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Foresight in sight

ニュースリリース

2004年7月12日

日本ユニシス
シスメックスの電子調達システム「STM:Sysmex Trade Mission」を構築、
本番稼働を開始

〜 直接材を中心とした調達業務の自動化を可能とする電子調達システム 〜

 日本ユニシス株式会社(本社:東京都江東区、社長:島田 精一、以下 日本ユニシス)は、検体検査分野で機器・試薬・検査情報システムおよびサービス&サポートを提供する総合メーカーのシスメックス株式会社(本社:兵庫県神戸市、社長:家次 恒 氏、以下 シスメックス)の電子調達システム「STM:Sysmex Trade Mission(以下 STM)」を構築し、このたび、本番稼働を開始しました。

 シスメックスは、2003年4月から開始した中期経営計画の重要な取組みの一つとして、調達業務の効率化を目指す新システムの構築を検討してきました。そして、豊富なSRM(注1)システムの構築実績があることと、提供するシステムが将来に渡って十分な拡張性を確保できることを評価し、日本ユニシスをパートナーに選択しました。

 今回稼働した電子調達システム「STM」の特徴は以下の通りです。

「STM」は、量産購買(注2)だけでなく開発購買(注3)までを対象としており、直接材に絡む全ての調達業務を実現している。
シスメックスおよびサプライヤーは、インターネットを利用して見積・発注・納品・検収・請求などの処理状況をリアルタイムで把握することができる。
シスメックスは、承認・決済システムおよび会計システムとの連携により、見積から支払いまでの業務が自動化でき、業務の効率化が図れる。
シスメックスは、複数の購買先の設定およびサプライヤー情報の共有が可能となり、原材料・部品が安定供給できる。

 シスメックスは、このたびの電子調達システム「STM」の導入により、煩雑な見積・発注業務を自動化することができ、研究・開発・生産などの各部門が本来の業務に専念することができます。また、同社は国内の300社を超えるサプライヤーとの連携により、低コストで高品質な原材料・部品の安定的な調達が可能となります。

 日本ユニシスは、システムの企画・構想および構築・運用保守など、引き続き、全面的にシスメックスを支援していきます。また今後、「STM」を他社の調達システムへ適用させることも含め、電子調達システムを他の業界にも積極的に展開していく予定です。


注1:SRM(Supplier Relationship Management)
企業がサプライヤーとの関係を見直し、その関係を戦略的にマネジメントしていくことで、設計から購買・調達にいたる業務全体を統合的に改善するための仕組み。
注2:量産購買
製造業における大量生産段階での部品や資材の調達方法。
注3:開発購買
製品開発の上流段階から部品や資材の調達を配慮して品質やコストを作り込んでいく考え方。企画や構想の段階から調達を考慮するため、設計部門・調達部門・サプライヤーの三者の情報のやり取りが必要となる。



<シスメックス株式会社 会社概要>
 シスメックス株式会社は、血液や尿を採取して調べる検体検査分野で機器・試薬・検査情報システムおよびサービス&サポートを提供する総合メーカーです。海外17カ国25の現地法人を通じて、全世界150カ国以上に商品を提供しているグローバルカンパニーです。特に、血球計数検査用機器・試薬では、国内約60%(第1位)世界約20%(第2位)という高いシェアを持ち、2003年度の売上高は約660億円で、検体検査分野で世界第9位に位置づけられています。

商号 シスメックス株式会社
SYSMEX CORPORATION
設立 1968年
資本金 7,943百万円
売上高 65,970百万円
上場取引所 東京証券取引所 市場第1部
大阪証券取引所 市場第1部
代表者 代表取締役社長 家次 恒
本社 兵庫県神戸市
従業員 1,561名(グループ2,907名)<2004年3月31日時点>


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