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Foresight in sight

ニュースリリース

2005年4月26日

日本ユニシス・ソリューション、さらなる生産性と品質の向上をめざし
ボーランドのソフトウェア開発支援製品を採用

〜 Borland® TogetherとBorland® StarTeam®により同社の追及する
開発プロセス改善を促進 〜

 日本ユニシス・ソリューション株式会社(本社:東京都江東区、代表取締役社長:丸山 修、以下:日本ユニシス・ソリューション)とボーランド株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:小手川 清、以下:ボーランド)は、日本ユニシス・ソリューションが、アプリケーションの分析、設計、実装、テスト、配布までを単一環境でサポートするモデリングツール「Borland Together Architect(ボーランド・トゥゲザー・アーキテクト、以下:Together)」とチーム生産性向上を支援する変更管理ソリューション「Borland StarTeam(ボーランド・スターチーム、以下:StarTeam)」を採用したことを、本日発表しました。

 日本ユニシス・ソリューションは、ビジネスとITを結合させる能力と先端ITの専門性、ミッションクリティカルなシステム構築力をコアコンピタンスとし、お客様の価値創造に寄与する高品質、高付加価値の商品とサービスを提供しています。開発資産を最新技術基盤上で活用し、変化の激しいビジネス環境に対応できる新しい企業システムを構築するため、日本ユニシス・ソリューションは「LUCINA®(注1)(ルキナ)」という開発方法論やフレームワークを用意し、常に生産性及び品質向上に努めています。この度、ボーランドの2製品を開発支援の社内標準ツールとして採用することで、かねてより推し進めている開発プロセスの改善を促進し、さらなる生産性向上、品質向上を目指します。

 今回、日本ユニシス・ソリューションが「Together」を採用した理由には、ボーランド独自のLiveSource TMテクノロジによりモデル図とコードがリアルタイムに同期し、マルチ言語に対応したラウンドトリップエンジニアリング(注2)が可能であること、および、UML(注3)、XMI(注4)、OCL(注5)といったMDA(注6)の主要な標準仕様に準拠していることがあります。また、「StarTeam」は、要件管理、変更管理、障害追跡、ファイルのバージョン管理、スレッドディスカッション、タスク管理機能を備えており、開発の過程で出来上がってくる成果物を一元管理可能であることに加え、分散開発環境に対応していることなどが採用の理由です。

 日本ユニシス・ソリューションは、今回の「Together」、「StarTeam」の採用により下記のような効果を見込んでいます。

●管理工程において
・分散開発環境を意識しない作業進捗・成果物管理の実現
・リアルタイムなプロジェクト状況把握
●設計・実装工程において
・自動生成による成果物の精度向上、ドキュメント化工数削減
・MDAを先取りする設計モデルの部品化・再利用
●保守工程において
・要件トレースによる改修対象範囲、その影響範囲の明確化
・設計ドキュメントの確実な更新

以上

(注1)LUCINA
LUCINAは、開発方法論とカスタマイズ可能なフレームワークを包含した、開発領域をトータルにサポートする
サービスです。日本ユニシスグループが従来から培ってきた開発資産(人、ノウハウ、技術)を最新技術基盤上で活用し、変化の激しいビジネス環境に対応できる新しい企業システムを構築するための、日本ユニシスグループ標準の開発技法です。
(注2)ラウンドトリップエンジニアリング
ラウンドトリップエンジニアリングとは、フォワードエンジニアリングとリバースエンジニアリングを反復して行うことを意味します。フォワードエンジニアリングとは、モデルからソースコードを生成すること、リバースエンジニアリングは、ソースコードからモデルを生成することを意味します。
(注3)UML
UMLは「ユニファイド・モデリング・ランゲージ:Unified Modeling Language」の略で、日本語では「統一モデリング言語」になります。オブジェクト指向技術の標準化団体であるOMG(Object Management Group)によって標準化され、オブジェクト指向のシステム開発における業界標準の表記方法です。今日では、モデリングの最も重要な標準として認識されています。
(注4)XMI
XMI(XML Metadata Interchange)は、OMGが管理するUMLなどメタデータ交換のための業界標準フォーマットです。今日、主要なUMLツール群では、モデル情報のインポートおよびエクスポートをXMIファイルで行うことにより、異なるツール間でモデル情報の交換が可能になっています。
(注5)OCL
OCLは、「オブジェクト制約記述言語:Object Constraint Language」の略で、制約と式を記述するためにUMLで使用される言語であり、よりリッチで正確なモデルの作成を可能にします。クラスダイアグラム要素の制約を指定したり、導出属性や導出アソシエーションの指定に利用することも可能です。
(注6)MDA
MDAは、「モデリング駆動型アーキテクチャ」の略で、いくつかの標準技術仕様を体系化したアーキテクチャです。MDAでは、プラットフォームに依存していないモデルPIM(Platform Independent Model)と、J2EE, Webサービス, CORBA等のプラットフォームに依存したモデルPSM(Platform Specific Model)の2階層から成り立っています。開発作業はアプリケーションの目的に関連するコアオブジェクトを中心に行い、オブジェクト識別子、オブジェクト間の関係処理、永続化マッピングの詳細など、実装の詳細を排除することを目指します。


■「Borland Together」について
Togetherの最大の特徴は、モデル図とコードの完全なリアルタイム同期を実現するLiveSourceTMテクノロジにあります。ボーランドは、この独自のテクノロジと、Togetherのデザインパターン活用機能や、強力な検査・測定機能などにより、「開発者のツールとしてのUML」活用の環境を提供してきました。それに加えて、開発プロジェクトを構成する役割に応じた製品ラインナップと管理ソリューションとの連携強化は、プロジェクトメンバー間の共通理解と視覚的な把握を可能にします。かねてよりボーランドが推進している、一人のメンバーの生産性向上とプロジェクトチーム全体の生産性向上を両立させ、さらなる品質向上を支援するものです。また、マルチ言語に対応したラウンドトリップエンジニアリングを可能にし、UML、XMI、OCLといったMDAの主要な標準仕様に準拠しています。
http://www.borland.co.jp/together/


■「Borland StarTeam」について
StarTeamは、あらゆる開発プロジェクトの形態に順応する包括的な変更管理・構成管理ソリューションです。変更管理、障害追跡、バージョン管理、要件管理、スレッドディスカッション、プロジェクトとタスク管理機能を統合し、プロジェクトの成果物を集中管理。チーム内でのコミュニケーションを円滑化します。チームメンバーは、高いセキュリティと柔軟性を備えたWeb、デスクトップ、主要な開発環境、コマンドラインといった多様なクライアントから、いつでも、どこからでも確実にアクセスできます。
http://www.borland.co.jp/starteam/ 

注釈/リンク

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