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Foresight in sight

ニュースリリース

2005年8月10日

日本ユニシスと日本BEAシステムズ、
J2EE分野においてSOAに基づくシステム構築サービスで協業

 日本ユニシス株式会社(本社:東京都江東区、社長:籾井 勝人、以下 日本ユニシス)と日本BEAシステムズ株式会社(本社:東京都港区、社長:アリイ・ヒロシ、以下 BEA)は、SOA(注1)に基づくシステム構築サービスを共同で推進することに合意しました。

 近年、ソフトウェアの部品化や再利用を促進し、ビジネス環境の変化に柔軟かつ迅速に対応するシステムアーキテクチャとしてSOAが注目されています。SOAの実現には、ビジネスプロセス分析およびサービス定義のノウハウと、Webサービスに代表される業界標準の技術、そしてそれらを実装する開発方法とプラットフォーム製品が重要となります。

 日本ユニシスとBEAは、これまでミッションクリティカルな業務システム分野において協業し、「BEA WebLogic Server®」や「BEA Tuxedo®」を中心としたBEA製品群に、豊富な実績をもつ日本ユニシスのシステム構築、サポートサービスなどの付加価値を組み合わせ、金融、通信、官公庁、運輸などのユーザーに数多くのソリューションを提供してきました。また2003年から両社はWebサービスを中心とした標準化技術を業務アプリケーションに適用するための共同プロジェクトも推進してきました。

 今回の協業では、日本ユニシスが提供している上流コンサルティングからシステム構築、運用に至るサービスと、BEAが持つSOA分野での経験と製品群を融合させて両社で提供します。ユーザ企業における戦略を迅速かつ柔軟に実施するための企業IT基盤を構築することにより、企業収益の増大とコストの低減に貢献することを目的としています。

 今回の協業におけるポイントは以下の通りです。

  1. 両社のSOA方法論を融合したシステム構築サービスの提供

    日本ユニシスはSOAにもとづくIT実現に向けた「ビジネスコンサルティング」、「プロセスコンサルティング」、「システム構築」、および「システム運用」までのシームレスなサービスを順次提供していきます。SOA実装フェーズにおいては、必要に応じてBEAのSOA方法論である「6ドメインモデル(注2)」に基づく実装経験豊富なBEAコンサルタントを活用します。
  2. 「BEA WebLogic PlatformTM」と、日本ユニシスの「LUCINA®(注3)」を適用

    今回の協業ではSOA実装基盤製品として、「BEA WebLogic Platform」を採用します。「BEA WebLogic Platform」は、すでに国内外で多くの稼働実績があり、信頼性、生産性が確証されています。
    また、「BEA WebLogic Platform」上で数多くの適用実績を持つ日本ユニシスの開発方法「LUCINA」を活用し、日本ユニシスとしてJ2EE(注4)分野におけるSOAシステム構築の標準化を図ります。
  3. BEA AquaLogicTMプロダクトファミリーの適用検証

    2005年7月にBEAが出荷を開始した「サービス・インフラストラクチャ」製品であるBEA AquaLogicプロダクトファミリーの業務システムへの適用検証を共同で行います。BEA AquaLogicプロダクトファミリーは基盤となっているテクノロジを問わず、SOAを管理し、コンポジット・アプリケーションを組み立てることができます。日本ユニシスはこれまで、メインフレーム、J2EE、.NETなど多様な環境での豊富なシステム開発実績を持っており、 今回の協業により異種混在のコンピューティング環境における、完全なSOAの開発、展開、管理および運用のための、オープンで独立したプラットフォームとして、BEA AquaLogicプロダクトファミリーの適用を検討します。検証環境としてBEAのソリューションセンターおよび日本ユニシスのソリューション検証センターを使用します。

 今回の協業により、日本ユニシスは、レガシーマイグレーションをはじめとする企業IT投資最適化の一環としてSOA導入へのロードマップを提供し、今後3年間でJ2EE分野におけるSOAベースのSI受注100億円を目指します。

以上

注1)SOA(Service-Oriented Architecture):
  サービス指向アーキテクチャ。ビジネスレベルの"サービス"を組み合わせてアプリケーションの連携や統合を行なうシステム構築の考え方。

注2)6ドメインモデル:
  BEAのSOAコンサルティング方法論。

注3)LUCINA:
  日本ユニシスが従来から培ってきた開発資産(人、ノウハウ、技術)を最新技術基盤上で活用し、変化の激しいビジネス環境に対応できる新しい企業システムを構築するための、日本ユニシス標準の開発方法。

注4)J2EE:
  Java 2 Enterprise Editionの略。Javaプログラミング言語に基づいたエンタープライズ・アプリケーションを開発するための標準プラットフォーム。

注釈/リンク

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