性・高可用性を提供します。

 「ES7000/one」は、64ビット インテル XeonプロセッサMP搭載機種とインテル Itanium 2 プロセッサ搭載機種をユニシス独自のCMP®2(Cellular Multi-Processing 2)アーキテクチャー(注2)で統一することにより、管理性の向上と省スペース化を図っており、最大32ソケット(注3)までの拡張性を備えています。
 またインターネットの普及した昨今、不測の業務量増大によるサービスレベルの低下への対応策として、日本ユニシスは、サーバーのプロセッサをシステムの業務量の増加に合わせて、割り当てることができるキャパシティオンデマンド対応機種を提供します。

「ES7000/one」の特徴は次のとおりです。

1. 独自の性能拡張機能により高いシステム性能を発揮
「ES7000/one」は、「デュアルコア インテルXeonプロセッサ7041」、「デュアルコア インテルXeonプロセッサ7020」、「64ビット インテルXeonプロセッサMP」および「インテル Itanium 2 プロセッサ」を最大32ソケット、メモリーは最大512GBまで搭載可能です。
またユニシス独自のパフォーマンス拡張機能である高速なフレックスバー(注4)や大容量のL4キャッシュ(注5)などの採用により、システム性能を最大限に発揮します。「デュアルコア インテルXeonプロセッサ」(注6)の機種では、同等クラスの他社性能比で約150 %を超えるシステム性能を達成しています。(関連資料:「ES7000/one」仕様諸元参照 )

2. 少ない投資で、急激な業務量増大にも迅速に対応
2003年以降、日本ユニシスは、プロセッサやメモリーなどを業務量の増減に合わせて最適に割り当てるキャパシティオンデマンド機能をメインフレームに提供してきました。今回初めて「ES7000/one」でもキャパシティオンデマンド機能を提供します。同機能はRTC(Real Time Capacity)と呼び、サーバー搭載の予備プロセッサをCPUライセンスキーで有効にすることにより、サーバーのプロセッサ資源を増加させ急激な業務量の増大に迅速に対応できます。

3. コンパクト設計の筐体
基幹システムを支えてきたCMP(注2)アーキテクチャーを、さらに発展・進化させたCMP2アーキテクチャーに基づいて設計され、デュアルコアプロセッサにも対応するユニシス独自のチップセットにより、3Uサイズ(高さ:133mm)のコンパクトな筐体を実現しています。この筐体を複数組み合わせることにより、最大32ソケット(最大64コア)まで拡張することができます。

4. パーティショニング機能で効率的な運用が可能
「パーティショニング機能」によって最大8パーティションに分割でき、それぞれのパーティションごとにWindows、Linux®のオペレーティングシステムを並行稼働させ、システム構成を柔軟に変更することが可能です。
パーティショニング機能の採用で、サーバー統合、大規模データベースシステムなどの一元化、システム運用管理の効率化など運用コストの低減が実現できます。
また、よりシステムの柔軟性を高め、サーバー資源の利用率を向上させるためにVMware ESX Server ™3.0(注7)によるサーバー上の仮想化機能を提供予定です。

5. 充実した管理機能
独自のサーバー管理ソフトウェアである「サーバナビゲーションツール」と、統合通報システム「IMSS(Integrated Maintenance Service System)」を標準装備します。
「サーバナビゲーションツール」は、ハードウェアプラットホームおよびオペレーティングシステムを集中管理できます。
また「IMSS」を用いES7000、ディスクサブシステム(SANARENA®など)、システムを構成するIAサーバーなどを統合した通報システムを構築できます。
これらの機能によって、ES7000システムの全体的な性能、復旧能力および保守管理の向上を実現します。



「ES7000/one」の価格は、4プロセッサの最小構成機種で450万円(税別)から、本日出荷を開始します。

以上


注1:キャパシティオンデマンド
サーバーのプロセッサ、メモリー等のサーバー資源を業務量の増減に合わせて、最適なサーバー資源を割り当てる機能です。
注2:CMP(Cellular Multi-Processing)およびCMP2(Cellular Multi-Processing 2)アーキテクチャー
米ユニシスによってメインフレームで蓄積した高信頼性、拡張性の技術をインテルプロセッサとWindowsで大規模システムを実現するために設計したアーキテクチャーがCMPアーキテクチャーです。CMP2アーキテクチャーは、CMPアーキテクチャーをさらに進化させたことにより、「ES7000/one」の「セル(4プロセッサ単位の筐体のこと)」を柔軟に拡張でき、またデュアルコアにも対応可能にさせたアーキテクチャーです。
注3:ソケット
従来、プロセッサの物理的な個数は、CPU数と同じでしたが、デュアルコアプロセッサの登場により、物理的な1つのCPU上に2つのCPUコア(演算処理を実行するユニット)が実装されることになり、CPU数が物理的な個数と異なることから、物理的なCPU個数を表現する単位を「ソケット」で表しています。
注4:フレックスバー
CMP2アーキテクチャーのひとつの技術として、「ES7000/one」の「セル」間を高速転送する接続機構のことです。
注5:L4キャッシュ
64ビット インテルXeonプロセッサMPには、1次キャッシュ、2次キャッシュ、3次キャッシュがプロセッサに内蔵されており、L4キャッシュ(Level 4キャッシュ=4次キャッシュ)として、外部に高速なメモリーを設けることでES7000システムの高速処理を可能にします。
注6:デュアルコア インテルXeonプロセッサ
物理的に1つのCPU上に2つのCPUコア(演算処理を実行するユニット)を搭載したプロセッサのことです。
ES7000/one の16ソケット(32コア)TPC-Cトランザクション・ベンチマークでは、749,839 tpmCを達成しております。このベンチマーク性能値は、同等クラスの他社性能比で約150 %を超える性能です。
注7:VMware ESX Server 3.0
VMware ESX Serverは、1台のサーバー上に仮想マシンを構築することで、WindowsやLinuxなど複数のOSを同時に稼働させることができるソフトウェアです。


注釈/リンク

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