2005年2月23日
日本ユニシス・ラーニング、学習院生涯学習センター
学習院高等科の生徒向けに「将来体験プログラム」を開催
〜 大学生活のその先にある将来設計支援に向けた産学連携初の試み 〜
日本ユニシス・ラーニング株式会社(本社:東京都江東区、社長:白井 久美子、以下 日本ユニシス・ラーニング)と学習院生涯学習センター(住所:東京都豊島区、所長:池田 浩規)は、学習院高等科の三年生を対象に、ビジネスゲームとキャリアビジョン設計支援プログラムを通して就職も含めた将来設計と実践プランを設計し、社会人生活を一足先に体験することができる「将来体験プログラム」を2月24日・25日の2日間で開催します。同プログラムは、大学進学を控えた高校生が主体性を持って将来への明確な目標を策定していく事を積極的に支援するものであり、産学連携による高校生を対象とした日本初の試みとなります。
厚生労働省労働市場センター業務室作成の資料によると、毎年、大学卒業者の約4割が入社3年目までに離職している実態があります。これは、大学生活の終盤になり、就職活動に直面して初めて自分の将来を考えることになるため、自己分析や明確な将来の目標設定がないままに就職を決めてしまい、入社後に適性のアンマッチに気づくというパターンの学生が増えていることが要因です。
ニート
また、一方では、ニート(NEET:Not in Education, Employment or Training)と呼ばれる将来の就学にも、進学にも関心を持たない無業者層の増加が社会問題となっています。
このような社会情勢の中、中高一貫教育の伝統校である学習院高等科では、しっかりとした目的意識を生徒に持たせた上で大学に進学させることが将来の進路決定には不可欠であり、高校教育の枠を超えて社会に通用する人材の早期育成に踏み出したいとの強い思いがありました。
学習院高等科では、産学連携の機会を研究する過程で、日本ユニシス・ラーニングのオリジナル研修プログラムである新入社員用の企業シミュレーションプログラム「PAC(Paper Cup Creating Company)」が自校の方向性と一致すると判断しました。
日本ユニシス・ラーニングでは、学習院高等科の意向を受け、自社の持つ「PAC」を高校生対象のプログラムにカスタマイズし、"将来体験"ができる教育プログラム「将来体験プログラム」として提供する運びとなりました。同プログラムを受講することにより、高校生の段階から自己の特性の自覚と、自己の強みを活かした将来の姿を描き、明確な目標の設定を行うことで、夢の実現に向けた具体的なアクションを意識しながら大学生活を送ることができるようになります。
■「将来体験プログラム」の概要と特徴
1)自己分析と特性の理解 | |
事前学習として自分史(誕生から18歳までの歩み)を作成し、自己分析の起点とします。どのような経験・環境を経て現在の自分があるのかを理解し、自分の特性・特技・特長を社会に出るときに備えて高めていくこと、および特性・特技・特長を積極的に活用する意義を学びます。 | |
2)会社設立・運営シミュレーション | |
6人のグループ単位で会社を設立・運営するというビジネスシミュレーション体験を通じ、会社の仕組みと目的を理解し、組織として行動することの意味、企業利益創出に貢献することの重要性を体験します。 | |
3)将来のキャリアビジョンを策定 | |
漠然とした将来のイメージをより明確なものとし、大学進学の先にある「将来のキャリア像」を個々人が描きます。その実現に向けて大学生活における目標と具体的な行動計画を立案します。 | |
4)研修施設として日本ユニシス本社を利用 | |
研修会場を学校内ではなく企業内とすることで、インターンシップに類似した環境を設定し、実社会に触れる機会を提供します。大学生活のその先にある「社会」を具体的なイメージとして体感します。 |
■「将来体験プログラム」受講の効果
・ | 従来の社会見学や企業訪問のイメージを打ち破り、働くことの実体を好意的に受け止めることができます。 |
・ | 企業では人は組織の"歯車"ではなく、自分自身がリーダとなって会社を動かす意思が必要だということを体感し、リーダーシップやコミュニケーションなどの必要なスキルを学ぶことができます。 |
・ | 自分の適性に合う職業や職種をイメージできるようになります。 |
・ | 新年度から始まる大学生活が、社会人となるための貴重な準備期間であることに気づきます。 |
・ | 座学中心ではなく、ワークショップを主体とした体験学習による運営から、さまざまな「気づき」を得る貴重な経験となります。 |
今後、日本ユニシス・ラーニングは、産学連携による高等人財育成の支援を目指し、様々な高校に「将来体験プログラム」を広く提供していく予定です。
また、学習院高等科では、「将来体験プログラム」を受講した卒業生達が、将来に向けたビジョンを持ち充実した大学生活を送ることで、企業人として社会で広く活躍することを期待しています。
* | 記載の会社名および商品名は、各社の商標または登録商標です。 |
* | 関連資料: 「「将来体験プログラム」」 (pdf資料、153.1KB) |
*リンク |
関連URL: 「日本ユニシス・ラーニング」 http://learning.unisys.co.jp/ (2010年5月1日付けで日本ユニシス株式会社に吸収合併) 「学習院生涯学習センター」 http://www.gakushuin.ac.jp/open/ |
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※掲載のニュースリリース情報は、発表日現在のものです。 |
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